(承前)映画ではナチスがいやでオーストリアから逃れたように描かれていたが、実際は優しい父親で、銀行が破綻して財産がなくなったしまったので歌を歌いながら逃れたというのが実際。実際と違うので、故郷のオーストリアでは映画はなかなか上映されなかった。(続く) #スゴ本オフ
2016-03-19 15:27:33Chicaさんがサウンド・オブ・ミュージックについて補足。最初の映画化は西ドイツで、「菩提樹」というタイトルでこれがよくて、ハリウッドにもっていかれた。続編の米国での苦労も「菩提樹2」として映画化されています。 #スゴ本オフ
2016-03-19 15:29:53昭香さん、『ある小さなスズメの記録』クレア・キップス(文春文庫)。をもってきました。芸をする鳥というとインコやオウムがいますが、芸をするスズメについて書かれた本。夫に先立たれた老ピアニストが一羽の傷付いたスズメと出逢う事から始まります。(続く) #スゴ本オフ
2016-03-19 15:34:37(承前)もう助からないだろうと思ったら奇跡的な復活をとげます。ボランティア活動で慰安活動するなかでスズメに芸事を教えてみて、評判が良かった。一時期、スズメの芸はやめてしまうのだが、驚異的なことにきちんとフレーズを歌い、それが書かれている。(続く) #スゴ本オフ
2016-03-19 15:34:39ルートポートさん。まず宣伝。原作を書いた『女騎士、経理になる。』が増刷り決まりました。持ってきたのは『つながりの進化生物学』岡ノ谷一夫(朝日出版社)。(続く) #スゴ本オフ
2016-03-19 15:48:51(承前)なぜ僕はこんなに音楽が好きなんだろう? この本は生物のコミュニケーションの進化を高校生と対談しながら学んだ講義録。私たちの言語はもともと「歌」だったじゃないか?と述べている。女子高生向けに行った講義録になっている。すごく読みやすい。(続く) #スゴ本オフ
2016-03-19 15:48:53(承前)音楽以外のところでは、人間はN+1の計算ができることがほかの種と違うということ。カラスも数を数えられるけど、N+1から人間は未来を挿図することができる。(了) #スゴ本オフ
2016-03-19 15:48:55@sngkskさん。偶然ですが、岡ノ谷さんは大学の先生でした。当時はHDDレコーダにジュウシマツの声を録音してコミュニケーションの研究を文学部の教授がしていました。持ってきた本は『ミツバ学園中等部 入学案内』ふかわりょう(扶桑社)。(続く) #スゴ本オフ
2016-03-19 15:49:32(承前)モキュメンタリーといわれるフェイクのドキュメンタリー本。中等部の入学案内になっている。音楽の拍子に関する記述で52拍子とかトンでもがいろいろ出てくる。著者がいじられ芸人になり前の、シュールの貴公子だった頃の筆者のある極点。(続く) #スゴ本オフ
2016-03-19 15:49:34(承前)その素晴らしいクオリティをイラストで支えるのは、売れるのはもっと後になるマスノヒデトモ(バカリズム)氏。2点目。『レクイエムの名手』菊地成孔(亜紀書房)。ジャズミュージシャンの著者がサイトに掲載、雑誌掲載、ラジオで語った追悼文集。(続く) #スゴ本オフ
2016-03-19 15:49:36(承前)ある意味不謹慎な本。忌野清志郎、植木等など。兄は16歳年上の菊地秀行。東京に行った兄のライブラリにクレイジーキャッツがあって、それで影響を受けたとか。人の死をテーマにした本でいろいろ考える機会になった。(続く) #スゴ本オフ
2016-03-19 15:49:38(承前)スクールカーストドラマの「glee」がヒットしすぎて出演者のフィンがオーバードーズで亡くなったときにラジオで流した追悼が心に残っている。人生をポップミュージックが救ってくれることと、自分がストレンジャーであることへの認識。(了) #スゴ本オフ
