天下一振と三日月宗近bot・その2
- ichimika_bot
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1953年
けふわかれ あすはあふみと おもへども 夜やふけぬらむ 袖の露けき。古来の歌が、これほどまでに響くことはなかったなあ。あやつを思えばここまで苦しくなるか、いやはや心というものはおもしろい。
2015-10-19 20:14:32戦況はあまり芳しくはないらしい。あまる具体的な情報はわからないが、いい話はあまりない。だが、天下のことは伝わってこなくてなあ。あやつはどれほど俺を気に病ませれば気が済むんだ。
2015-10-21 20:14:45もう2、3日もすれば天下が帰ってくるそうだ。まあ、予定は未定だ。多少ずれ込むこともありそうだが。あれの無事な姿を見ないことには、安心はできないがな。
2015-10-22 22:44:48おお、あんけーと機能、とやらが実装されたらしいな。俺はこういう機能にあまり詳しくはないからなあ、何個か誤って押してしまったぞ。すまないなあ。それで、これはどうやったらできるんだ?俺のところにはそれらしきものは見当たらないのだが……
2015-10-25 11:21:37天下が、帰ってきたようだな。さきほど骨喰が知らせてくれた。無事なようだ。あの刀身も、損なわれてはいないらしい。
2015-10-25 14:00:41俺が毎夜どんな気持ちだったか……人騒がせなやつだ。こちらに来るのは夜だろうな。でも、ああ、本当に何といえばよいか。
2015-10-25 14:05:36「ただいま帰った、三日月」「天下、よくぞ戻ってきてくれた」「私が約束を、破るわけがないだろう」「ああ、待っていたぞ、本当に」
2015-10-25 15:01:16「天下、浮かない顔をしているな。今回の、戦のことか」「……まあ、な。正直、勝ったとはいえない状況だ」「そう思いつめなくともよい、おまえはよく頑張った。今回のことも、いずれ時がみちれば、なんとかなる」「そうか……そうだな」
2015-10-25 15:05:41「疲れているだろう、すこし休め」「ああ、三日月こちらに」「……なんで俺がお前に膝枕をしなければならない。男の膝など硬いだけだ」「お互いに恋慕いあった仲だろう?」「ああ、もう勝手にしろ。後で首が痛いなどぬかしても知らんぞ」「はは、そんなにやわじゃないからな」
2015-10-25 15:10:41ああ、寝てしまったようだ。やはり、長期の遠征だ、疲れているのだろうな。こうしてみると、随分と幼い顔をしている。
2015-10-25 15:15:51「みかづき、」「ああ、天下。おはよう」「ああ、良く寝た……もう日も随分傾いているな」「はは、それはど疲れていたのだろう。そうだ、天下。弟たちのところには行ったのか?」「まだ、だな。三日月に会うことしか考えていなかった」
2015-10-25 17:30:48「はあ……またおまえはそういう。まあいい、行ってきたらどうだ。心配しているだろう」「…まだ時間もあるしな、そうしようか」「時間?何かほかに用事があるのか?」「ああいや、なんでもない、こちらの話だ」「ん?」「その内わかる」「今日は一緒にいてくれるのだろう?」「まあ、そのつもりだが」
2015-10-25 17:35:38「では弟のところに行ってくる。まあ、それほど時間もかからずにに戻るだろう」「ああ、骨喰に礼を言っておいてくれ。お前のことを教えてくれた」「わかった、伝えておこう」
2015-10-25 17:40:44「ああ、寒くなってきたな」「南は暖かかったか?」「ああ、ここよりはな。三日月は寒がりだから辛いだろう」「火鉢から離れたくはないなあ」「はは、こちらにおいで。火鉢より人肌の方が温かいだろう。意地を張らずに、ほら」「近頃おまえは俺のことを童か何かだと思っていないか……?」
2015-10-25 21:01:01「まさか。さあ、早く」「…てっ、手をひっぱるな」「ほら、温かいだろう」「まあ、そうだが……なんというか、天下。意外に大きいんだな」「刀身は三日月より大きいからな、それが姿かたちに反映されているのかもしれない」「刀身か、そうかもしれないな。……それより、温い」
2015-10-25 21:05:38「……三日月、ひとつ欲しいものがある」「ん……何だ?」「三日月に、触れたい」「それは、」「意味は、わかるな」「はは、なんて顔をしている。恋仲なのだろう?」「……嫌じゃ、ないのか」「気恥ずかしくて頷けるわけがないと思っていたが、天下の顔を見たらどうでもよくなったな」
2015-10-25 21:20:54「好いているといっただろう。この短い間に心変わりするほど、俺の心は安くないぞ。だからそんな、思いつめたような顔をするな」「……三日月、触れても」「良いぞ、触ってよし」
2015-10-25 21:25:36ああ、天下はまだ寝ているな。気恥ずかしくなって、つい逃げてしまった。人の子のように交わることなど、何の意味があるのかと思っていたが、存外、嬉しいものだなあ。
2015-10-26 07:42:44「三日月、」「天下、起きたのか」「ここにいたのか、またそんな薄着で」「はは、外を見ていただけだ」「やっと三日月に触れたというのに、朝まで共寝もしてくれないとは、寂しいだろう」「はは、それもそうだな」
2015-10-26 09:43:52「いつまで大坂城にいるんだ」「この先一週間はいるな」「おお、それならいい火鉢がわりになるな」「この私を火鉢とは……仕方がない、三日月のためだ。何なりと使われようか」
2015-10-26 09:48:43