むしろ初BLがラムザだったからこそBLにハマらなかったのかもしれない……なんかこれは、ハマっちゃいけない物だと頭のどこかで警鐘がなっていたっぽい。今思うと。
2016-05-28 15:57:10とりあえず私のラムザ像がどこから来たのかというと、今はなきとあるサイトさんの小説なんだけど、そのラムザがなんかもう、ゲーム中とは全く違って白い所を探す方が難しいみたいな。ナチュラルボーンブラックだったの。性悪とかじゃなくて、なんかねじ曲がってるみたいな。
2016-05-28 16:00:15ねじ曲がってた理由は主にダイス兄さんのせいなんだけど。ラムザは紅顔の美少年っていうか、まああのお顔ですから子供の時からそれはもう可愛らしい男の子でね、まあぶっちゃけていうとダイス兄さんに性的虐待を受けてたの(この時点で初BLにしては重すぎる)
2016-05-28 16:03:29それを若かりし頃のウィーグラフに目撃されてたりまあ色々あったんだけど、それを下地としてラムザの人格が形成されていったと思ってほしい。 ちなダイス兄さんが虐待した理由はラムザが可愛かったとかそんなんじゃないことは当然分かると思うんだけど、まあ見下してたっつうのもあるよね。
2016-05-28 16:04:53ラムザも当然そんな長兄の思惑は幼いながらに感じていて、兄二人に対する劣等感と、それでもベオルブ家の一員であるという重圧に挟まれて過ごす訳だ。人知れず虐待を受けながら。彼の唯一の心の拠り所は父と妹、それから親友のディリータだけ。ただ、彼も自覚している自分の長所があった。それが容姿。
2016-05-28 16:12:22後妻(妾)の子などその見た目に相応しく大人しく愛玩されているのが相応しいっていうのを幼いうちから叩き込んでいたのかもしれない。ただ表向きはそんな差別心を微塵も出さず弟として扱うからこのダイス兄さんの怖い所っていうか、貴族あるあるっぽいな…と多大な偏見を持って私は納得していた。
2016-05-28 16:08:16人々は、亡き母似のラムザを幼い頃から美しいと褒めたたえた。あの長兄でさえも、容姿に関しては手放しに褒めた。だからラムザは自分が整った顔をしていることだけは自覚はなくても認識していた。けど、少年期まではそれさえも重荷になることがあった。見た目で性格を決めつけられることが多かった。
2016-05-28 16:16:08ラムザが貴族として正しく振る舞えなければそれは優しいからと、癇癪を起せばそれを正義感からと、出来ないことの免罪符のように言われ、それらは大概単なる見た目のイメージからだった。その状況にラムザは言いようのない憤りと焦燥を感じさせる。それが少し軽くなった時が初めて人を殺したとき。
2016-05-28 16:22:41やっと武門の棟梁の息子らしいことが出来た、自分でもこの手に持った剣で誰かを殺すことが出来るのだとわかり、それまで重くて持つことさえ辛かった剣を初めて軽く感じた。やっと人並みに成れたことに嬉しさを感じた―――ってのが大体ゲーム前くらいまでのラムザ。
2016-05-28 16:24:33で、ゲーム本編が始まりティータが攫われてディリータがあんなこんなになるわけだけども、まあ当然ラムザはショックを受けるわけだ。あのサイトさんは確かディリラムなんかも描いてらっしゃったから体の関係もあったのかもしれないけど、私は流石に親友BLは読めなかったのでそれはなしの方向で。
2016-05-28 16:27:32あの時代、貴族以外は誰もが食うに困る時代。いくらダイスダークの息がかかっているとはいえ、所詮平民や下級貴族崩れの集団である傭兵団が騎士団と同じ様に規律があるはずもなく、傭兵というよりは盗賊崩れみたいな集団だった。殺しをして盗みをして酒を飲んで女を抱く、みたいな。
2016-05-28 16:32:57とりあえず死ぬほどショックを受けたラムザは1章最後と同じ様にジークデン後そのまま出奔し、仲間たちとも別れ、その後兄の手のかかったガフガリオンの傭兵団に拾われる。(多分最初は兄の手がかかってることを知らなかったと思う)その傭兵団がまた、まぁ程度の低い(けどよくある)傭兵団だった。
