東方疾走録まとめ

少女達による走りの軌跡、ここに記す。
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鞍月しめじ @507_F_beurling

夜、椛とはたては運良く駐車場で再会する。 そこで椛がストラトスの事実を告げると、はたては大きく驚いてからハッと何かを思い出したように言葉を紡ぐ。 まだ、二人はストラトスに戦いを挑む事は出来ない。文が、やる気になるまでは。 #東方疾走録 pic.twitter.com/o7wOq8RMjW

2014-11-28 03:50:21
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鞍月しめじ @507_F_beurling

そして、それは唐突に訪れる。 自分とは反対車線を走り抜けていく、一台の車。印象の変化が大きく、椛の脳内でラグが起きるが、その存在は絶対に忘れない。 ――富士見最速の、ストラトスがそこにはいた。 しかし、異変がひとつ。#東方疾走録 pic.twitter.com/aa9EBB8c9B

2014-11-28 03:45:52
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鞍月しめじ @507_F_beurling

ドロウアウトした椛は街を走り抜け、再び海岸へ出るべく車を走らせる。 ホライゾンを見に来たギャラリーからは、その伝説の姿と走りから歓声が飛ぶ。 #東方疾走録 pic.twitter.com/4RtEttAyot

2014-11-28 03:41:14
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鞍月しめじ @507_F_beurling

レースが動いたのは、二台が街中へ入ってからだ。 はたて、椛の二人はリズミカルに市街地特有の直角カーブを抜けていく。 しかし、途中椛がレースから外れ、結果としてドロウアウト。決着にはならなかった。 #東方疾走録 pic.twitter.com/F01r1FjBXy

2014-11-28 03:39:15
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鞍月しめじ @507_F_beurling

峠道の様なルートをスライドで走り抜ける一台のデルタS4。前方にはフェラーリでは珍しい、白に身を包んだモデナが走っている。 「RS200から乗り換えて、初戦がイタリア車。悪くないわ」 二台は付かず離れずでレースを繰り広げる。#東方疾走録 pic.twitter.com/UsLRgN61y0

2014-11-28 03:36:48
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鞍月しめじ @507_F_beurling

昼過ぎのイタリア。一台のフェラーリが官能的なサウンドを奏でながら走る。 乗るのは姫海棠はたて、職業新聞記者。 特注の紅いステアリングを操りながら走る彼女は、背後に迫る一台の車を押さえていた。 「椛か。良いじゃない、それ」 #東方疾走録 pic.twitter.com/idyTRHRbJc

2014-11-28 03:32:54
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鞍月しめじ @507_F_beurling

走り去っていく二台の車を見送りながら、白蓮は190Eのリアウィングに手を乗せる。 「『次はちゃんとしたイベントで』――ね。そうね、それも私の為すべき事なのでしょうから」 190Eに乗り込んだ白蓮も、埠頭から走り去る。 ――そして誰もいなくなった。 #東方疾走録

2014-11-06 03:48:28
鞍月しめじ @507_F_beurling

説教を受けながらも楽しそうに振る舞うフラン。 しかし、埠頭に鳴り渡った一台の車による咆哮によってその口をつぐむ。 そして心底残念そうに地面を蹴って、カウンタックへと戻っていくのだった。 #東方疾走録 pic.twitter.com/O2C1UaBnqy

2014-11-06 03:45:36
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鞍月しめじ @507_F_beurling

白蓮の説教も、彼女が“そう”である以上はあまり説得力のある話ではないか。 フランも笑いながら、白蓮の割りと本気の説教を受け流すだけだった。 #東方疾走録 pic.twitter.com/m9kdyuRrhK

2014-11-06 03:42:44
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鞍月しめじ @507_F_beurling

フランも白蓮の離れ業を目の当たりにして満足したのか、アクセルから足をゆっくりと離して減速させる。 すぐに190Eを駆る白蓮もフランの元へと駆けつけ、ドアを開け放ちカウンタックへと詰め寄ってきた。 フランはゆっくり車から降り、白蓮に向き合う。 #東方疾走録

2014-11-06 03:40:23
鞍月しめじ @507_F_beurling

つまらないとぼやくフランはコンテナの間を走り抜ける。V12エンジンは背後で激しく唸るが、何処かからか別な音が彼女の耳に届いた。 そして刹那―― 「あはっ!すっごい!」 フランの真上を、190Eが交差する様に飛んでいった。 #東方疾走録 pic.twitter.com/PrbplxxM0d

2014-11-06 03:36:48
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鞍月しめじ @507_F_beurling

少女はぼやく。 「遅い」と。壊れた玩具を見つめるような眼で。少女の名は、フランドール・スカーレット。フランドールは軽く車体をスライドさせ、余裕のドリフトを見せる。気付けば、ミラーから白蓮と190Eのグリルは消えていた。#東方疾走録 pic.twitter.com/fJmEyk7vB7

2014-11-06 03:31:02
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鞍月しめじ @507_F_beurling

