２色に染めて

ゆずなぎ @yuzukinagi_you

【YOU×singo story①】 『お疲れ様さん』 仕事が休みの週末 都合があえば裕の家へ遊びに行く 《今日は遅かったやんか》 裕と信五と私の３人 ｢用事が終わんなくてさ｣ 何をするにも一緒だった 小学生の頃からの幼馴染み 『なんか飲む？』

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【YOU×singo story②】 冷蔵庫を開けて聞いてくる裕 ｢何があるの？｣ 鞄やコートを置きながら聞き返す 『色々あるけど… どうせ今日も泊まんねやろ？』 ｢それは信五もでしょ？｣ 信五に視線を移すとグラスに口をつけたまま、こくんと頷いている

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【YOU×singo story③】 『やったら…ヒナも酒飲んどるし、これでええ？』 そう言って取り出してくれたのは梅酒 ｢うん｣ グラスに注ぎテーブルまで持ってきてくれる ｢ありがとう♪｣ 『どう致しまして♪』 裕がおどけながらグラスを差し出す

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【YOU×singo story④】 《ふはっ、お前ら何してんねん 笑》 いつもこんな感じ 仕事の愚痴を言い合ったり ふざけ合ったり この距離が心地良い 心地良いからこそ… この関係を壊したくない 『そういえば…お前さ、また彼氏と別れたん？』

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【YOU×singo story⑤】 ｢ん゛っ！？｣ 突然切り出された話に 思わず吹き出しそうになる 《おまっ、あぶなっ！笑》 ｢ごめんっ 笑｣ 『ちょお、出さんといて 笑』 信五と裕が慌てて身体を反らす (出してないのにっ 笑 ) ｢だって、裕が変なコト言うからっ｣

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【YOU×singo story⑥】 頬を膨らませながら２人を見る 『変なコトちゃうやん 笑』 《お前、ホンマ長続きせぇへんのな》 そう…付き合っても長続きしない ｢だって…彼氏より ２人と居る時間の方が楽しいんだもん｣ 幼馴染みと居る時間が好き それってダメなこと？

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【YOU×singo story⑦】 《…お前、酔うてんのか…？》 信五も 『そんなん…初めて聞いたで？』 裕も…驚いた顔 ｢当たり前じゃない…今初めて言ったんだから//｣ ２人から離れようと彼氏を作る時も何回かあったけど、ずっと２人の姿がチラついてた

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【YOU×singo story⑧】 『あ、そやな』← 《お前どこに納得してんねんっ》 信五が裕の頭を叩く 『いったっ！ ヒナっ！お前なにすんねんっ！』 《お前がアホやからやろっ》 やいやい言ってる２人を見てると こっちまで楽しくなってくる ｢ふふっ｣

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【YOU×singo story⑨】 微笑む私を見て言い合いを止める２人 《すまんな…話戻そか》 ｢え？｣ 信五と裕が私に向き直る 《俺らと居る方が彼氏と居るより楽しいて…どういう意味で言うてんのか聞かしてくれるか？》 いつもより真剣な顔

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【YOU×singo story⑩】 ｢どういう意味って言われても…｣ どう言葉にしていいのか分からない 『友達としてなん？ それともただの幼馴染みとしてなん？』 ２人といると楽しい だけど２人が私以外の女の子と居る所は見たくない 私の居場所取らないでって思っちゃう

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【YOU×singo story⑪】 当たり前のように隣に居てくれた 居なくなった時の事なんて考えたくもない ｢どっちも…違う気がする…｣ 友達なんて ただの幼馴染みなんて そんな軽いもんじゃない 《じゃあ俺らはお前の何や？》 私にとっての信五と裕…

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【YOU×singo story⑫】 ｢裕も信五も… 何があっても離れたくないくらい大事｣ それだけは自信を持って言える 『でも俺らもこのままやないかもしれへん。 良い人見つけて付き合ったり、結婚するかもしれへんねんで？』 《そうなったらお前どうするん？》

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【YOU×singo story⑬】 そんな事、考えた事もなかった 今まで隣に居てくれた様に これからも隣に居てくれる そう思ってた ｢それは…やだ｣ 裕と信五が顔を見合わせる 《…ここまで言うても分からんのか、お前は》 『俺らに彼女出来るの、嫌やって言うてるのにな』

