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妖異の黒猫Ⅱ

GC大戦有志4期「戦火の荒波」のRPまとめです。本編終了後の模擬戦。 前→http://togetter.com/li/947400 相方リコ君のまとめ 続きを読む
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ノア@パ君SGO@返信遅くなります @okurikedama

@lord_phRP ヒトの意志の力は偉大だ。 特別な力を持たない者たちが、その強い意志の力によって、混沌を治め、操り、身に宿す力を手に入れることがある。 今回の海戦でも、そのような者たちは何人もいた。 そしてそれは、逆もまた然り。

2016-04-02 03:26:41
ノア@パ君SGO@返信遅くなります @okurikedama

@lord_phRP 邪紋使い、ライカンスロープになった者が、その力を極め、「永遠」となった時。 魔物の力を宿した者は、魔物となる。そう思われていた。 だが、その者が強い意志でそれを拒むならば―― 彼らは永遠の魔物とならず、邪紋使いとして、人として、在り続けるのかもしれない。

2016-04-02 03:31:02
ノア@パ君SGO@返信遅くなります @okurikedama

@lord_phRP 彼は、魔物には、私の子にはならない。 ノアは心のどこかで、そう確信してしまった。 「……残念ですわ……貴方は、素晴らしいライカンスロープでしたのに……」 ノアの身体が、音を立てて燃える。 その身体は徐々に、燃え尽きた灰へと変わっていく。

2016-04-02 03:34:43
ノア@パ君SGO@返信遅くなります @okurikedama

@lord_phRP 「貴方を……愛して、いた、のに……」 その一言を境に、ノアは静かになった。

2016-04-02 03:37:22
ロンリコ@パ邪SGO_大戦 @lord_phRP

@okurikedama バッ。 火だるまになったのは、ノアだけじゃない。 「…ッ! くはっ!」 焼け落ちた触手から解放されて、ロンリコは転げまわる。 砂浜は天然の消火砂だ。いたるところ焼け焦げはしたが、逆に言えば、ロンリコの被害はその程度だった。 火炎瓶の扱いには、慣れてる

2016-04-02 03:40:32
ロンリコ@パ邪SGO_大戦 @lord_phRP

@okurikedama そしてだからこそ、、、。 ザバァ。 灰をかけると、ノアにまとわりついていた火はじょじょに鎮火していく。 燃え尽きて灰へと変わっていくノアに、ぱんぱんと叩いて火を消していく。 言いたい事があったから。言わなくてはならない事が。

2016-04-02 03:43:15
ロンリコ@パ邪SGO_大戦 @lord_phRP

@okurikedama 倒れ伏す黒猫の消火を完了し、スゥ、息を大きく吸い込む。 コイツには…… コイツの息のあるうちに、この言葉を投げかけないと、気がすまないのだ。 「フッざけんなァッ!!!」

2016-04-02 03:46:13
ロンリコ@パ邪SGO_大戦 @lord_phRP

@okurikedama 刹那、情動が溢れ出る。げし、げしと蹴り飛ばし、叩き起こさんと狐は奮う 「なァにが「愛していたのに」だ! 勝手に言いたい事だけ言いやがって! 俺はテメェのそーいう所が大ッ嫌いなんだよォ! いつもいつも、ヒトの事を考えもせずに自分のヤりたい事だけよォ!」

2016-04-02 03:48:05
ロンリコ@パ邪SGO_大戦 @lord_phRP

@okurikedama 「ヒトの話をきかねェままにバケモノにしやがった時も! 悩む俺をそのまま大喜びで可愛がりやがった時も!」 ノアという存在に、今まで溜まりに溜まってきた情念が、火炎瓶以上に爆発しているような気分がしてきた。

2016-04-02 03:50:10
ロンリコ@パ邪SGO_大戦 @lord_phRP

@okurikedama 「ブチ切れて出て行った俺をイケシャアシャアと見つけ出して、この戦争に無理やり連れだした時もッ! テメェはヒトの話を聞かずにィッ!」 何故か、涙している自分が居た。 泣き叫んでいる自分がいた。 倒れる黒猫の傍に、座り込む自分がいた

2016-04-02 03:51:42
ロンリコ@パ邪SGO_大戦 @lord_phRP

@okurikedama はぁ、はぁ。息が荒い。戦闘の時よりも、体力を使っているんじゃないかとも思いたくもなる。 「だから死ぬ時位勝手に死ぬんじゃネェ。そんなのは俺が許さねぇ。テメェにはムリヤリにでも生きてもらう」

2016-04-02 03:54:46
ロンリコ@パ邪SGO_大戦 @lord_phRP

@okurikedama それは、怒りだろうか、思慕の感情なのだろうか。 ロンリコにも、わからないのだ。 だから、このバケモノは、この女は、何処までも"嫌い"なのだ。 男は、その嫌いな女が、こんなに勝手に、人の気持ちも知らないで、死に絶えるのが、どうしても許せなかった。

2016-04-02 04:05:19
ロンリコ@パ邪SGO_大戦 @lord_phRP

@okurikedama コイツを倒せば、何か区切りがつくかと思った。だけど結果は違っていた。 ハラワタが煮えくりかえる。その歪んだ感情は、吐き出せば、吐き出す程に、心の中に積もっていく。最期、この一言になって、爆発した。 「諦めるんじゃネェッ!!」 →

