軍事にはあまり詳しくない17歳JKなので、ちょっとした疑問なんだけど、イスラエルの調達するF-35って通常タイプのA型なんだけど、なんでSTOVLタイプのB型を装備しないのかなぁ

(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

軍事にはあまり詳しくない17歳JKなので、ちょっとした疑問なんだけど、イスラエルの調達するF-35って通常タイプのA型なんだけど、なんでSTOVLタイプのB型を装備しないのかなぁと

(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

F-35Bは、今のところ米海兵隊、英王立海軍・空軍、伊空軍・海軍の三カ国が調達を予定している。三カ国とも、空母を保有していているんだけど、空母運用だけ考えてるわけではなくて、地上発着での利用も想定している

(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

F-35Bというと、VTOL(垂直離着陸)が注目されがちなんだけど、AV-8も含めてVTOL機のほとんどはSTOVL(短距離離陸/垂直着陸)として運用されている。燃料や装備が大きい離陸時には短距離離陸で、軽くなった着陸時には垂直着陸で、という考え方。

(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

ヘリ空母とSTOVL空母の根本的な違いは、離陸のための滑走甲板が確保されているか、という点に尽きるわけで、全通甲板があるからF-35Bの運用が可能か、というとそういうわけでもない

(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

STOVL機の運用として、もうひとつ陸上運用という形態がある。イギリスとイタリアは空軍もF-35Bを装備し、F-35C(艦載機)も採用するがおそらく米海兵隊も陸上でのF-35Bの運用も想定していると思う。

(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

米海兵隊というのは、他国の海兵隊とかなり違っている面があって、一般的な海兵隊というと揚陸戦を専門にしているところがあるんだけど、米海兵隊ってのは陸海空の機能を単独で完結して保有している上に、戦争初期の困難な状況に単独で戦力を投影できることを目的にしている。

(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

海兵隊は、F-18を保有しているけど、基本的に陸上運用が主で、ワスプ級のような強襲揚陸艦での運用はやってない。ワスプ級やアメリカ級のような強襲揚陸艦での運用はF-35B(AV-8の後継)で、陸上運用機として高いステレス性と兵器搭載量を誇るF-35B(F-18の後継)を両採用してる

(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

米海兵隊はかなり特殊としても、英空軍や伊空軍がF-35Bを採用するという理由は何かというと、予算上の制約とかF-35Cの高価さとか、いろいろ理由はあるんだけど、理由の一つとして挙げられるのは、STOVL機の残存性の高さというものがある

(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

実のところ、冷戦期東西両陣営の「空軍」は、来るべき欧州大戦を想定して、空軍機のSTOL(短距離離着陸)性能をかなり重視してきた。地上戦の航空支援において、前線の滑走路が破壊されたり、侵攻後に敵陣の滑走路を補修して使うにしても、通常の離着陸が可能になるまで復旧するのが難しい

(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

戦闘爆撃機には、損傷を受けた滑走路でも運用できるようにSTOL性が強く求められるようになったわけで、60年代から80年代前半にかけて流行った可変翼機や、80年代以降に流行った推力変更機(ベクターノズル)なども、STOL性を重視してからのことだ

(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

ベクターノズルというと、空中での運動性を重視しているという一般的な理解があるのだけど、発端としてはSTOL性のためだ。F-22のパワープラントF119は二次元ベクターノズルなのだけど、これはATF設計当時のSTOL性重視というところが背景にあって、運動性というのは二次的なものだ。

(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

それを考えると、イスラエルが戦場での残存性の高いF-35Bでも、高い性能を持つF-35Cでもなく、こなれた性能で価格も手ごろなF-35Aを保有するのか、というのがちょっと疑問だったりするのだ。

(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

だいたい、イスラエルはF-15にしてもF-16にしても、ただ買ってくるだけじゃなくて魔改造した特別仕様機を調達する傾向にある。意味がわからないくらいの性能になってるので、F-35BとかF-35Cとか最初から買え場いいじゃね？とか思う。なお、F-35Aも魔改造する予定である