ジグソウル

はち公。 @funkastic_8er

150 亮『いちゃついてへん///』 『またまたぁー♡ 私情と仕事は分けてくださいよぉ？』 照れる亮ちゃんと 冷やかす俺 そんなやり取りにお構いもせず ［忠義！これ･･･中身見た？］ 里緒が1冊の本を見せる 『あー。杏子の新刊？ まだ読んでへんー』 #ジグソウル

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151 ［そ、そっか･･･］ 『？どうしたん？』 だけど里緒は黙り込んで その代わり亮ちゃんが ゆっくりと切り出す 亮『ええか？大倉･･･ 中身にな･･･あのな？』 俺は亮ちゃんから聞いて 『はぁぁ！？ あんのボケ！！』 回れ右して 店を飛び出した #ジグソウル

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152 8階建ての雑居ビル 1階は俺らの店 2～4階がオフィスフロア そっから上が居住フロア 杏子が住むのは6階 『エレベーターぁぁ！』 なかなか来ないそれに切れて 階段を駆け上がる ────たどり着いても もうチャイムは鳴らさず 合鍵で扉を開ける #ジグソウル

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153 『杏子！お前、俺らの事 小説のネタにしたやろ！！』 ソファでテレビを見てる 彼女を問い詰めると悪びれもせず 「だってぇー！ 面白いくらい空回りの 片思いだったから！ 小説家の血が騒いじゃって♡」 って笑う 『百歩譲って ネタになるのはええとして』 #ジグソウル

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154 「ん？」 『なんで主人公と結ばれるん 俺やなくて編集担当の方やねん！』 「そこはほら お話なら婚約者いる男と 逃避行の方が盛り上がるでしょ？」 『でもぉぉぉ！！』 ガックリきて 堪らず俺はソファに突っ伏す 「まぁまぁ♡ フィクションだから♡」 #ジグソウル

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155 『わかってるけどぉ･･･』 「よしよし♡」 あーぁ 結局この人は彼女になっても 俺を振り回し続ける 「でもね？ここだけの話 お話の中の忠義より 実物の方がもっともっといい男よ？」 『はいはい///』 #ジグソウル

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156 僕らが持っている ジグザグなパズル 色んな人に出会って パズルを繋いで バラバラな気持ちをひとつにしていく それでも 繋ぎ方を間違えた時は 恐れずに壊して やり直す勇気を どうか忘れないように･･･ #ジグソウル pic.twitter.com/ju3UMnYKkZ

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157 何度だってやり直して 凸凹だらけの1枚絵を いつか大好きな君と 作り上げられたら･･･ 『なぁ杏子？』 「ん？」 『小説は終わったけど 俺達はこれからも続くよな？』 「ふふふ♡」 【おしまい】 #ジグソウル pic.twitter.com/RgBY04UcL5

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