突如として始まった、埠頭でのカーチェイス。コンテナ、クレーン――障害物のバリエーションに困る事はない。 カウンタックも190Eも、その障害物を縫うように走りながら互いの実力を争う。 しかし、カウンタックの方が加速が良いのか白蓮の視界からは次第にテールが離れていく。 #東方疾走録

2014-11-06 03:27:47
鞍月しめじ @507_F_beurling

埠頭を流す一台のメルセデス190E。乗っているのは『聖白蓮』という僧侶だ。 そんな白蓮の前へ、突如として紅のカウンタックがコンテナから飛び下りてくる。慌てて回避行動を取ると190Eはリアタイヤを空転させ、暴れ出した。 #東方疾走録 pic.twitter.com/d6rEcyOH2T

2014-11-06 03:24:08
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鞍月しめじ @507_F_beurling

少女は港に積み重なったコンテナから、一台の車を見下ろす。 傍らには紅く陽の光を受け輝くカウンタック。少女はドアを開けて乗り込み、エンジンを掛けてアクセルを踏み込む。 ――新しい玩具を与えられた子供のように目を輝かせながら。#東方疾走録 pic.twitter.com/Whf8uY9XKT

2014-11-06 03:20:45
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鞍月しめじ @507_F_beurling

幸いにもホライゾンヨーロッパのクルー達は仕事が早かった。 廃車レベルのダメージでなかった事も幸いしただろう。 数週間後、新たなフルラッピングデザインを纏い佇む一台のRX-7が其所に居た。 #東方疾走録 pic.twitter.com/IHNune3JKb

2014-11-04 03:25:54
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鞍月しめじ @507_F_beurling

数時間後、てゐもクリオと共に帰宅しRX-7も戻ってくる。ハブの関係者によれば、修復は可能であるとのこと。 しかし、自身の弱さから車を壊したのは紛れもない事実だ。鈴仙は凹んだフロントバンパーを眺めて誓う。 (……私が、もっと本気にならなきゃ。走るのよ、ホライゾンを!) #東方疾走録

2014-11-04 01:16:51
鞍月しめじ @507_F_beurling

「家はここ?」 「はい。すみません、送ってもらっちゃって」 「良いのよ。ホライゾンは助け合いだから」 邸宅に到着した鈴仙が車から降り、礼を述べると咲夜は笑って返した。P1は静かに後進し、道路へ出ると白煙を残して走り去る。#東方疾走録 pic.twitter.com/xPitwZgiVK

2014-11-04 01:12:54
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鞍月しめじ @507_F_beurling

てゐの走ってきたハイウェイを、今度は戻っていく咲夜とP1。そのスピードはクリオの比では当然、無かった。 「あの、咲夜さん!?今何km/h出てるんですか!?」 「320km/hといった所ですわ。まだ7速があるけれど」 「ひえぇ!」 P1には近付くまいと誓う鈴仙であった。#東方疾走録

2014-11-04 01:07:07
鞍月しめじ @507_F_beurling

ハブにて、てゐの車のレッカー手配や現状の説明を行い、家路へ向かう二人。 「少し、急ぎますわね。あまり私も時間が無いもので」 「――は……ぃっ!?」 咲夜の言葉の直後、鈴仙の身体がP1のバケットシートに押し付けられる。 #東方疾走録 pic.twitter.com/8iahuYQIIY

2014-11-04 01:04:07
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鞍月しめじ @507_F_beurling

「じゃあ、どうぞ。狭いですけれど」 「あ、はい……」 バタフライドアを開け、P1に乗り込んだ鈴仙。そこに広がるのは、電子制御の塊とも言うべきシステムの中枢だ。 「ハブに寄ったら、そちらの家に送るわ。貴女の車もあるんでしょう?」 「はあ、まあ……」 #東方疾走録

2014-11-04 00:59:42
鞍月しめじ @507_F_beurling

「あ、紅魔館の……」 車から見える姿は、紅魔館のメイド十六夜咲夜の姿だ。停車した派手なマクラーレンは彼女の物らしい。 「一旦ハブに行って、状況を知らせた方が良いわ。どちらか私の車へ。クリオは美鈴に頼むから」 「じゃあ鈴仙行っておいでよ。私は待ってるから」 「えぇ!?」#東方疾走録

2014-11-04 00:56:08
鞍月しめじ @507_F_beurling

「でも妙な連中は撒いたよ」 「いや、どうやって帰るのよ!?」 帰りの足が壊れてしまっては、どうにもならない。しかしそこは幸せ兎か、丁度良く銀のスーパーカーが停車し、二人へ呼び掛ける。 「そこの二羽の兎さん、大丈夫かしら?」#東方疾走録 pic.twitter.com/k3JcPAkkgF

2014-11-04 00:52:25
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鞍月しめじ @507_F_beurling

異音と共に一斉に電装系がダウンし、エンジン音が消え失せる。ブレーキも利かない。てゐはハンドブレーキを引き上げ、咄嗟に車をスピンさせて道の外へ待避させると軽い雰囲気で口を開いた。 「ごめん、エンコった」 「はあぁぁ!?」#東方疾走録 pic.twitter.com/7e3eaffhT0

2014-11-04 00:49:41
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