電王戦第1局後のコンピュータ将棋談義

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やねうら王 @yaneuraou

(承前) 自分の利きの数より多い升)、囲いの進展性(銀冠に組み替えられるか等)、玉への紐(玉のいる升への自駒の利き)、王手のかかりやすさ(桂馬で王手されたときにその桂馬を取れないetc)、Z(相手に何枚駒があっても詰まない)、銀千枚(相手に銀が何枚あっても詰まない)、手駒に金が

2016-04-11 07:31:12
やねうら王 @yaneuraou

(承前) ないと詰まない形、王手されたときにone reply(一手応手)となる形、並べうちになる形、挟撃形になる形、それらの組み合わせ、etc…。いくらでも思いつくけど、これらのなかにでも、プロ棋士が言語化していないものがいくつかあるはずで、用語をたくさん用意しておかないと

2016-04-11 07:36:39
やねうら王 @yaneuraou

(承前) 棋譜の説明を自動生成しようとしたとき、とても冗長で、分かりづらい説明となってしまう。私が思うにそういう用語は、あと800ぐらい追加されるべきである。800である明確な根拠は特にない。嘘800である。(終わり)

2016-04-11 07:39:12
Chida Shota ☁ @chidanza

明確に言語化して意識している人もいれば、無意識化やなんとなくで要素は持っていて、説明しようとすればできるという人もいる、というところでしょうか。 要素や用語は考えていても多すぎることもあり、対局時には学んだことの多くは引き出しの奥に収納されている人が殆どだと思います。

2016-04-11 08:38:43
Chida Shota ☁ @chidanza

言語化できる数やその質、それらの総量のようなものが棋力を決定する大きなポイントなのかなと。もっとも、よく分からないけどOK、というような点もありますが。 ちなみに、戦型選択で苦手な局面や未習得の部分を少なくすることは可能です。(棋士でも展開によってR100~200くらいの差?)

2016-04-11 08:52:40
math26 @math26

解説の第一歩として、たとえばコンピュータ将棋の評価値+500が序中終盤でそれぞれどのくらいの差なのか、というのをわかりやすく説明したい(プロ棋士どうしなら勝率75%、アマ初段どうしなら勝率60%、みたいな)

2016-04-11 08:51:35
やねうら王 @yaneuraou

評価値とgameply(初期局面からの手数)から自己対戦させたときの勝率の統計をとって、シグモイド関数みたいなのに当てはめるチェスの論文を昨日、技巧の出村さんに紹介してもらったのですが、実際は持ち時間の違いでもそのあとの勝率が twitter.com/math26/status/…

2016-04-11 13:08:47
やねうら王 @yaneuraou

(承前) 大きく変わるため(長い持ち時間ほど優位な局面を勝ち切る確率が上がる)、勝率は、評価値とgameplyと持ち時間の関数と表すのが適切だと思います。それで、その関数があると、ここからの勝率とか表示できたり、勝敗に影響が少なそうなときは一手の思考時間を減らしたり、

2016-04-11 13:13:19
やねうら王 @yaneuraou

(承前) 評価関数の学習時に勝率ベースでの勾配を計算出来たりしてなかなか便利なので、そういう関数を設計して、近々発表しようと思っています。(おわり)

2016-04-11 13:14:11