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【YOU×singo story⑭】 ２人の言ってる事が理解出来ない 《まあ…分からんのやったら教えたってもええけどな？》 『こういうんは、自分で気付いて欲しいし』 急に立ち上がると私の隣に座る 《こっち向け》 ｢え？｣ ちゅっ 振り向くと同時に唇へとキスが降る

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【YOU×singo story⑮】 ｢ん…//｣ 軽いキスをして離れる信五 《…嫌やったか？》 真っ直ぐな瞳で見つめられる ｢…嫌じゃなかった…//｣ 顔が熱い 『なぁ…俺の事忘れてへん？』 ｢えっ！？そんなことないよっ//｣ 慌てて裕に振り向くと ちゅっ

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【YOU×singo story⑯】 ｢んん…//｣ 何度も角度を変えて深く口付けられる ｢はぁ…んぅ…//｣ 空気を取り込もうと開けた隙間から 舌が滑り込み絡まっていく ｢んぅ…ん…//｣ ゆっくりと離れる唇から繋がる銀色の糸 『…嫌やった？』

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【YOU×singo story⑰】 親指で唇を拭う仕草に目が離せない ｢っ//｣ ふるふると首を横に振ると 『それが答えとちゃうん？』 これが答え…？ 裕と信五にキスされて嫌じゃなかった むしろ、もっとしたいって思った けど… ｢どっちか１人なんて…選べない…｣

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【YOU×singo story⑱】 ２人とも同じくらい好き でも…そんなことダメだよね…？ 《…誰が選べなんて言うた？》 ｢え？｣ 『俺らも、お前と同んなじ気持ちやねん』 きょとんとする私 《お前の事が好きやけど、同んなじくらいヨコが大事や》 『俺もヒナとお前が大事や』

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【YOU×singo story⑲】 なんだ… ３人とも同んなじ気持ちだったんだ ｢ふふっ//｣ 嬉しくなって思わず笑みが零れる 『～っ//』 《ホンっマに…っ//》 ２人が顔を赤くして頭を抱えてるのに気付く ｢どうしたの？｣ 『どうしたの？ちゃうわっ//』

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【YOU×singo story⑳】 《自覚ないのが怖いとこやな…》 溜め息が聞こえる 笑 『あかん、やっぱりこいつ分かってへん 笑』 ｢何のこと？｣ 《その顔…誘ってるようにしか見えんってことや》 咄嗟に顔を隠す ｢誘ってなんかないもんっ//｣

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【YOU×singo story 21】 《ふはっ、耳まで真っ赤やんけ 笑》 ふいに、トントンと肩を叩かれ振り向く ｢なに…っ、んっ…//｣ ごくんっと喉を潤すお酒の味 ｢はぁ…｣ 目を開けると裕の顔が近くにあった 『油断、したな』 片方の口角が上がる

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【YOU×singo story 22】 こういう顔の時の裕は意地悪だ 『ヒナ、こいつ支えとって』 《ん、分かった》 座ったままの状態で 後ろから信五に抱きしめられる ｢えっと…？これ…どういう状況？//｣ 《あんな顔で誘うからや》 『俺らも男やし？』

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【YOU×singo story23】 裕の手が服の釦を外していく ｢ちょっ、待って//｣ 《それは無理やろ 今までずっと待ってたんやから》 耳元で囁くと、ぺろっと耳たぶを舐める ｢んん…//｣ その間にも どんどん服は脱がされブラが露になる ｢や…恥ずかしい…//｣

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【YOU×singo story 24】 『今更やろ？ちょお…黙っといて？』 キスで口を塞がれ 手はブラのホックを外す ｢ん…｣ 裕の手がやんわりと胸を撫でる ｢んんっ…｣ まるで感触を確かめる様な触り方 ｢はぁ…｣ 唇を離し胸元にキスを落としていく

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【YOU×singo story 25】 ｢ふあ…｣ 胸の飾りを口に含み舌で転がす ｢やっ…｣ 《嫌ちゃうやろ？》 顎をくいっと持ち上げ 今度は信五に口内を犯される ｢んんっ…｣ 腰に回っていた手が肌を滑り秘部へと辿り着く くちゅ ｢んぅっ｣