(イントロ)ベベベベベベベベベベベベベベベベ(主題歌)♪ブーーーーブースバーーーーンド、ブーーーーーブースバーーーーーンド、ロックンロール……マザファッカーーーーラーーーーブ。(ジャガジャーン)
2016-06-09 13:00:21フォクシー!「アーハ?今日のサンドバッグはアンタってわけ?」セクシー!ソー・セクシー・エクスプロイッティン・ブルネット・ビューティー!知性とウィットと強い意志を備えた我らがリーダー!ギターリスト!
2016-06-09 13:00:43ブロンディ!「ねえ、いい事考えた!あなたが私のかわりにトイレに行ってくればいいのよ」ソー・テンプテイティン・ブロンド・エアーヘッド!とにかく頭が悪いが金髪で美女!歌は歌える!難しい歌詞はやめときな!
2016-06-09 13:00:53ドールハウス!「まだダメ……まだ降りてこないの……トマトジュースちょうだい」ソー・エキゾティック・ダークヘアード・ゴシック!ゴス!ゴシカル!ソー・ゴシック・キューティー・スプーキー・ビューティー・ベーシスト!小さいが年齢はリーガリー・ノープロブレム!
2016-06-09 13:01:04ジェーン9!「……ファック?」ソー・リアリスティック・シルバーブロンド・ミスティック・バイオレント・ファム!パンチりょくはメンバー最強!マシンガン?アタイのマーシャルアーツにまかせな!その腕力でボーンナム並みのドラミング!
2016-06-09 13:01:36キューティービューティーハニービー!バン(盗品)に楽器(盗品)を詰め込み、四人のビューティフル・ガールズ・ソー・セクシーがトラベリング!「フォクシー!次のヴェニューはどこ?」「ファック!」……『ブーブス・バンド ロックンロール女囚軍団!』(後ろで爆発)
2016-06-09 13:02:09照りつける太陽にドクロのシルエット!そう、西側の砂漠地帯をブーブス・バンは走っていた!「ワラビーが出てきたらどうしよう!かわいい」ブロンディが言った。フォクシーはタバコの煙を吐いて顔をしかめた。「標識には、避けようとすると大事故になるから轢き殺せって書いてあるね」「かわいいのに」
2016-06-09 13:05:02荒れ果てた道で車体が揺れ、床に転がったビール瓶がガラガラ鳴る!「いたぞブーブスだ!」並走するバン!スノッブジャーナル社の取材記者だ!「新譜が全然売れてませんよ!」 「ファック!」運転席からジェーン9が空ビール瓶を投げつける!CRAAAAASH!「ギャーッ!」「評論家は全員死ね!」
2016-06-09 13:12:02ビール瓶を踏んで空高く飛び上がったクソ評論家は空中で三回転したあとフロントから地面に突っ込み、爆発炎上した。「ギャーッ!」知ったようなことばかり書いてるからだ。「こんな所までアホどもが来るなんて」ドールハウスが運転席で爪の手入れをしながら気だるげに言った。「ドール、ハンドルは?」
2016-06-09 13:15:53「エッ?代われって事だったの?」ドールハウスは運転席の窓から身を乗り出したジェーン9に声をかけた。「そうだよ!」「眩しいからイヤ」大変だ!ジェーン9もビール瓶投げに忙しかったので誰も運転していない!バンは右へ左へ!「「ウワーッ!」」ワラビー2匹轢殺!車はバウンド!おっぱいも弾む!
2016-06-09 13:21:52「ウワーッ!」ジェーン9は車外へ放り出され、外側を伝って後部座席の窓ガラスを叩き割って車内に戻った。危ない!「ちょっと……待っ……ウーン」ブロンディの腿の間に、あわててハンドルを取ろうとしたフォクシーの腕が挟まって大変。「どきな!」「ウーン……ウーン」あらら!すると前方に人影が!
