元朝日新聞記者で北星学園大の植村隆氏が韓国のカトリック大客員教授に就任へ／記者会見で経緯など語る

関根和弘/Kazuhiro SEKINE @usausa_sekine

植村氏会見２６）各新聞社が社説で取り上げ、弁護士たちが大学に変わって様々な告発をしてくれたし、相当色んな支援をもらって大変感謝している。そのことで結果として４月以降、本当に攻撃が激減した。こういう問題が起きたときの一つのやり方になると思う。（続く）

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植村氏会見２７）具体的な支援だけでなくて、文科大臣がお話をしてくれた。ただ、警備費用の問題とか、一つの大学だけで全部やるというのは非常に厳しいというのがある。人的にも色んなエネルギーがいるし。危機管理態勢をちゃんと取らないと向かっていけないと思う。（続く）

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植村氏会見２８）危機管理の中で、どういう支援をしていただけるか、行政、警察も含めて。警察は非常に警備を強化してくれていて助かった。ただ、もう少しその辺で日常的にどういうことがあるのかとか、これからきちっと経過を総括して、色んな形で社会に発信していきたい」

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植村氏会見２９）次の質問はこうでした。「前の質問の関連です。大学として行政に具体的に支援を要請するなどはあったか。または今後その予定はあるか」

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植村氏会見３０）田村学長が答えました。「昨年、文科大臣が話をした後に、文科省に相談に行った。文科省として対応の窓口を作ってもらい、我々としては心強かった。いろんなことがあったので大学としてきちっと事実を確認しながら我々の中でまずまとめて社会の皆さんに何らかの形で発表したい」

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植村氏会見３１）続いての質問はこうでした。「雇用継続をもし打ち切ることになったとしたら、その理由は経理面での問題が大きいか。カトリック大との提携の具体的な内容。今の警備態勢は今年度いっぱいは取るのか。植村さんに質問。捏造記者という汚名に対して闘うというが、どんな活動になるのか」

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植村氏会見３２）まず１、２問目には、田村学長が答えました。「警備は大変な負担。小さな大学でありますし。危機管理態勢をちゃんと取らないと業務ができないので、日常的に取り続けて警備をしっかりやるのは小さな大学としては大変な負担。今後どうするのかという問題が出てくるのでは。（続く）

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植村氏会見３３）カトリック大との提携とは、学生同士を相互交換留学するということ。カトリック大学は日本語学科の学生が半年間、日本のどこかの提携大学に留学しなければならないということになっている。そのうちの一つが北星。植村さんに入門的な講義をお願いしていた」

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植村氏会見３４）三つ目の質問には植村さんが答えました。「汚名を晴らすということですが、でっち上げの記事が書かれて攻撃が激しくなったときからやっているが、一つには札幌と東京での裁判の傍聴の人に呼びかける。法廷でも正々堂々主張し、傍聴者を増やすようアピールしていく。法廷闘争。（続く）

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植村氏会見３５）今、手記を書いていて来年の早い時期に出版したい。今までも新聞のインタビューに応じたり、雑誌に手記を発表したりしているが、これを本にまとめてさらに広めていきたい。色んな大学に行って講演したい。この問題は北星だけの問題ではない。どこの大学でも起きうる問題。（続く）

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植村氏会見３６）私の体験、大学が直面した苦悩、私の主張を色んな場で伝えていきたい。大学、一般市民への講演。韓国で教えることになっても私の教育の基本は同じ。それはアジアの人々が仲良くしよう、そして友達になろうというもの。その上で過去を知り、未来を学んでいこうと訴えたい」

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植村氏会見３７）なお、警備態勢については、田村学長の回答に事務局長が「警備を終了することはありません。これからも警察と相談しながら継続していきます」と補足説明しました。

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植村氏会見３８）続いての質問はこうでした。「来年３月に向こうで教えるということは、３月いっぱいはこちらにいるということですか」

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植村氏会見３９）これに対し、まず田村学長が「うちの非常勤講師は年内で講義は終わる。表現としては、退職ということではなく、任期が満了する、ということ」と回答。これに植村さんが「韓国は新学期が３月１日から始まるので来年３月から向こうの大学で教える、ということになった」と補足しました。

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植村氏会見４０）続いての質問はこうでした。質問が長いので分割してツイートします。「学内では雇用継続に反対が大きかったと取材で聞いているが、学長はどう考えていたのか。悩んでいたと会見でおっしゃっているので、（反対に対し）否定的だったと解釈したがどうか。（続く）

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植村氏会見４１）反対派を説得するための何かをしたのか。昨年は外部から応援のメールや声明がたくさん来た。今年はどんなものがあったのか。学長が一連の問題を総括するために、シンポジウムや特別講義を開くと言ったがいつどのような形でやるのか。すでに構想があれば教えて欲しい。（続く）

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植村氏会見４２）例えば、応援メッセージなどを出版物で公開するとか。植村さんを呼んで公開討論会をするとか。カトリック大からの要請前に、植村さんは学内で自分が捏造記者ではないと説明する場を設けて欲しいと要望していたと聞いている。今後実現する可能性はあるか。（続く）

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植村氏会見４３）植村さんにも一つ質問。植村さんは今回の件を大学とともにどう検証したいと思うか」

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植村氏会見４４）まず、田村学長が答えました。「昨年も学内では反対の意見が強かった。それを大学評議会の場で、私と理事長で時間をかけて説得した。その結果、皆さんが賛成に回ったかというと必ずしもそうではない。（続く）

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植村氏会見４５）学生の安全、受験生のこと考え、なるべく早く収束して欲しいという意見が強かったのは事実。だから、もしそうでないという決定をするのであればやはり、学内でもう一度、評議会などを開いてそこで議論してという去年と同じような流れになったろう。（続く）

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植村氏会見４６）昨年に続き、今年も雇用継続を応援する手紙などはあった。しかし、量的にはそれほど多くなかったのが実際。総括については、まだ具体的なことは何も決まっていない。基本となる資料、攻撃、応援の資料はすべて収集して公表するという考えはある。これを基礎にして検証したい。（続く）

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植村氏会見４７）植村さんと弁護団からも捏造記者ではないと講演させて欲しいという要請は受けている。まだ具体的には決まってないが、少しおちついてからどういうふうにするか、相談していきたい」

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植村氏会見４８）続いて植村さんも答えます。「先ほど学長が言った、教訓として社会と共有したいという考えに非常に強く打たれました。共感しました。昨年、北星が卑劣な攻撃に打ち勝ってかつ、そうした資料をすべて公開するということは大変なことだと思う。（続く）

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植村氏会見４９）そうした資料が秘匿されるのではなく、社会の共有材料として公開される、様々な注目を集める。北星が直面している問題は北星だけでなく、色んな大学、言論の場で起きていると思う。それを勇気を持って公開し、基礎に据えて考えていくという姿勢を非常に高く評価しています。（続く）

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植村氏会見５０）去年私の雇用を守ってくださったことも大変だったと思うが、今回これをすべて公開するとおっしゃったこと、これもすごいことだと思う。大学史上に残ることだと思う。（続く）