2016-03-19 15:49:40【補足】@sngkskさんには、このあと、Perfumeの楽曲で有名になった「ポリリズム」というキーワードを元に、12の拍子を4拍子でも3拍子のどちらでも刻めたり、最小公倍数が合わない拍子どうしでも、無理矢理合わせてずっとリズムに乗り続けられるアフリカ大陸の民族の話など、興味深いお話を沢山していただきました。
@milano2009さん。昨年、東京創元社のイベントで有栖川有栖さんのトークショーを見て興味を持ちました。『壁抜け男の謎』有栖川有栖(角川書店)。本も音楽みたいなものだと思う。交響曲みたいな作品もあるがこちらは小品集(短編集)。(続く) #スゴ本オフ
2016-03-19 16:58:40(承前)交響曲ではないが、心に残るような物語が詰まっている。 中でも「屈辱のかたち」が一番好き。あなたの一番好きはどれでしょう。小品集は、バリエーションが楽しめて、重すぎずに好きな時に聞けます。2冊目。(続く) #スゴ本オフ
2016-03-19 16:58:42(承前)『純情ババァになりました』加賀まりこ(講談社文庫)江戸っ子の小気味の良さ、文体にリズムがあって、心地よく感じる。18歳でデビューして、何千万もCMで稼いでも、全部投げ打ってパリに行って使い切って、戻ってきて映画の主演をするとか。(続く) #スゴ本オフ
2016-03-19 16:58:44(承前)お金をもたずにタクシーにのって、運転手に驕って貰ったり。予定より早く飛行機がついてしまい、孤児を演じて大金持ちに驕らせたり。中に散りばめられたエピソードは、それこそ宝石箱をひっくり返したようにきらきらとしている。(続く) #スゴ本オフ
2016-03-19 16:58:46(承前)贅沢で粋、そして欲のない人生を楽しめる大人の女という気がする。江戸の音曲、三味線の弾き語りのようなもの。(了) #スゴ本オフ
2016-03-19 16:58:48【抜け】すぎうらさん。ダインさんが紹介した『パクリ経済』について。ブルースギターを弾きます。ブルースのコード進行で弾けば、全部ブルースになる。このブルースコード進行は誰でも自由に使えるいわばパブリックドメイン。コピーでひろまるというのは、こういうことなのかなと思った。(続く)
(承前)持ってきた本は、まず『MUSIC』古川日出男(新潮社)。音楽の本ではない。でも、読んでると音楽としか思えないビートを感じる。読んでみてくださいとしかいえない。やたらと手数が多いジャズドラマーみたいな文体で、意味の無い言葉があったり。(続く) #スゴ本オフ
2016-03-19 17:04:47(承前)ネットのレビューを読んでも中身に言及しているものはない。小説と言うよりはアトラクション。体調がいいときに読むと良い。言葉って論理的。先を予測して読む。ところが読者と作者の約束事をどんどん外される。それがビートになっていつしかリズムになる。(続く) #スゴ本オフ
2016-03-19 17:04:49(承前)都会に住む人達の生活が猫を中心に交錯していって、最後にズバっとなる。しかし、どういう話と説明できない。読むことで読者が場を作って完成する本。ライブミュージックに近い。すぎうらさん2冊目。『音楽』三島由紀夫(新潮文庫)。(続く) #スゴ本オフ
2016-03-19 17:04:51(承前)昨年の音楽のスゴ本オフでいただいた本。音楽と全然関係ない音楽の本。三島由紀夫に憧れていて、『金閣寺』を全然わかんなくてズタボロになって、もうダメだと思ったときにこの『音楽』と出会って、ああ俺は三島好きでもいいのだと思えた。(続く) #スゴ本オフ
2016-03-19 17:04:53(承前)オルガズムのメタファーとして音楽がある。近親相姦をテーマのあの三島の強烈な美意識でピカピカ昇華させている。三島初心者向けの入門書。(了) #スゴ本オフ
2016-03-19 17:04:56