クリメント北原史門のロシア訪問記（2015年）

涼月（Κλήμης） @suzutuki1980

４２）セルギエフ・ポサード駅からヤロスラフスキー駅 ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A4… へ、そこでモスクワ地下鉄でコムソモーリスカヤ駅 ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3… からノヴォクズネツカヤ駅へ。upload.wikimedia.org/wikipedia/comm… 続

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４３）トレチャコフ美術館だけ見るのならばトレチャコフスカヤ駅が便利なのですが、その前にロマのパパ聖クリメント大聖堂に立ち寄りたかったので、ノヴォクズネツカヤ駅を使用。これは5年前に来た時に既に知っていた事。当時は聖クリメント大聖堂が早めに閉まって中に入れなかったのでした。続

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４４）今回は中に入る事が出来ました。聖クリメントの不朽体が収められたイコンも安置されていて接吻することもでき感無量。5年越しの無念を晴らす事が出来ました。神に感謝。写真はトレチャコフ美術館からの帰りがけに撮影した、夜のものです。続 pic.twitter.com/dOIKjENcLS

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４５）その後、トレチャコフ美術館へ。イコンの収蔵品も素晴らしいですし、ルブリョフの「至聖三者」も必見なのですが、イコンはやはり現役の聖堂で見るのが一番。私は美術には全く疎いのですが、ここでの私のお目当てはむしろイワン・クラムスコイmatome.naver.jp/odai/213621891… 続

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４６）トレチャコフ美術館ではイワン・クラムスコイの部屋に至るまでは、5年前には無かった（あったのかもしれませんが少なくとも当時は気付かなかった）ラミネートされた英語版説明文が各所に置いてあるので（ロシア語説明を読める程語学力ありません…）、それを読みながらざっと見る感じで歩く。続

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４７）途中、小学生の集団が美術館の説明員（？）のお姉さんに引率されているのに遭う。聞かない子には「ちゃんと聞けや！」ときつい感じて叱り飛ばしていました。しかし国宝級の絵画がズラリと並んでいる美術館を小学生のうちから見学出来る機会に恵まれているというのはこの子たちが羨ましい。続

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４８）イワン・クラムスコイの部屋に着くと、まず「月明かりの夜」commons.wikimedia.org/wiki/File:Moon… を見る位置で座りました。クラムスコイが描く人は、ドヤ顔だったり美しかったり、というだけではなく、様々な内面を抉り出して、見る人に突き付けてきます。続

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４９）ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4… より ＞クラムスコイはまた、画家について、その役割を、「預言者」であり「人々の前に鏡を置き、その鏡を見て彼らを不安にさせる使命」をもつという意見をもっていた …つまり「綺麗だねえ」とだけ思わせるように描いてない訳です。続

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５０）それから「曠野のイイスス・ハリストス」commons.wikimedia.org/wiki/File:Kram… を見る位置で座る。これはかなり大きな絵（180 × 210 cm）で圧巻です。ちなみにこの絵の小さなレプリカが至聖三者聖セルギイ大修道院でも売られて居て、正教会でも評価は低く無い模様。続

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５１）「曠野のイイスス・ハリストス」は5年前、絵画に疎い私が、初めて何十分も見続けていた絵です。イイスス・ハリストスの内面に迫ろうと言うにとどまらず、鑑賞者の内面まで抉り出して来るような迫り方をして来る彼の絵画には、少なくとも私には他の作者の絵画とは全く別物に感じられます。続

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５２）そして「髪をほどいた少女」matome.naver.jp/odai/213621891… これも同様の意味で傑作の一つでしょう。ちなみに同じ部屋にある「見知らぬひと」は、flickr.com/photos/3325562… 渋谷文化村で展示されていた事があります。続

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５３）…ちなみにクラムスコイの部屋で団体行動している小学生と思われるロシア人の男の子が私の事をずっと気にして話したそうにしていたので、「興味深いかい？日本から来たんだよ」「綺麗な服だねえ」（←その時私は大聖堂訪問に備えてのスーツ姿だったので、他のお客さんから少し浮いてました）。続

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５４）さて、トレチャコフ美術館をイコンの部屋も含めて一通り見終えてから（え？イコン展示品についての感想は無いの？と思われたかもしれませんが…聖堂にあるイコンはずっと見て居たいですが、美術館に展示されているイコンには、正直あまり目が動かされず…まだまだ私も修行不足です）、帰路へ。続

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５５）※52番コメントの補足ですが、両方とも渋谷文化村で展示されたのでは、という御指摘がありました。私が記憶していたのは片方だけです…すみません。しかも当時はそんなに気にも留めなかったんですよね…「あ、有名な絵だ」位で…続 twitter.com/Conflictwatche…

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５６）実はノヴォクズネツカヤ駅から歩いて行って聖クリメント聖堂に入る前、聖クリメント大聖堂 google.co.jp/maps/@55.74082… の向いに反プーチン野党「ヤブロコ」の旗が翻っている建物を見付けていました。党本部か支部か google.co.jp/maps/@55.74027… 続

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５７）5年前に来た時にもこの建物に反プーチン野党「ヤブロコ」が入っていたのですが、その後党勢が落ちていた頃にストリートビューで見ると旗が消えて、党のウェブサイトを見ても本部移転、みたいに書かれてたんですよね。元の場所に（？）また戻り、心なしか少し活気が戻ったようにも。続

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５８）「反プーチン野党の施設を神父が撮影しても、逮捕されずに日本に無事に帰れる位にはロシアにも自由が」というネタ作り？として写真を撮りましたが、18時過ぎにも係わらずまだ職員が中で働いてました。少々の党勢回復の反映でしょうか。続 pic.twitter.com/53O0Mp0qs8

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５９）その頃（18時過ぎ）聖クリメント大聖堂の隣の隣は、何かピンクのネオンサインが灯り、怪しげな客引き？が現れていました。街全体が「夜の街」に成り始めていたので、治安状況をよく知らない外国人に長居は無用と、足早にノヴォクズネツカヤ駅へ。そして地下鉄。続

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６０）帰宅ラッシュに巻き込まれ、日本ほどではないにせよかなりの混雑。にも関わらず、地下鉄駅の乗換用地下通路では、フルートを演奏している人が。モスクワではかなり高い質の演奏家が、地下道でお金を入れる缶を前に置いて演奏している事が屡あります。良い音だったので20ルーブル入れて通過。続

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６１）コムソモーリスカヤ駅からヤロスラフスキー駅に乗り換えて、セルギエフ・ポサードへ帰還。約1時間半で到着。途中の電車は帰宅客でごったがえしてました。座席は全部埋まり、立っている人もいらっしゃる。硬い座席に大きなロシア人達が3人掛けで座るものですからきつい。で、寒い。続

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６２）色々原因は様々な心労もあったのですが、結局この帰る途中の電車が最終的な引き金になったのか、体調を崩し、セルギエフ・ポサード駅からホテルまではタクシーで帰還。激しい下痢と、喉・胸・胃の痛みと熱を伴う風邪をひき、翌土曜日・主日（日曜日）の二日間は寝込んでしまい。続