千野帽子俳句指南
私の句評の特徴のひとつに、俳句に向いてない人にそのことを気づかせるというのもあります。早くやめれば人生無駄にせずに済む。RT @horimotoyuki 千野帽子さんの明瞭的確な俳句の添削を受けられる人は幸せだと思う。
2011-01-08 15:40:15句作では、諦めが悪いイコール見極めが悪い。自分の着想が好き過ぎて手放せない人は、いつまでも抽き出し一個止まりだ。自戒もこめて。 #otahaiku
2011-01-20 12:57:47俺の好尚(1)解釈が複数ある句はいいが文法的に曖昧な句は甘ったれ。だから〈霜の墓抱き起こされしとき見たり 石田波郷〉が苦手。(2)中七が8音になると緩い。要工夫。(3)中7の字足らずはリズム音痴なので俳句をやめていい。(4)下五の字余りは色気があって好き。 #otahaiku
2011-01-16 08:51:04こ、これはgumtamaさん… はい、あります。俳句にはまぐれ当たりがありますが、俳句で言う上達とは、まぐれをまぐれでなくすることです。RT @gumtama 凡句を詠む人が突然華開いたりするものですか?
2011-01-09 16:28:47小説の上達のことはよくわからないのですが、もっと短時間で劇的に上達することもあると思います。1日に小説を20篇は書けないけど、1日に20句作ることは可能だからです。RT @gumtama そすると上達においては小説と似ているのかな。
2011-01-09 16:35:08さすが! 下手糞な初心者は判で押したようになにかを回想したがるのです。俳句では回想は無理。RT @gumtama 暮らしの中に感興を見つけることはむつかしい。からつい、「共感」「郷愁」方向に舵を切ってしまいがち。
2011-01-09 23:02:56見つける必要はない。俳句を書けばそれが感興になる。桑原武夫賞を受賞した坪内稔典が言ってます、感動したから書くんじゃなくて書いたから感動するんだって。RT @gumtama 暮らしの中に感興を見つけることはむつかしい。
2011-01-09 23:04:42@hori_shigeki @gumtama なぜ俳句が「いまここ」なのか。(1)連句の発句が当季の挨拶だったから。(2)五七五しかなくて「回想する私」書く暇あったら内容を書いたほうがいいから。(3)「回想する私」は存在しない七七に任せちゃったから。全部正解。
2011-01-10 10:51:44@hori_shigeki @gumtama →思い出すとか目に浮かぶとか、現在だったら見えるとか聞こえるとか、そういう想起or知覚の動詞はふつう俳句の本文に出てこない。想起or知覚してるから書いてるわけですから、当たりまえなので書かない。書くときは戦略あって書きます。→
2011-01-10 15:10:22@gumtama さん、おっしゃるとおりです。原則として「知覚した者が話者」です。@hori_shigeki
2011-01-10 22:36:21原作が9月上旬限定なので季節がちょっと。かといって二百十日じゃ原作のまんまか。RT @seitr おー、オタ俳句、受け継がれてたのね! //「風の又三郎の声春の雪」 メルヘンすぎるか… @fu_kyo #otahaiku
2011-01-15 22:30:54上五中七やや理屈。RT @seitr 私も妖怪俳句。「ぬりかべの化粧長くて春隣」 #otahaiku
2011-01-15 22:33:00感じ取ってもらうというより、楽しいとか悲しいとかダイレクトに言っちゃうとそれで終わりになっちゃう気がする、のかなー。 QT @akenetin: 直接伝えるのではなく、感じ取ってもらう感じでしょうか? #otahaiku
2011-01-15 23:47:09その意気やよし。ただ春の雪も有名小説の題なので食い合ってしまうかも。QT @seitr 9月限定ももったいない気がして、あえて QT @chinoboshka 原作が9月上旬限定 QT @seitr 風の又三郎の声春の雪 @fu_kyo #otahaiku
2011-01-16 08:24:33そう、そこ切って正解。塵と風呂があれば「ああ流すのね」って読者が読み取ってくれるから言わなくていい。〈ちょいと〉は作者だけがおもしろがってて下品。RT @fu_kyo 「流す」と説明せずに、「春の塵ちょいと温めの茶碗風呂」で充分だな。 #otahaiku
2011-01-16 09:01:54俺なら「霾るや湯浴み馴れたる欠茶碗」とする。辞書引かない子のために読みをかいとくね。「つちふるやゆあみなれたるかけぢゃわん」。「霾る」はご存じ春の季語で黄砂が降ることです。QT @fu_kyo 春の塵ちょいと温めの茶碗風呂 #otahaiku
2011-01-16 09:08:19→ポイントは3点。(1)語り手を親父本人にする。(2)〈茶碗風呂〉という概念的記述を避け、水木先生描く茶碗を写生する(たしか欠けてたよね)。(3)措辞に江戸俳諧ふうの余裕を持たせる。QT @fu_kyo 春の塵ちょいと温めの茶碗風呂 #otahaiku
2011-01-16 09:09:46