上皇が大太刀と出合いしこと

石をも断つ大太刀が上皇の目に留まり、神社に奉納されるまで妄想。 自分のためのメモ
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ニア @misettei123

ずっと長髪だった石が髪を落とす瞬間を妄想すると萌える いっそ上皇がある晩自分の持ち物である刀の側に座す女人のように美しく長い髪を持つモノを見て夢か化性かと考えるんだけど毎日ではないけど何度か見かけて、悪いものではなさそうだしと思って最初はそのままおいておくことにする

2016-06-22 08:40:52
ニア @misettei123

でもある晩いつものように虚空を見つめ微動だにしないソレがはらはらと落涙しているのを見かけてあわれに思こっそり陰陽師を呼ぶ。そこで初めて何者か尋ねる…みたいな

2016-06-22 08:45:28
ニア @misettei123

上皇は身分が高いのでその場に立ち会うのは…と難色を示されるけれども、我が持ち物であり 怪異に気付いたのもまた自分である。と主張し害の無いモノであれば御簾若しくは几帳越しに…という段取りになるとか

2016-06-22 12:07:36
ニア @misettei123

で、陰陽師の見立てで害はないと判断され上皇が几帳の後ろに座した所で呪いが始まり上皇が夜な夜な見かけたと言う青年の姿が現れる。「あなたはどういった謂れのものか」「そこに有る刀である、三条に打たれ作られた大太刀である。碓井と共に鬼を討ち、源義平の佩刀であった」と陰陽師のと問答が始まる

2016-06-22 13:28:39
ニア @misettei123

「なぜ姿を現したのか?」「解らない」「ここが何処か知ってのことか?」「やんごとない御方の住まいであると察するが誰の住まいかは解らない」「では上皇に害意は無いのだな」「朝廷に弓引くものではない。私も…義平も」「それを訴えに現れたのか?」「訴えなど義平は望むまい私が知っていれば良い」

2016-06-22 16:20:20
ニア @misettei123

「義平殿の元に有ったときもこのように姿を現していたのか」「それは出来なかった。今この姿を取らせておるのは陰陽師殿のまじないによるものだろう」「それは違う 上皇がその姿を見て気にかけられたのだ」「それは…騒がせて申し訳無い。しかし人の形を取れるなら義平と一緒に駆け回りたかった」

2016-06-22 19:04:46
ニア @misettei123

「陰陽師殿はご存じだろうか義平が重盛を追い桜と橘の周りを駆け回ったことを、私の用な大太刀を巧みに操り若い駒のように跳ね回る様を」「話は聞いている流石雷と化して遺言を成された方だ」「義平はそれを叶えたか」「はい」「人はそれを畏れただろうか」「人々は畏れたが私は恐れぬ」上皇が口を挟む

2016-06-22 19:15:48
ニア @misettei123

「私は神成に住まいし祖を持つ身である」「あなたは…」「我は今のそなたの主だ」「そうか…そうでありましたか私はあなたの目に写っておりますか」「陰陽師の力を借りずともしかと見えておった、そして先程の話を聞きそなたが何者かどういう謂れがあるかも解った」「上皇は陰陽師より判じがお得意か」

2016-06-22 19:25:01
ニア @misettei123

「判じた訳ではないが酒呑童子を討伐し義平の元に有ったと成ればそなたはまことの石切であろう」「総てが流転するこの世でまことが有るのするならば、仰る通り私は石切で御座いましょう」「そうに違いない、石切そなたに尋ねたいことがある」「私に解ることでしたら」

2016-06-22 20:44:42
ニア @misettei123

「石をも断ち切るそなたが今まで切った中で一番手強く固かったものは何であろう?」「…義平の首にございます。」「ほう」「義平は気骨の有る男で有りました、何よりも強靭でございました故に断ち切るのが難しゅうございました」「判じるのが得意と言ったな石切よ、それは違うが解したぞ」

2016-06-22 20:50:19
ニア @misettei123

「そなたが姿を見せたのはいく年か前、義平が捕らえられ、そなたと引き離された頃じゃ そして泣いておったのは斬首の日であったのだろう」「私が泣いておりましたか」「哭しておった。だからこそ気にかかりそなたを呼び出したのだ。石切よ義平の首は岩より固かったと申したがそれは間違いだ」

2016-06-22 20:56:54
ニア @misettei123

「お言葉ですが義平の強さは誰にも負けません」「そうかもしれぬ、しかしそなたが堅いと思ったのは情ゆえだ、そなたの義平を思う心が固く断ち切り難かったのだ」「…」「辛かったのであろう一度眠りにつくほどに、そして眠りから覚めるほどに」「嗚呼!」初めて動いた石切が顔を歪め床に伏し哭する

2016-06-22 21:02:14
ニア @misettei123

「物で有る身には情など解らぬこと、しかし不思議に涙が止まりませぬ」そう言って床に伏したままの石切に優しく声を掛ける「情とは心とはそなたに既に備わっているもの、しかしそれが解らぬのならば暫し私の元で過ごすがよい」そうして暫くの間、佩刀こそされないものの上皇のすぐそばで過ごした。

2016-06-22 21:06:59
ニア @misettei123

情の強い刀ゆえ傍に置き続けるのも酷である、しかるべき場所に奉納すべしと立ち会った陰陽師の助言に従い、自らの祖饒速日命を奉る神社に奉納した。「その刀身の如く曇りのない心結を持つ刀ゆえ、人より魔を切る神剣として過ごすが相応しい」上皇の言葉通り病魔を切る刀として祀られ安寧を得た

2016-06-22 21:14:10
ニア @misettei123

って感じで腫れ物を切る穏やかな今の石になったら楽しいなぁと 上皇と過ごした日々も妄想すると楽しい って言うか私の妄想が長い

2016-06-22 21:15:36
ニア @misettei123

奉納するときには割りと打ち解けてて「名残は尽きぬが、それがそなたの未練にならぬよう。我も人成れば有限の時間しか持たぬ」として髪を世俗への未練と共に断たせ封じるために魔除けの朱を施したことから奉納以前の記憶が曖昧とかって言うのもいいなぁと

2016-06-22 21:32:45
ニア @misettei123

一番切りにくかったのは?っていう問答を妄想しただけでめっちゃ長く妄想したな~ 14?ツイートもしてる でも陰陽師とか出したくなるよね~ という趣味 これを小説にしたら長くなる 間違いなく

2016-06-22 22:39:45
ニア @misettei123

真面目なお話書くならルビ打ちたくなるね 遺言とかいて「ゆいごん」ではなく「いごん」と読んで欲しいとかどうでも良い拘りが~

2016-06-22 23:52:30