転生パロ敦芥

転生パロ敦芥まとめました。随時更新します。
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サメ @pu___pi

まず感じたのは失望と憤り。如何して?僕はお前の事を片時も忘れた事等無かったのに。否、如何して忘れる事が出来ようか。こうして誰かを想い苦悩し、その苦悩すら幸福に変えられるのだと教えてくれたのはお前だったのでは無いか。だのに、お前はたった少しの時間で全てを忘れてしまう愚か者だったのか

2016-06-21 23:04:09
サメ @pu___pi

ベッドにすとんと腰を下ろし、ふと我に帰る。自分はどうやってこの場所まで帰ってきたのか分からない覚えてない。気付けば両手は震えていて、そして、もしや夢なのでは無いかと自分の手の甲を抓ってみるけれど、そこからは鈍い痛みが走るだけ。押し止められていた感情が濁流の様に流れ出すのね。

2016-06-21 23:01:59
サメ @pu___pi

それからは、ショックという言葉では片付けられないほどの衝撃を受けて、その瞬間は悲しいとか辛いとどうしてとか、そんな疑問や感情を抱く間もなくて、学校に行く気も失せて。記憶は無いけど気付いたら戻るべき家の自室にいて、自分でもぞっとするくらいに茫然自失状態。

2016-06-21 22:59:31
サメ @pu___pi

「あつ、」て掠れた声で呼び止めようとしたけど、彼は自分の横をすり抜けて走って行ってしまった。それは駅内での事。大勢の人間が行き交うそこで自分の声は雑踏に掻き消されて、自分の横を駆けていった彼は自分の姿には目もくれず。で、その場から動けなくなってしまうやつがれちゃん…

2016-06-21 22:54:18
サメ @pu___pi

んで、三回生に上がった頃遂に会うんだよ!!背後から聞き覚えのある焦がれてやまなかった彼の声を聞くんだよ!!!咄嗟に振り向いて、なら、そこには記憶の中に見た彼と同じその人がいて、目を見開くやつがれちゃん。でもな、あつぴっぴは覚えてないんだよ何も…_:(´ `」 ∠):_

2016-06-21 22:52:31
サメ @pu___pi

彼奴と会えるのではないかという一抹の期待を抱いていなくもない。どんどん女々しくなる自分が嫌になって、未だ影も形も見えないその人に苛立ちをぶつけるのね。たまに双黒の二人と会って愚痴ぶつけてたら良い。「手前大分人間らしくなったな」てちゅやさんに笑われてたら良い。

2016-06-21 22:50:43
サメ @pu___pi

成績も優秀だったので大学に進学しなさいと言われるがまま大学へ。人との付き合い方はイマイチまだコツを掴めていないものの、何となくそれとなく毎日学生生活を送っているやつがれちゃん。心の穴を埋めるかのように勉学に励む。ただ、コミュニケーションの幅が広がった大学だから、もしかしたら

2016-06-21 22:49:29
サメ @pu___pi

家族との関係もうまくいっている。銀は優しい女の子に成長したし両親も自分たちの成長を見守ってくれている。親を知らなかったやつがれちゃんはこの両親に出会って少しだけ性格が丸くなったと思う。 でも、他がうまくいってるからこそ一番会いたい人と会えない寂寞感が浮き彫りになる毎日なんだなぁ

2016-06-21 22:47:32
サメ @pu___pi

中学高校と滞り無く教育課程を終え、学校が離れたからといって双黒の二人との連絡は絶えることがなく、「敦君とは会えたかい?」なんて気遣ってもらえる程に。何故あの太.宰さんが自分に優しくしてくださるのか疑問を呈すると「もう冷たくする理由がないから」との事。

2016-06-21 22:46:11
サメ @pu___pi

でも一つだけ気がかりな事が。彼がどこにも見当たらない。当時自分があれと出会ったのは自分が20歳を過ぎた頃のことだったから、それまで待てという事なのだろうか。双黒の二人に出会えたのに、いや、出会えてしまったからこそ、愛おしい面影をずっと探してしまう。あつぴっぴの事です。

2016-06-21 22:44:27
サメ @pu___pi

「お二人とも、覚えてらしたのですね」と一つ上の先輩である二人と自分とで放課後よく話すように。元双黒現部活でツートップである二人はやはりよく喧嘩するようだが、仲は悪くないらしい。懐かしい。夕日の差す屋上で言い争う二人を眺めながらそんな事を思う中学生やつがれちゃん

2016-06-21 22:41:27
サメ @pu___pi

成長するにつれ以前の記憶の登場人物達と出会うように。各々記憶があるか無いかは分からないが、すれ違いざまに目が合い「あ!」という顔をした人は大体記憶があるものと思って良い。やつがれちゃんが中学生になる頃にだざさんとちゅやさんに出会って二人とも以前の記憶があることが判明

2016-06-21 22:39:14
サメ @pu___pi

数年後妹である銀ちゃんが誕生。柔らかで無防備な赤ん坊を見てすぐ銀だと分かり大切にするお兄ちゃん。成長していくうちに分かったのは彼女には以前の記憶らしいものが無いということ。普通の女の子として生きていけることに安心するのと同時に少しだけ寂しさを感じてしまうやつがれちゃん

2016-06-21 22:37:44
サメ @pu___pi

“普通の両親”と心穏かに生きているやつがれちゃん。暴力も諍いもない世界。他人からの愛が当然のように与えられる世界。衣食住に全く困らない世界。それらが全て異端だと感じていたやつがれちゃん、馴染む振りはできても頭の片方を埋めるもう一人の記憶とのギャップに困惑する日々

2016-06-21 22:35:57
サメ @pu___pi

転生パロ敦芥ちゃんのお話し。図書館支援員さんと大学生は敦君目線で進んだけどこちらは記憶のあるやつがれぴっぴ視点。物心つく頃には、自分はここでは無い別の場所別の時間を生きていたことがある人間だと気付いていて、しかしそれを口に出すことは無く、自分には縁の無いものだと思っていた

2016-06-21 22:33:02