東方翻訳SS「だって貴女が好きだから(仮)」

鈴仙と妖夢の友情は情熱の果てにようやくあい花開こうとしていた。しかしエスカレートした悪戯が生んだ最悪の状況に、二人の関係は守られるのか? うどみょんRー18SS翻訳、一応完結しました。 原文はこちら→ Because I Love You By: Genki Collective  https://www.fanfiction.net/s/10311089/1/Because-I-Love-You 続きを読む
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Female Trouble@百合の迷宮 @yuri_no_meikyu

さて次の翻訳は、やっぱりうどみょんR-18SSかなあ。

2016-03-30 20:10:29
Female Trouble@百合の迷宮 @yuri_no_meikyu

最初うどみょんが出てきたとき、「なんで?」と思ったクチだが、今ではうどみょん以外あり得ないとさえ思うようになった。

2016-03-30 20:11:51
Female Trouble@百合の迷宮 @yuri_no_meikyu

とりあえず狙ってるのはこれ。これもかなり長い。 Fanfic: Because I Love You | Touhou Project m.fanfiction.net/s/10311089/1/B… pic.twitter.com/RvYgakYHwB

2016-03-30 20:14:23
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Female Trouble@百合の迷宮 @yuri_no_meikyu

前ツイ こりゃあもう日本語タイトルは「だって貴女が好きだから」で決まりだわなあ。

2016-03-30 20:18:32
Female Trouble@百合の迷宮 @yuri_no_meikyu

三人称小説だけど、鈴仙目線の展開。

2016-03-30 20:28:03
Female Trouble@百合の迷宮 @yuri_no_meikyu

ありがたくも作者さんから翻訳許可を無事ゲット。落ち着いたら始めよう。 Fanfic: Because I Love You , Touhou Project m.fanfiction.net/s/10311089/1/B… pic.twitter.com/MPtVqzqBqi

2016-03-31 13:05:09
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Female Trouble@百合の迷宮 @yuri_no_meikyu

東方うどみょん翻訳SS(R-18) だって貴女が好きだから(仮題) 1

2016-03-31 13:18:49
Female Trouble@百合の迷宮 @yuri_no_meikyu

鈴仙・優曇華院・イナバはいっぱいのおやつを乗せた折敷を手にして、永遠亭の中庭を横切り、北の対に向かっていた。 館の主である月の姫君・蓬莱山輝夜は毎日かっきり16時にお茶とお菓子を所望だが、今は15時59分…。鈴仙は(土壇場の代役仕事だったのだが)間に合うかギリギリ。 2

2016-03-31 13:47:00
Female Trouble@百合の迷宮 @yuri_no_meikyu

理屈では、午後のお茶を姫に届けるのは因幡てゐの役目なのだが、例の如く、てゐは仕事から逃げ出していた。まず間違いなく、てゐはお気に入りの気晴らしに夢中だろう。ニンジン畑を荒らしているか、酒を盗み飲みしてるか、お気に入りの妖怪兎たち数匹と布団の中でしっぽり濡れているか。 3

2016-03-31 13:56:27
Female Trouble@百合の迷宮 @yuri_no_meikyu

とはいえ、てゐが「なぜ」ここにいないかはあまり重要ではなく、今はいないことそれ自体だけが問題だった。つまり、誰かがその尻ぬぐいをしなければならないということである。その「誰か」は例の如く、常識人で頼られ損な役回りの鈴仙ということになる。 4

2016-03-31 14:05:26
Female Trouble@百合の迷宮 @yuri_no_meikyu

だが、いかに我慢強い月兎といえど不平不満くらい漏らしてもいいようなものだが、精神力が擦り切れたようには見えなかった。てゐのトラブルに巻き込まれるのはいつものこと。何よりも良い天気で、鈴仙は機嫌が良くならずにはいられなかった。 5

2016-03-31 15:03:54
Female Trouble@百合の迷宮 @yuri_no_meikyu

五月の末にしては季節はずれに肌寒かったが、永遠亭の周囲を取り巻く鬱蒼とした竹林の天蓋の隙間から陽光がまぶしく射し込んでくる。主要な四つの建物の前の生け垣には花が咲き誇り、その鮮やかな色の斑点が黒い檜垣と対照をなし、香りが鈴仙の鋭敏の鋭敏な鼻腔をくすぐった。 6

2016-03-31 15:33:37
Female Trouble@百合の迷宮 @yuri_no_meikyu

向こうの方からは東の渡殿の裏の離れで仕事をしている兎たちの餅搗き唄が聞こえてくる。 一つ搗いては大黒様に 二つ搗いては大黒様の 百八十(ももやそ)の子らに… トレードマークの青いブレザー姿とはいえ、春の風があらわな太股をかすめていくと、鈴仙はぶるっと震えた。 7

