動物病院アカウントによる、犬猫の飼い主さんに知っておいてほしい梅雨の季節のこと

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藤井動物病院FVMC(WBC動物病院グループ) @FujiiACC

藤井動物病院の院長のツイッターです。Twitter上での返信はしておりません。個別の問題はそれぞれ違いますので主治医にご相談下さい。よろしくお願いいたします。このツイートは日々の動物との生活の参考にしていただけたら幸いです。拙著「家ねこ大全285」、「いぬ大全304」KADOKAWA よろしくお願いします。

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動物をアウトドアに連れていくとき、川、湖や池の水を飲ませないようにしましょう。暑いとすぐに飲もうとしますが、レプトスピラ症や寄生虫感染など(エキノコックスなど)怖い病気になることがあります。流れていても注意して下さい。犬猫に旅先では、人の飲める水、水道水か飲料水を与えてください。

2016-04-29 06:53:16
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休み中に海に犬を連れて行かれる方は、日影がなく暑いために熱中症にも注意が必要ですが、海に入る子は海水を舐めて塩分の取り過ぎで中毒を起こすことがありますので、海水を舐めていたら、すぐに止めさせて、飲水用の水を携帯しておいて与えて下さい。

2016-04-30 07:09:03
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暑くなっているので犬は熱中症に気を付けてください。人間と違い汗をかかないので、体を冷やすにはうちわで扇いだり、扇風機の風では体温は下がりません。身体を冷やすには、直接水をかけ体毛を湿らせて、エアコンのついた部屋にいれたり、首や脇を氷で冷やすと効果的です。

2016-05-02 06:52:40
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朝夕はとても過ごしやすいですが、日中はとても暑い日が続きます。犬猫の平熱は37度前半から39度前半になります。特に犬は興奮時や運動後に高くなることもありますが、40度を超えるとぜーぜーとしてきます。こういう時は水を与えて、濡れたタオルや、氷などで首周りを冷やしてあげましょう。

2016-05-06 07:02:06
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猫は暑くなっても水を摂取しません。暑くなり始めの時期は脱水気味になる猫が増えます。脱水症は様々な病気を誘発します。特に脱水で尿が濃くなるために猫に多い下部尿路疾患になり、尿が出にくくなる子が増えるのもこの時期です。飲水量の少ない子は牛乳やウエットフードを与えて脱水を防ぎましょう。

2016-05-08 06:31:08
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雨の日は、普段外に出ている犬猫にとってストレスが溜まりやすくなります。そのため体調を崩したり、誤食、いたずらなどの問題行動が増えてしまうこともあります。遊んであげる時間を増やすなどして、ストレスが溜めないようにしてあげてください。

2016-05-11 07:42:22
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気温が20度を超えて来ると、ノミやダニの発生があります。ノミは条虫という寄生虫や猫ひっかき病の原因菌を媒介します。ダニはバベシア症という貧血になる怖い病気や、人間に感染して死亡例もある重症熱性血小板減少症候群の原因ウイルスを媒介します。早めに確実な予防をしておいてください。

2016-05-13 07:59:26
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犬は暑いと水を沢山飲みますが、それは体を冷やすために飲むことが多いです。過剰に水を飲むと心臓の悪い子は血流量が増えるために、肺に水がたまり呼吸困難を起こして緊急事態になります。健康な子でも大量の水により下痢を起こす子がいます。暑い日は体を氷などで冷やして水は徐々に与えてください。

2016-05-13 08:00:10
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暑くなると熱中症対策に犬に保冷剤を使用する方がいますが、一部の凍らない保冷剤には車の不凍液と同じエチレングリコールが使われて、食べると緊急治療をしないと、腎不全になり死亡します。保冷剤を咬んだり、ツメで傷つけて中身が出ると、エチレングリコールは甘いため犬は舐めてしまします。要注意

2016-05-14 06:56:55
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犬で、足先やパットの周りの皮膚炎が多くみられます。意外と多い原因は、散歩から帰った後に、汚れを落とすために水やお湯で洗っているというものです。足先の毛が湿ると皮膚に分泌腺が多いので、暑い時期は分泌腺炎を起こしてしまい、感染します。散歩後は固く絞ったタオルで拭く程度にしてください。

2016-05-16 07:36:13
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暑くなると食欲が減る子は多いですが、呼んだらすぐに反応する?通常通り迎えにくる?散歩の途中で座り込まないか?発情は来ていないか?目やにが増えていないか?便や尿の量、色、質の変化はないか?体重が5%以上減っていないか?毛艶は悪くないか?チェックして下さい。気になる点が多い時は病院へ

2016-05-17 07:44:19
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急な気候の変化や雷、大雨また地震などでも動物は体調を崩します。持病を持っている子はそれが悪化することも少なくありません。下痢嘔吐には、下痢止めや、胃薬などを常備薬として、不安でストレスのかかる子は、精神安定剤などをあらかじめ処方しておいてもらうことで、大事にならない事が多いです。