2016-04-02 04:12:53
ロンリコ@パ邪SGO_大戦 @lord_phRP

@okurikedama 自分の知ってるノアという女は、どこまでも勝手で、どこまでもヒトの気を知らない。 だけども、だからこそ。 そんなノアが、勝手に諦めているのが、 彼には一番、許せなかったのだろう

2016-04-02 04:13:37
ノア@パ君SGO@返信遅くなります @okurikedama

@lord_phRP 「……煩いですわねえ……丸焼きになった日くらい、ゆっくり寝かせて頂戴」 燃え尽きたノアの灰から、不意に、そんな声がした。 見れば、灰の山がもぞもぞと動いている。中になにかがいるようだ。

2016-04-02 04:19:45
ノア@パ君SGO@返信遅くなります @okurikedama

@lord_phRP 灰の山が徐々に崩れる。もぞもぞと動くそれは、あくびの声と共にその姿を現した。 ……子猫。 黒い子猫だ。普通の猫と違う点として尻尾が2本あるが、片方は無残にも途中から切断されている。 子猫はてちてちとぎこちなくロンリコの元に歩いてくると、彼を見上げた。

2016-04-02 04:26:33
ノア@パ君SGO@返信遅くなります @okurikedama

@lord_phRP 「……で、何を諦めるなですって?」 その子猫の顔は、どこかで見たにやりと笑う顔を思わせた。

2016-04-02 04:29:12
ロンリコ@パ邪SGO_大戦 @lord_phRP

@okurikedama 「…ッ!」 一瞬浮かべた驚愕の表情。そして、何処か嬉しそうな表情。 しかし、その憎たらしい声を聞くと、やはり、どこかもどかしい気分になって。 むっと表情を歪め、そして 「うるせェ! 勝手に死んでろっ!」 子猫のふにゅっとした首根っこ掴み、投げ飛ばした

2016-04-02 13:07:53
ノア@パ君SGO@返信遅くなります @okurikedama

@lord_phRP 「にゃあー」 子猫は投げ飛ばされると、砂浜にころころと転がりながら着地した。 「ちょっと、酷いじゃありませんの。小さな子猫を投げるなんて」 猫はとことこと戻ってくると、ロンリコの足に猫パンチ。 勿論、全く痛くなどなかったが。

2016-04-02 13:17:55
ロンリコ@パ邪SGO_大戦 @lord_phRP

@okurikedama 「なァにが、子猫だ。散々俺の話を聞かずに勝手に振る舞っておいて」 どこか朗らかな表情で、悪態をつく。 「勝手に死んだと思ったら、今度ァ勝手に子猫になりやがって。一体どれだけ俺の気を動転させりゃ気が済むンだよ」

2016-04-02 13:20:37
ロンリコ@パ邪SGO_大戦 @lord_phRP

@okurikedama 猫パンチなど全く痛くない。痛くないが。むかつく。 足にパンチしてきた子猫を、蹴り飛ばす。動物虐待にしか見えない構図。猫が宙を舞う。 「とにかく、今回の決闘は俺の勝ちだ。当分はその姿のままなんだろ? 残念だったな、俺を魔物にさせられなくて」

2016-04-02 13:23:02
ノア@パ君SGO@返信遅くなります @okurikedama

@lord_phRP 「にゃあああ!」 宙を舞いながら、猫は抗議の声を上げる。 「ちょっと、猫に九生ありと言えど、痛いものは痛いんですのよ!?また死んだらどうしてくれますの、そろそろ本当に死ぬかもしれないんだから!」 ぽとり、砂浜に落ちる猫。 「……もう、貴方という人は」

2016-04-02 13:30:52
ノア@パ君SGO@返信遅くなります @okurikedama

@lord_phRP 「本当に残念。残念だけれど、仕方ない。それが貴方の意志の力だと言うなら、今の私にそれを捻じ曲げる術はないのだから」 猫は猫で、どこか吹っ切れたような様子であった。 「……さて、帰りますのよ、リコ。早くどこかで混沌を食べて、元の姿に戻りたいですわ」

2016-04-02 13:35:44
ロンリコ@パ邪SGO_大戦 @lord_phRP

@okurikedama 「ッたく」 小さく、毒気付く。はぁ、とため息を吐いて、肩を竦める。 やっぱりコイツは、分かってない。 「諦めンなっつっただろ。俺ァ魔物になる気はねェが」 でも、自分の知っている、自分の居場所と豪語するノア・シャノワールは、そんな事で諦めるヤツじゃない

2016-04-02 13:37:34
ロンリコ@パ邪SGO_大戦 @lord_phRP

@okurikedama 「アンタがノアなら、俺を魔物にしてみせろよ。俺は全力で人間に戻ってやる。アンタの言う通りになんかなるもんか」 いーっ、おどける様に口端を広げた顔をノアに向けて、そう言った。 だが、その後はいつもどおりの気だるげな表情で 「ああ、帰るか」

2016-04-02 13:39:30
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