【200人突破記念】恋歌仙熊本城デート企画

主を恋い忍ぶ歌仙兼定bot @kasen_hototogis

（文字を読んでいた歌仙の顔が突然ぱあっと輝きだした）主、主！この城にはおもてなし武将隊という、戦国時代の九州武将たちが勤めているらしいよ！

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もちろん！忠興様もいる！　しかもなんとね、一口城主になると、おもてなし武将隊から城主として歓迎を受けることができるらしい…つまり、つまりだよ！

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忠興様から出迎えてもらえたり、苦労をねぎらってもらったりすることが叶うんだ！！現世で忠興様にお誉めの言葉を頂けるなんて夢のようじゃないか！……え？一口城主の値段かい？一万円らしいけど、どうかしたかい？

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あ、主！？どうしてまた腕を引っ張るんだい！？僕は一口城主に…！忠興様にお近づきになりたいだけなのに…ねえ！！？

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（歌仙の腕を掴んでずるずると中に入ると、両脇にも石垣が見えた。その向こうにひときわ高い建物が見える…おそらく天守閣だろう）うう…忠興様…忠興様…

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（歌仙は一口城主の看板を名残惜しそうに振り返っていたが、すぐに気を取り直したようにこちらに向き直った）ああ、大丈夫。おもてなし武将とはいえ、忠興様と現世でお会いできるだけで十分幸せだからね。…今の僕には君が…いや、なんでもない。ほ、ほら行こう！

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（闇り通路という地下通路を通り、坂道を登ると開けた場所に出た） ほら、主見てごらん。ここが熊本城だよ。 pic.twitter.com/3D6l4eN51p

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別名銀杏城とも言ってね、かつはここに天守閣に届くかという大きな銀杏の樹があったんだ…　…ああ、大阪などの絢爛豪華さはないが、それでも大きく頑丈でいて、美しい城だろう？

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（天守閣に向かって歩くと、広場の奥に美しい甲冑に身を包んだ男性が数名いるのに気がついた。どうやら噂のおもてなし武将らしく、大勢の観光客に囲まれながら、「御苦労でござる」と労いの声をかけているのがなんとも面白くて、歌仙と顔を見合わせてくすりと笑ってしまった）

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忠興様は…いないのか。どうやら後で、先ほどの城彩苑で武将隊の演武というものがあるらしいね。そちらに忠興様は出るのだろうか……（後で演武も見に行きましょうね、と声をかけると、歌仙は嬉しそうに頷いた）

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ああ、うん！そうしよう！　それじゃあ、天守閣に入ろうか。

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【天守閣１階】（大きな階段を歌仙に手を引っぱってもらいながら登り、門を潜った） ここが天守閣の１階さ。…そうだ、主。こちらにおいで。

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（手招きについていくと、入口の近くに大きな井戸があった。歌仙の隣に並んで覗きこむと、深い井戸の底がきらきらと不思議な光を反射している） 小銭が積もっているのが見えるだろう？この井戸に小銭を落として、底に落ちるまで見失わずいれば、願いがかなうと言われているらしいよ？

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かなりの深さだから難しいだろうけど…やってみるかい？（小銭に差し出して悪戯っぽく笑う歌仙に頷いて、二人同時に井戸を覗き込みながらそうっと小銭を手放した。小銭はくるくると光を反射しながら落ちて行ったが…途中で影に隠れて見失ってしまった…悔しい）

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「おんやぁ、仲がいいねえ」 （もうちょっとだったのに、と二人で笑いながら井戸を覗いていると、入口近くに立っていた警備員のおじいさんが微笑ましそうに声をかけてきた）

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「二人で旅行かい？いいねぇ、それだったらここにいいものがあるから、ちょっと探してみんさい」 （優しそうに笑うおじいさんが指差したのは…床石だった） pic.twitter.com/mDNpoOEUdJ

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（いいものってなんだろう？としばらく二人で首をかしげていたが、突然、あっ…となにかに気付いたように歌仙が口を開いた） 「ええと、御老人。方喰に似た…この形は確か、は…はーと…？」 「そうハートマークの石。素敵でしょう？」 （ぎこちない歌仙の言葉に、にっこりとおじいさんが笑う）

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「普通の人は気付かずにね、すぐに上に上がって行っちゃうんだけどね、お二人はとてもお似合いだったから」 「お似…ぼ、僕たちはまだそういう間柄ではありませんので…！」 （人のよさそうな笑顔でこちらを見つめるおじいさんに、ぶわっと顔を赤くして、慌てて歌仙が首を振る）

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「あれ、そうなの？…ああならお兄ちゃん、頑張ってねえ」 （にこにこと暖かなまなざしを向けてくるおじいちゃんに礼を言い、歌仙に手を引っ張られて上の階に上った）

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（上の数層は熊本城に纏わる歴史品が展示されており、ちょっとした博物館のようになっている） ええと、ええと…僕たちがお似合いの二人…じゃない。ここは様々な肥後の歴史物が展示されているからね、審神者たる君には勉強になるはずだよ。さあ見て回ろうか…！

主を恋い忍ぶ歌仙兼定bot @kasen_hototogis

ほら、熊本城の建築にまつわる品のほかに、戦国の戦船や刀剣、武具の展示もされているよ。忠興様に幽斎様の直筆もあるらしいから、それもしっかり見ておかなくてないけないね。 （なぜか早口な歌仙に急かされるように、そのままじっくりと展示物を眺めながら階段を登って行った）

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…大丈夫かい？かなり階段が多いからね。ほら、僕の手に掴まって。（小さく長い階段を息をしながら登っていると、見かねたように歌仙が大きな手のひらを差し出した）

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僕は大丈夫。知っての通り、毎日鍛えているからね。 （歌仙に引っ張られるようにして階段を登りきると、突然まぶしい光と心地よい風が体を包んだ） pic.twitter.com/Tka0M9YjsT

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お疲れ様。ここが天守閣だ。ご覧、肥後の地を見渡せる、見事な景趣だよ（歌仙が手を広げて示す通り、天守閣からは遠い九州の山々と、熊本の市街地が一望できる）

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あっ…主！見てごらん、巨大なあの黒い熊がいるよ！（はしゃいだような歌仙の声に、巨大な熊？と振り返れば、まさしく市街地にあの黒い熊がいた） pic.twitter.com/vOYn7a88Ot

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