2016-05-18 07:15:00
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犬の熱中症に気を付けましょう。人間と違い汗をかけません。熱中症になってしまったら、直接首回りや肋骨のある胸回りに水をかけ体毛を湿らせて、エアコンのついた部屋にいれたり、お腹や脇を水や氷で冷やすと効果的です。それでも体温が39度まで下がらない時やゼーゼーが止まらない時は動物病院へ。

2016-05-24 06:57:06
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今の季節は紫外線が強いので、黒より白毛の方が影響を受けやすいため、白毛で皮膚の弱い子にはサマーカットは刈り込まず、控えめにした方が皮膚への悪影響が起こりません。鼻に出る光線過敏症などもこの時期ひどくなります。毎年鼻の頭に皮膚炎が起こる子は日焼け止めクリームを塗って予防して下さい。

2016-05-29 09:10:55
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雨の日にレインコートを着せて散歩させる方は多いと思います。このコートが脇の下や内またを傷つけると、湿度の高い時期には感染を起こします。我々の靴擦れと同様、少しの距離だと思っても、皮膚炎を起こしたり、皮がむけたりします。おむつやマナーバンドも同様です。チェックをしてあげてください。

2016-05-30 07:45:35
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湿度と気温が上がると、湿りと動物の体温で細菌には最適な状況になり皮膚の感染症が増えてきます。特に高齢で寝ている時間が長い子、足が弱くなっている子、そして大型犬です。床ずれのように感染症が起こることがあります。肘、肩そして腰のあたりが赤くなってきたら早めに受診して下さい。

2016-06-01 06:58:09
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犬に水泳をさせたいと思っている方も多いと思いますが、水の恐怖症になら無い様に少しずつ水にならしてください。突然水をかぶせたり、放り込んだりしないで下さい。人と同様トラウマになります。水浴びや水遊びを楽しみ、遊びの中で覚えると良いです。シャンプーも同様に楽しくできる様になります。

2016-06-03 06:25:52
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紫外線の最も強い時期です。人では皮膚癌などが紫外線で起こると言われています。猫、特に白い猫色の薄い猫では、皮膚に癌ができます。特に紫外線の影響を受けやすい耳の先とハナの頭です。白猫で耳の先端や鼻の頭の先にかさぶたができたら、早めに動物病院を受診して下さい。早期発見で根治可能です。

2016-06-04 06:44:04
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梅雨は湿度が上がり体調を崩す子が多いです。湿度の上昇は、体からの水分の蒸散を減らし、雨で散歩に行かないと体にさらに水が溜まります。そして暑いと水を飲み、結果的に体に負担がかかってきます。特に心臓の悪い子、高齢の子は、要注意です。散歩に行って、部屋は除湿をして体調管理をして下さい。

2016-06-05 06:59:45
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雨の降った後の晴天は高温多湿になります。そして犬にとっては熱中症になりやすい天気といえます。お部屋にいても同様ですので、人が蒸し暑いと感じている時は要注意です。湿度の低い環境を作ってあげてください。特に高齢の犬猫には注意が必要です。気付かぬうちに熱中症になっていることもあります。

2016-06-06 07:05:10
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気温と湿度が上がると皮膚や耳のトラブルが増えます。飼主さんが手入れとしてやっている事がかえって悪くしているケースがあります。散歩の後に水で足を洗うことでパットの間の皮膚炎を起こし、耳垢を綿棒で取ってきれいにしすぎて、外耳炎を起こすケースです。どちらも軽く拭く程度にしましょう。

2016-06-09 07:10:32
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猫は暑さには強いと言われています。適温は25℃から30℃ぐらいの範囲ですが、やはり30℃を超える日は暑いようです。飲水量の少ない猫は暑さで脱水症になり、病気、特に感染症になりやすくなります。また尿量が減り濃くなるために尿石症にもなりやすくなります。強制的な水分の補給も必要です。

2016-06-10 06:16:14
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6月は太陽の力が最も強い時期ですので、なるべく朝方の散歩を心掛けてください。被毛でおおわれている動物は太陽光で体に熱がたまり、我々が涼しく感じる日でも熱中症になります。特に車の中はすぐに暑くなりますので、わずか5分でも置き去りにしないで下さい。車のエアコンをつけていても厳禁です。

2016-06-11 07:00:15
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猫の熱中症は犬ほど知られていませんが、熱中症の兆候を見逃さないようにしましょう。まずは犬の様に舌を出してはーはーする。そして呼吸が苦しそうになり、抱き上げると体が熱く心臓がどきどきとするようになります。ひどくなると足元がふらつき、酔っぱらいの様にまっすぐ歩けなくなる子もいます。

2016-06-12 06:31:58