オトコトモダチ【きみくん×千夏】

白色 @whiteeighter

1 高校に入学して１週間 私の目標はなんとしても彼氏を作ること！ 友達になった美冬と放課後ファーストフード店でおしゃべり 「ね、クラスでかっこいい人いた？！」 〈あんまいないよねー？そーいや隣のクラスにイケメンいたよ〉 「まじで？明日見に行こっ」 #オトコトモダチ

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2 〈あ、千夏の前の席の人も割とかっこよくない？〉 「ん？横山くん？あんま喋ったことないな」 出席番号順で横山、吉川だから前後の 席だけどあんまり覚えてない 〈背高いし〉 「あ、プリントまわしてくれる時の、手はすんごい綺麗。白くてマネキンみたいなの笑」 #オトコトモダチ

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3 最初びっくりしたもんなー 何か特別なケアとかしてんのかな？ ＿＿＿ 『なあ、消しゴム貸してくれへん？』 授業中トントンと机を叩かれた 「わっ…」 横山くんが振り向いてた なんで私に…？と思ったら、横山くんの隣の席の子がお休みだったんだ #オトコトモダチ

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4 「いーよー！はいどーぞ♡」 『ん//…ありがと//』 ほよよ？ すぐ前向いちゃった 耳真っ赤だし…照れ屋さんなんだな？ その時間が終わると横山くんはどこかへすぐ行っちゃって しばらくすると戻ってきた 『これありがとうな』 消しゴムが返される #オトコトモダチ

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5 それと一緒にアイスレモンティーのペットボトルが手渡される 「ん？これは？」 『消しゴムのお礼』 「わーい♡いいの？好きなやつだー！」 優しい人だ！ 次の授業、また振り向かないかなーなんて思ってたけど そっかさっき購買で消しゴム買ってきたんだね #オトコトモダチ

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6 放課後の教室で美冬とおしゃべりしてると 体育館に向かう横山くんが見えた 「あ、ねー…横山くんいい人っぽいよ！」 〈でしょ？彼女いないのかなあ。告白しよっかな〉 「あ、私聞いたげるよ！」 その日の帰り部活終わりの横山くんを待った あ、来たきた #オトコトモダチ

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7 「横山くーーん！」 大きく手を振る 『うわっ…な、なに…？！』 「話あるんだけどいい？」 『…ええけど//』 横山くんが停めてる自転車置き場まで来た 「横山くんてさー、彼女とかいる？」 『い、いてへんよそんなん』 「そっか！好きな人も？」 #オトコトモダチ

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8 『…おん//』 「そっかそっかー！ありがと！じゃあまた明日ねーっ」 『はっ？何それ…そんだけ？！』 「ばいばーい♪」 私は電車通学だから 駅に向かって歩き出した するとすぐに後ろから… 『送る。』 横山くんが追いつく 「え、大丈夫だよ？」 #オトコトモダチ

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9 『もう真っ暗やん…危ないやろ？』 ああこの人めっちゃいい人…！ 「いーの？じゃあお願いしますっ」 『ん//』 また照れてる 「隣のクラスにさ？安田くんて居るの知ってる？」 『あぁ、中学一緒やでヤスとは』 「まじですか！」 『なんで？』 #オトコトモダチ

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10 「や、かっこいいなーと思って♡」 『……タイプなんや？』 「うん♡音楽出来る人憧れる♡♡」 『ふーん…』 「軽音部入ろうかと思ったけどピアノしか弾けないし、しかも１年で辞めたしっ」 『ぶはっ…！それピアノ弾けるて言わへんやん笑』 #オトコトモダチ

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11 あ、そっか…笑 『オモロイな、自分』 「えー？横山くんはめっちゃ優しいよね」 『優しないよ、別に普通』 普通に優しく出来る人ってそんないないけどな 『……ヤス…紹介しよか？』 「うそっ、いいの？！」 『あいつはええ奴やし、優しいで』 #オトコトモダチ

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12 そうして私は安田くんを紹介してもらって 横山くん…きみくんとは仲のいい男友達になった 相手のことよく知らないのに告白しちゃったり(←安田くん) 高望みしすぎて弄ばれたり ここから全てが始まったんだけど きみくんは結局いつから私のこと。。。 #オトコトモダチ