2016-03-31 16:02:10
Female Trouble@百合の迷宮 @yuri_no_meikyu

熱いお茶も(そして多分プリーツスカートがよく似合う太股も)冷えてしまいそうだが、これを待ってる主がいる。忠実な召使いのように、月兎は主人の満足を第一に優先しなくてはならなかった。 三つ搗いては輝夜姫に 四つ搗いては永琳様に… 8

2016-03-31 17:31:42
Female Trouble@百合の迷宮 @yuri_no_meikyu

永遠亭の北の渡殿の段を上がり、鈴仙は北の対の襖を二度ノックした。 「お入り」と甲高く優雅な声が歌うように響いた。 鈴仙はすり足で部屋に入り、主の声を、華奢な、着物姿の、腰まである黒髪の美少女が鈴仙の存在に気づくのを待った。 9

2016-03-31 18:11:50
Female Trouble@百合の迷宮 @yuri_no_meikyu

「あら、てゐじゃなくてイナバなの」黒髪の美少女輝夜が、内心少し驚いた様子で鈴仙を一瞥した。 「まあでも、例の如く、時間ぴったりね。そこが肝心だから」 「お茶をどうぞ、姫さま」と鈴仙がお辞儀をして応えた。 10

2016-03-31 18:29:59
Female Trouble@百合の迷宮 @yuri_no_meikyu

「それと師匠も、どうぞ」 そう言い添えて鈴仙は輝夜の同伴者である、赤と青のツートンカラーのドレス姿とボリュームのある三つ編みの銀髪を肩までたなびかせた、豊満な月人に敬意を込めた会釈をした。その美女こそ、八意永琳、鈴仙が師事する薬師であるが、こちらは鈴仙の仕草に眉をひそめた。 11

2016-03-31 18:41:54
Female Trouble@百合の迷宮 @yuri_no_meikyu

「てゐはどこに行ってるの?」 「すみません、師匠。見つけられませんでした」 急須の用意をし、茶碗を二つ、そしてお菓子の皿を二人の月人の前の座卓の上に置き、鈴仙は輝夜に向かって言った。 「他に用事はありますか?姫さま」 12

2016-03-31 18:51:03
Female Trouble@百合の迷宮 @yuri_no_meikyu

輝夜は首を横に振った 「無いけど、まあちょっとゆっくりしていきなさい。イナバがいてちょうど良かった。少し貴女にも関係のある事を話してたところだったし」 13

2016-03-31 19:17:46
Female Trouble@百合の迷宮 @yuri_no_meikyu

月の姫は再び永琳に目を向けた。 「ところで、会合は今夜よね。博麗の巫女が緊急事態だって、博麗大結界に何か起きてるらしいってわけで、幻想郷の重要人物だけじゃなく全員集合をかけたとか。これは無視できないし、代わりに行ってもらうわけにもいかないわね。私が直々に出かけなきゃ」 14

2016-03-31 19:22:55
Female Trouble@百合の迷宮 @yuri_no_meikyu

「でも姫様」 永琳は相変わらず眉を寄せて言う。 「地球人のくだくだしい会合になど出て気を揉むなど。まして不死の身なら」 「あら、妹紅と私がいればほんの一、二時間で用の足りる話よ。最低でも私一人でも、ね」 15

2016-03-31 19:32:44
Female Trouble@百合の迷宮 @yuri_no_meikyu

正直に言って、鈴仙はこの会話に興味が持てなかった。輝夜と藤原妹紅が全く馬が合わないのは1300年以上に渡る話だ。早く話が終わらないかなと思いつつ、鈴仙は月人の会話を遠くに聞き流していたが、輝夜の一言が鈴仙の意識をグイッと引き戻した。 「…だからイナバにも一緒に来てもらうわ」16

2016-03-31 19:46:23
Female Trouble@百合の迷宮 @yuri_no_meikyu

鈴仙は落胆した。聞くところでは、幻想郷のお偉方の会合というのは死ぬほど退屈で、たいていはその後の宴会の露払いみたいなものらしい。それに博霊神社の宴会ときたら酒が入った途端に修羅場だ。鈴仙がここ何年も博霊神社の宴会に参加していないのにも、もっともな理由があった。 17

2016-04-01 15:13:07
Female Trouble@百合の迷宮 @yuri_no_meikyu

鈴仙が最後に博霊神社の宴会に出た時、何か愚かしい出来事があったらしいが漠然とした記憶しか残ってなかったが、翌朝目を覚ましてみるとオッパイもお尻も触られまくって痣だらけになっていたのだ。 18

2016-04-01 15:17:03
Female Trouble@百合の迷宮 @yuri_no_meikyu

あんな最悪の宴会やセクハラなんかまっぴらごめんな気分の鈴仙ではあったが、面と向かって輝夜の命令を断る事もできない。もし姫にまともに逆らったら、ベッドに拘束されて永琳の精神薬の実験台にされるのがオチだ。 19

2016-04-01 15:25:22
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