2016-06-09 13:24:54KRAAAASH!「ウワーッ!」バンは人影を撥ね飛ばした。撥ねられた人はフロントガラスに叩きつけられ、車の上に跳ね上がって、ルーフ穴(よくトンネル通過時に顔を出していると危ない穴)から車内にスポンと落ちた。「死ぬほど痛い!」ブシェーミじみたその男はドールハウスの膝の上で震えた。
2016-06-09 13:28:48だがまだブーブスバンの暴走は止まっていない!前方の横断歩道に人影が!「「「ウワーッ!」」」道をレトロ自転車で横切ろうとしていた不運なヒップスター3人組が撥ね飛ばされた!これは不慮の事故なので仕方ない!「ファック!」ようやくジェーン9が運転席に収まり、ハンドルを握ってドリフト停車!
2016-06-09 13:34:06「お前たち、ちょっとちゃんとしろよ!」ジェーン9が怒った。「死んでも知らないぞ」「ウーン……ウーン」ブロンディが腰をグラインディング!「もう!どきな!」フォクシーがブロンディを押しのけ、後部座席に投げ飛ばした。「ウワーッ!」ブシェーミはドールハウスとブロンディでホットサンドだ。
2016-06-09 13:36:40「ところで何なの、このオッサン」ドールハウスはブシェーミに言及した。「苦しい」ブシェーミがホットサンドされながらもがいた。「一体何が起きたんだ。俺はデッドロック・ピットで身ぐるみ剥がされてヒッチハイクしようとしていたんだが」「デッドロック・ピット?」「この地域1番ホットなバーだ」
2016-06-09 13:40:30「バー!?ビールを補給できるよ!いい男もいるかも!」ブロンディが目を輝かせた。ワラビーとスノッブしかいない砂漠を横断してきて、ブーブスは喉とかがカラッカラなんだね。「危けんだぞ!」ブシェーミが警告!フォクシーは聞いちゃいない!「ジェーン、アクセル踏みな!ポリスマンが来る前にね!」
2016-06-09 13:47:09ブロロロロー!バンは急発進。付近の穴から顔を出し様子を伺う評論家の頭をスパイクタイヤで轢いた。やっちまえ!「ビール!」「いい男!」「ビール!」「いい男!」「ホットだなんて言わなきゃよかった!」ブシェーミは後悔!「戻りたくない!また暴力に遭う!」「何故!」「チェインギャングがいる」
2016-06-09 13:51:15「「「「ファッキンクール!」」」」ブーブスバンは砂煙を残し走り去る!「ウウ……」撥ね飛ばされたヒップスターの一人が這い進み、通信機を取り出した。何かが妙だ。主に、口ひげの部分が!「ハロ、ハロ……プロフェッサー、ブーブス、ブーブス、コーメン……ウバー!」謎のドイツ語を残し事切れた!
2016-06-09 13:59:15一方、ブーブス・バンドはホットなデッドロック・ピットに辿り着いた。きらびやかにプロジェクションマッピングされた建物は凄いし、プールは光っていて、入り口前にはケバブの屋台が並んでいる。グレービーソースのいいにおい!焼きパイナップル串もあるし、タコスやナチョス、チキンピタもある!
2016-06-09 14:02:31「ファッキンクール!」ブーブスは美味に舌鼓を打って店内へ。ミラーボールが回転し、ソウル・トレインでかかっていたような超クールな音楽が流れる。「ファッキンクール!」蛍光色のメインフロアではオイルを全身に塗ったビキニブーメランの筋肉ハンサム達がグイグイとダンス!「ファッキンクール!」
2016-06-09 14:05:40「プハー!」ジェーン9はひたすら飲む!西海岸のとても美味しいビール、アロガントバスタードだ!「ドル札ちょうだい!」ブロンディが渋い顔のフォクシーに懇願して残り少ないカネを受け取り、それをアーリア系金髪ハンサム達のビキニパンツに突っ込んだりする!「なんか軍帽だけ被ってて超クール!」
2016-06-09 14:12:40「オイオイあんまり目立つと大変なことに」ブシェーミが冷や汗をかいたが、ハッピーになっているドールハウスに隣に座られてシロップ漬けのチェリーをあーんされれば反抗できないよね。「ワオ!見ろよ!」ジェーン9がフォクシーにビンゴ・シートを突きつけた。「大当たりだ!」1000ドル当たった!
2016-06-09 14:20:37