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13 高校に入学して１週間 後ろの席の女の子がめっちゃ可愛ええ プリント回した時にいつもニコッていちいち笑いかけてくるねんけど もうめちゃくちゃ可愛いねん// 話しかけようと思ってるけど なかなかチャンスが無い… ＿＿＿ ある日の授業中 #オトコトモダチ

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14 消しゴムが無いことに気づく いつもよう忘れもんするから 隣の席のヤツに借りるんやけど… 今日は休みなんかおらへん ……よし。 『なあ、消しゴム貸してくれへん？』 名前は恥ずかしくて呼べへんくて 代わりにトントンと机を叩いた 「わっ…」 #オトコトモダチ

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15 びっくりしとる笑 授業中何をボーッとしてたんやろ 「いーよー！はいどーぞ♡」 消しゴムを渡される時に手が触れた やっば… 『ん//…ありがと//』 絶対顔赤なってんのバレてる// あーもー/// 次の休み時間に購買に行って消しゴムを買った #オトコトモダチ

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16 自分のミネラルウォーターを買って ついでにお礼に何か飲みもん買ってくか 『これありがとうな』 消しゴムとさっきのペットボトルの紅茶を渡す 「ん？これは？」 『消しゴムのお礼』 「わーい♡いいの？好きなやつだー！」 知ってて買うた笑 #オトコトモダチ

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17 いつも飲んでるリプトンレモンティー ＿＿＿ 放課後部活のため体育館に向かう 離れた教室の窓に あの子の姿が見えた 誰を見てるんやろ…？ そんなこと考えながら上の空で部活を終えた 着替えて自転車置き場に向かおうとしたら 「横山くーーん！」 #オトコトモダチ

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18 まさかの彼女が居て手を振ってる えっ？！お…俺に手振ってんの？！ 『うわっ…な、なに…？！』 「話あるんだけどいい？」 『…ええけど//』 ここじゃちょっと…なんて言うて とことこ自転車置き場までついてくる 「横山くんてさー、彼女とかいる？」 #オトコトモダチ

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19 な…何なん？ その質問するためだけに俺のこと待っとったん？！ 『い、いてへんよそんなん』 「そっか！好きな人も？」 もしかして…この子も俺のこと…？// 『…おん//』 「そっかそっかー！ありがと！じゃあまた明日ねーっ」 …おい #オトコトモダチ

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20 『はっ？何それ…そんだけ？！』 勝手に完結して歩き出し 「ばいばーい♪」 去っていった あいつもう意味わからん！ モヤモヤしつつも自転車にまたがったところで 辺りが既に暗くなってることに気づいた あいつ大丈夫かな…友達と一緒か？ #オトコトモダチ

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21 念のため駅までの道を見渡すと 1人でてくてく歩いてる姿が見えた ボケッとして…危なっかしいな 『送る。』 隣に追いついた 「え、大丈夫だよ？」 遠慮してるんか迷惑なんか分からんけど… でもやっぱり 『もう真っ暗やん…危ないやろ？』 #オトコトモダチ

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22 思い切って言うてもーた 「いーの？じゃあお願いしますっ」 またそんな可愛い笑顔振りまいて… 『ん//』 めっちゃ横顔見られてるし 俺は全然顔見られへん 「隣のクラスにさ？安田くんて居るの知ってる？」 『あぁ、中学一緒やでヤスとは』 #オトコトモダチ

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23 「まじですか！」 この反応 『なんで？』 嫌な予感しかせーへん 「や、かっこいいなーと思って♡」 ほらきた 『……タイプなんや？』 恐る恐る聞くと 「うん♡音楽出来る人憧れる♡♡」 ハートマークなんぼほど付けんねん… 『ふーん…』 #オトコトモダチ

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24 そう言うので精一杯やった ショック受けてへんように バレへんように 「軽音部入ろうかと思ったけどピアノしか弾けないし、しかも１年で辞めたしっ」 ムチャクチャやなこの子…笑 『ぶはっ…！それピアノ弾けるて言わへんやん笑』 思わず笑ってまう #オトコトモダチ

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25 『オモロイな、自分』 「えー？横山くんはめっちゃ優しいよね」 『優しないよ、別に普通』 誰でも好きな子には特別優しくするやろ 『……ヤス…紹介しよか？』 この時なんで俺はこんなこと言ったんか 「うそっ、いいの？！」 それは多分 #オトコトモダチ