2016-05-28 16:30:41ディリータを失ったことにより既にネジが何本か飛んでたラムザは、ガフガリオンがちょっと驚くくらいその集団に馴染んで【しまった】。ダイス兄の手前命に関わるようなことがあれば止めるつもりではいたものの、ラムザは上手に【死なない程度に死んでいた】。
2016-05-28 16:35:20傭兵団に混じって殺しもするし、盗みもするし、女も抱くし、男に抱かれた。殺しと盗みは生きる為だし、抱いたり抱かれたりするのは性欲を満たすためというよりも【みんながそれを望むから】。クスリもやるしリスカもするしもうなんかヤバイ。ゲーム本編の面影なくなってる。1章と2章の間だから許して
2016-05-28 16:38:45元々土台があったとはいえあまりにひどい有様にガフはダイスに「無理やりにでも連れ戻すか?」って聞くんだけど、答えは「死なない限りは放っておけ」多分、ダイス兄はここでラムザが潰れるならそれまでだと思っていた。 んで、結果は2章の通り。
2016-05-28 16:42:01この辺から自分の妄想に入ってくるんだけど、8割方死んでたラムザだけど、オヴェリアと出会って少しだけ生き返る。少しだけ。理由はアルマを思い出したから。あと身体に染みついた貴族としての振る舞いが蘇ってしまい、盗賊崩れ傭兵団にあるまじき完璧なエスコートとかしちゃう。
2016-05-28 16:46:15そしてうっかりオヴェリアが惚れそうになったところでディリータがドーン!!してラムザが完全に生き返る→ゲームの流れへ。それまで腐ってたのが嘘のようにアグレッシブに。ただ、前とは違ってもっと自分の欲望に素直になろうという姿勢が見えるように。それがアグやムスタや仲間たちを惹きつける→
2016-05-28 16:48:49わけなんだけど、それがまた不正解。仲間たちはラムザの行動を「正義感に駆られて」と思っているし、実際動きだけ見ればそう見えるんだけど、実際の所ラムザは「ただ自分がそうしたかったから」「兄の思い通りになりたくなかったから」というつまらない反抗心によるものだと考えていた。
2016-05-28 16:50:18とはいえ、ラムザも自分で思っているほどにろくでなしなわけではなくて、ちゃんと優しさや正義感を持っていた結果がゲーム中の流れだったんだと思う。ただ、自分の優しさや正義を信じられるほどに自分のことを信じられていなかったというか、やっぱり一度壊れたものはどこか壊れたままみたいな。
2016-05-28 16:51:41けどぶっ壊れまくってた10代に比べある程度自分を客観視できるようになったラムザは、強くて、優しくて、正義感に溢れていて、弱者を見捨てないという、それこそ完璧なリーダーであることを選び、そこで生まれる居場所に安らぎを見出してもいた。
2016-05-28 16:54:35けど、心の底のどこかで「結局この人達も上っ面の綺麗さしか見ていないんだな」と冷めている自分もいた。小説サイトさんではこのあとムスタとひと悶着あったりその時のラムザが妖艶という言葉しか見つからないくらい色気と冷たさに満ちていたり色々ヤバイんだけど、まあ何やかんや乗り越えるんや。
2016-05-28 16:56:52最終的には斜に構えまくったラムザもアグ姐さんやムスタや仲間たちの熱い友情に絆されて真っ白(に見える)なニューラムザに生まれ変わるわけなんだけども、っていうかアルマで病んでる場合じゃなくなるんだけど、結局一回壊れたものは壊れたままっていうのが言いたかったの。
2016-05-28 16:58:27第4章辺りではゲーム中と同じくどこか肩の力が抜けて口調が柔らかくなったり表情がぽわーってなったりムスタディオをやっつけろ♡だったりするようになるんだけど、若い頃は誰よりもやんちゃしてたんだぜ、コイツ。みたいな、そんなラムザさんが、私は、好きだ。
2016-05-28 16:59:55けどそんなの大体の人は知らないから、ラムザはカッコいいね、強いね、優しいねって好意的に見てくれて、大人になったラムザさんもそれを素直に「ありがとう」って受け止められるようになるんだけど、過去を訊こうとするとムスタが隣から「やめとけ、えぐいぞ」っていうやつ。
2016-05-28 17:04:06