ドボク鎮守府 島風！出動しますっ！

まも（C102お疲れさまでした） @Kojimamo

今治市の離島部の救急活動の迅速対応を目指して開発された 消防救急艇『しまかぜ』よ。 Vドライブ方式で静粛性バツグンの26ノットの快速なんだから。 水中テレビシステムで海中での救助活動も可能なんだから！ #ドボク鎮守府 pic.twitter.com/vb9dRPALbA

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twitter.com/Kojimamo/statu… の画像は下記より引用 今治市消防本部北消防署　消防救急艇「しまかぜ」 city.imabari.ehime.jp/shoubou/shobou… #どぼく

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「艦の時より永い航海”船生”になったな…」 「もうすぐ起重機としての誕生日だね」 石炭を入れた煙管を燻らせながら、紅白の巫女風衣装を纏う船娘が常陸那珂港の出張所の岸壁で海を見ながら呟いた。 車止めに腰掛けながら傍に一緒に座るのは島風。 #ドボク鎮守府

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起重機船武蔵が今年で42歳になる。 彼女は作業船でも長老レベルのベテランだ。 瀬戸大橋等の工事や沈船サルベージと日本列島の東西を曳船達に曳かれて仕事をしてきた。 海底から転生した彼女の第二の戦場は海洋土木であった。 #ドボク鎮守府 pic.twitter.com/CRAO2SVPdc

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深海棲渦の熾烈化以降、一億と無数の生命を載せる列島を守る為に 彼女は46cm三連装砲を持つのではなく 3000㌧吊り2連装のAフレームの箱型ジブで闘う起重機船としての命を選んだ。 各鎮守府の港湾整備に轟沈艦救助船団の一員としてのサルベージ作業…。 #ドボク鎮守府

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海軍設営隊に着任した島風は、姿を変えた武蔵と彼女を動かす曳船らの 護衛艦隊に配備された。 戦艦武蔵の乗組員を救助した記憶を持つ、その駆逐艦には願ってもないエンを持つ チームである。 #ドボク鎮守府

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起重機船は、その腕ぷっしこそは強いが台船の上に高い構造物を持つ船体構造ゆえ 波浪や風には弱い。 だから敵から武蔵を守るだけでなく、嵐から守ることもした。 現場で海が時化る時に武蔵の足「台船」を船体動揺しないよう舫いを繋ぎ ふらつく彼女を曳船らと支えた。 #ドボク鎮守府

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島風と武蔵は現場を共にする都度に、何時しか心の舫い綱までが結ばれて行くような 関係になっていた。 「#起重機船はイイぞ最高だ」 褐色の肌をした起重機船はニンマリと言った。 #ドボク鎮守府

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島風は、いつも自信げに己の逞しいA型フレームジブを空に聳えさす彼女を見ていた。 島風はその瞬間、自分が駆逐艦であることを忘却した。 曳船になりたくなったのだった。 #ドボク鎮守府

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「てーとくー！島風、タグボートになりたい！」 BUFOFOOO！！ 執務室でMAXコーヒーを啜っていた提督は、口がダムの排出口と化した。 新型タービンでも強請りに来たのかと思ってたぞ。 部屋に居た大潮が言った。 「戦闘曳船は朝潮型で間に合ってるよ、島風ちゃん」 #ドボク鎮守府

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戦闘曳船とは 起重機船娘である提督や他の作業船娘を現場でサポートする駆逐艦や 軽巡洋艦をさす。 主に海軍設営隊でのみ使用される現場用語。 提督を曳航するだけでなく護衛も兼ねる。 艤装靴に小回りが利くアジマススラスターを備えているのが特徴。 #ドボク鎮守府

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島風は顔を膨らませて反論する。高温高圧缶の影響で顔を赤らめながら鼻から蒸気が噴き出る。 「大潮はァ～、提督とケッコンだけでなく永年曳船契約もしてるでしょ！アタシも武蔵…」 島風はそこで脳内OSの指令により発声機構を停止する。 #ドボク鎮守府

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頭のカチューシャを倒しながら島風はモジモジとする。 ワタシは武蔵と永年曳船契約を結びたい…。 武蔵を支え続けたい。 武蔵と共に国土を護りたい。 #ドボク鎮守府

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（―――力が欲しいか…？――） えっ？ 島風の脳内OSに語りかける声。 それは目の前の起重機船の声色であった。 シナプスを振動ローラーで転圧舗装されるかのような感覚…！ 提督が語りかけます。 ドボい。 ドボすぎる。 #ドボク鎮守府

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（―――国土を――） #ドボク鎮守府 pic.twitter.com/xbFflrz2FV

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（―――人々を――） #ドボク鎮守府 pic.twitter.com/GUgG2H17oP

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（―――生命を――） いのち… （―――護るチカラが欲しいか？――） ぼうさい… 防災… 災厄からみんなを守るチカラ… #ドボク鎮守府 pic.twitter.com/k29pGii7MA

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欲しい！ クレーン船やタグボートたちや街や漁村の人たちを守るチカラ。 起重機船武蔵が手掛ける国土強靭化計画。 深海棲艦が跋扈する悪しき海に浮かぶ弧状列島。 全てはこの悪しき海で滅びないために…。 #ドボク鎮守府

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全てはこの悪しき海で滅びない為のチカラ。 みなぎるチカラ。 ブルンブルン。 いつまでも　いつまでも 走れ走れ島風の新型高温高圧缶 #ドボク鎮守府

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欲しい…です。 防災力が欲しい！ 防災力を下さいっ！ 島風は脳内に語りかける声に応える。 そして頭上から信号員妖精を出して目の前の提督へ合図を送り始めた。 （ワレ・チカラ・ヲ・モトム） #ドボク鎮守府

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（―――力が欲しいなら――） （―――防災力が欲しいなら…くれてやるっ！――） #ドボク鎮守府

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防災力を提督から授けられる事になった高速駆逐艦。 島風は最初の願いとは違っていたような気もしたが、来島海峡の汐の疾さの如く 忘れ去ることにした。 #ドボク鎮守府