よっぱらって…

こすもす☆。.:＊・゜ @Kosumosu_Shota

1 今日はサークルの飲み会 っていっても今回は他大学と合同飲み会だから知らない人の方が多いけど… こういう場は苦手… なのに周りは他大学の人で… 仲の良い子はもう馴染んだみたい… あーぁ 帰りたい

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2 『なぁって』 「あっ 私ですか？」 『もう飲み物ないけどなんか頼む？？』 「じゃあピーチハイで…」 『おっけー！ てか楽しんでる？？』 「えっ？」 『もしかして君もこういうとこ苦手！？』 「ちょっと笑…？」 『俺も苦手やねん笑 ごめんなぁ』

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3 「全然！ 友達も楽しそうだし笑」 『そっか！ じゃあ苦手同士ゆっくり飲みましょ笑』 「ですね！」 初対面で話すのが苦手なのにその人は初めましてって感じがなくて優しそうで… 『じゃまず自己紹介からしよっか笑』 「でもさっき…」

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4 『はじめにやったけどあんなん大人数であんまり覚えなくない笑？ 俺、覚えてないからもう1回笑♪』 「そうですね！」 『○○大学3回の大倉忠義です！ じゃあ千尋ちゃんやって♪』 「えっ！？ 覚えてたんですか笑？」 『まぁ名前だけ笑』

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5 「△△大学3回の窪田千尋です じゃあ自己紹介なんてやらなくてもよかったのに…』 『千尋ちゃんその時俺と席離れてたし覚えてないかなー？って思ってんもん笑 違う笑？』 「そうです…」

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6 『せっかく同い年やねんからタメでいこうや！ 俺のことはなんでも呼んでくれたらええから笑』 大倉くんと話すのはとっても楽しくて居心地が良くて、もっと知りたいって思うようになった 『千尋ちゃーん！！ これ飲んでみてー！ めっっっっちゃ上手いから♪』

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7 「ほんとにー？？」 『ホンマホンマ♪』 一口飲んで見ると… 「なにこれ！？」 『梅酒♡』 「おいしくなーい笑」

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8 『うそー！ めっちゃ美味いのにー！ もう居心地飲んでみて？ な？』 そう言われて飲んでみるも… 「まずーい！」 大倉くんを見ると大倉くんはめっちゃ笑ってて私も楽しくなってきた♪

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9 『LINE交換しやーん？』 「おけ！ えぇよぉ！」 『七海ちゃん酔ってる笑？』 「酔ってないよぉ〜」 『寄ってるやん笑』 そんなこんなでLINEを交換してなんとか家に帰ったみたい笑

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10 ＝昨日はありがとう だいぶ酔ってたけど大丈夫でしたか？ 初対面やのにあんなに話せて楽しかったわ♪＝ あんなに！？ あんなにって何話したんだろ？？ 全く覚えていない！！ ーこちらこそ昨日はありがとうね！ なんか私やらかしましたか？？ー

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11 ＝もう敬語笑？ 昨日あんなに話したのに笑 昨日俺にくっついてたの覚えてる笑？＝ くっついてた！？ 全く覚えてない… ーごめんなさい… 全く覚えてないです…ー ＝まじか笑 俺が他の席移動しようとしたら1人にしやんといてって言ってずっとくっついてきたやん笑＝

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12 ー本当にすいませんでした！ー ＝じゃ、お詫びに来週の日曜日空けといてくれへん？＝ －わかった！－ それから昨日はのことを頑張って思い出すけど… 梅酒… あの梅酒って大倉くん飲んでたよね… もしかして… 間接キス！？

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13 自分でも顔が真っ赤になったのがわかる… 1人で昨日の失態を思い出して… 最悪… 日曜日どんな顔で会えばいいんだろ…？ 日曜日、待ち合わせ場所に着くとそこにもう大倉くんもいて… 「おまたせ！」 『俺も今来たばっかやから』 「この前は本当にごめんなさい！！！」

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14 会ったらまず謝ろうと思ってたのに大倉くんは笑ってる 『まだ気にしてくれてたん笑？ そんな気にせんでえぇのに笑 俺もあんまり覚えてないからさ笑？』 絶対ウソだ… 私が気を使わないようにそう言ってくれてる… この前の自己紹介の時だって…

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15 『じゃあ行きますか！』 「うん！」 前はいっぱい話せたのに全然今日は話せなくて… むしろ 気まずい… 『千尋ちゃんはどっか行きたいとことかあるん？』 「あっ！ 映画みたい！」

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16 映画だといっぱい話さなくてすむでしょ？ 『映画いいなぁ 何の映画にする？』 「植物図鑑でもいいですか？」 『俺もちょうど観たかってん♪ 敬語に戻ってるけどタメにしてぇや』 「がんばるね…？」 『にしても千尋ちゃんはおもろいなぁ笑』 「どこが？」

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17 『それは映画終わったら言うわ♪』 そんな話をしてるうちに映画館について… 『じゃあここの席2つお願いします』 ＜かしこまりました 3000円になります＞ さらっとお金を出す大倉くん お詫びに行くんだったらわたしが払うべきなんじゃ…？

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18 「大倉くん！ 私が払うよ！ お詫びなんだし！」 『えぇよ 俺が誘ってんし』 「でも… 大倉くんに出してもらうのは申し訳ないよ！」 『女の子にお金出させるようなかっこ悪い事できんよ 俺にかっこつけさせてくれへん？』

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19 「…わかった！ じゃあ飲み物とかは私がだす！ それでお願いします！」 『じゃあそうしてもらおかな？』 こうやって話しても映画観てても気になるのは “千尋ちゃんはおもろいなぁ” っていう大倉くんの言葉… おかげで内容が全く入らない…

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20 『映画面白かった♪ めっちゃキュンキュンした笑♪』 「ねぇ、さっきの意味教えて？」 『さっき？』 「うん “千尋ちゃんはおもろいなぁ” っていう大倉くんの言葉」 『あぁ！ あれね笑！ だってさ、普通彼氏でもない人と恋愛映画なんて観にいく笑？』

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21 「どうして？」 『天然な方なんや笑 だってさ映画の中でキスシーンとかあるやん？ やって男やったらその後、期待しちゃうやん笑』 「////」 そんなこと言われると急に恥ずかしくなる 『この前も言ってたで？ そういうの鈍感って笑』

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22 恥ずかしい 何も言えなくなる… 『あの時に言おうかとも思ってんけど俺、千尋ちゃんのこと好きやねん やから付き合ってくれへん？』 「えっ？」

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23 『酔ってテンション上がっちゃうとこもその時のこと思い出して顔真っ赤になるとこも意外と鈍感なとこも俺めっちゃ好きやねん もっと千尋ちゃんの事知りたいと思ったし、千尋ちゃんにもっと俺のこと知って欲しいって思ってん あかんかな？』 「私でいいの？」

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24 『千尋ちゃんじゃないとあかんねん』 「じゃお願いします！」 『よかったー！ 2回目はちゃんと成功した笑』 「えっ？ ２回目？」 『それもやっぱり忘れてる笑？』 「はい…」

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25 『千尋ちゃんが俺に彼女おるかどうか聞いてきて俺がおらんって応えたら千尋ちゃんはそこめっちゃイジってきてさ笑 そこまではいける笑？』 そんなこと言った気がする… 「はい…」 『そんで俺が告られても好きな人じゃないと付き合わんからって言ったら千尋ちゃんがめっちゃ笑って』