【横山光輝「三国志」講座97「関西の周倉」】

横山光輝「三国志」を一話ずつ解説してみようというコーナー。第97話「関西の周倉」の巻。 ※解説はbotさんの個人的見解です。
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横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座97「関西の周倉」01】 第97話です。「関西」と書いて「かんせい」と読みます。 赤兎馬に乗った関羽が玄徳夫人らを伴って旅を続けます。前回で曹操からの告文、つまり通行許可証をもらったので堂々と国外へ出られます。

2016-06-28 15:07:12
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【横山光輝「三国志」講座97「関西の周倉」02】 玄徳夫人は、これでもう安心ですね、と言いますが、関羽はまだまだ油断はならぬと言います。なぜなら、曹操の勢力下から離れてしまったからです。曹操軍の追撃はないものの、治安が行き届いているとは言えません。山賊が出てくるかもしれません。

2016-06-28 15:09:24
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【横山光輝「三国志」講座97「関西の周倉」03】 そんな話をしてるうちに、前方に怪しい影が。どうやら山賊のようです。心配する玄徳夫人ですが、関羽は山賊などくいつめ者の烏合の衆と言って、ひとり退治しようと向かいます。山賊たちもやってきて、身ぐるみ置いていけと迫ってきました。

2016-06-28 15:11:07
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【横山光輝「三国志」講座97「関西の周倉」04】 ところが、堂々とした態度の関羽のヒゲをみた山賊の手下が、指揮者に向かって噂の関羽そっくりだとささやきます。そういえば、と名前を聞かせてもらいたいと言うと、返ってきた答えが関羽雲長。恐れいった山賊達は跪きます。

2016-06-28 15:13:36
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【横山光輝「三国志」講座97「関西の周倉」05】 どうしたことかと尋ねる関羽に、山賊の指揮者は関羽様の噂は耳にタコができるほど聞いております。と答えます。誰に聞いたかと言えば、臥牛山(がぎゅうざん)に住む関西(かんせい)の周倉という人物とのこと。

2016-06-28 15:15:49
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【横山光輝「三国志」講座97「関西の周倉」06】 関羽は周倉のことは知らなかったのですが、その昔、黄巾賊の張宝に従っていて、今は山村にかくれ、ただ関羽将軍の威名を慕い、いつの日かお目にかかることを生きがいとしている豪傑だ、と聞き、興味をもった模様。

2016-06-28 15:18:13
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【横山光輝「三国志」講座97「関西の周倉」07】 山賊たちが周倉に会ってやって欲しいという願いを、関羽は聞き入れます。案内に従い関羽一行が進むと、一人の騎馬武者が。関羽がその姿を認めると、すぐに馬を降り、地面に座り、拝礼をして出迎えます。関羽、周倉と初対面です。

2016-06-28 15:21:02
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【横山光輝「三国志」講座97「関西の周倉」08】 周倉はなかなかオシャレな兜をかぶっています。関羽は赤兎馬に乗ったまま、周倉に尋ねます。このわしを知っておるとか、と聞く関羽に対し、黄巾賊の乱の戦場にて、たびたび関羽の勇姿を見かけていたと言います。

2016-06-28 15:22:50
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【横山光輝「三国志」講座97「関西の周倉」09】 その黄巾賊も滅び、今は山村で身を隠しているという周倉。しかし、いつまでも山賊の中に身をゆだねていく気はないといいます。周倉は関羽に、自分を救って欲しいと願い出ます。つまり、関羽に仕え、まっとうな道を歩みたいというのです。

2016-06-28 15:25:05
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【横山光輝「三国志」講座97「関西の周倉」10】 関羽は、周倉が根が正直な人と見ます。しかし、周倉を慕っている大勢の山賊たちの存在が問題となります。周倉は、自分が関羽に従えば、皆も山賊から足を洗い関羽に従うと言います。しかし、関羽はそれはちと困った相談だ、と言います。

2016-06-28 15:27:18
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【横山光輝「三国志」講座97「関西の周倉」11】 関羽の言うことには、山賊を従えて玄徳に会えば、世間はなんと言うか。玄徳が山賊の頭呼ばわりされかねない、と。それを聞いた周倉は、たしかに、世間は急に清くはみてくれないだろうと一応は納得はします。

2016-06-28 15:29:55
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【横山光輝「三国志」講座97「関西の周倉」12】 しかし、周倉はここで関羽に見捨てられたら、もう人間として立ち直れないと、さらに関羽に懇願します。さきほどの指揮していた者が、自分らが世上にはばかられるなら、周倉だけでも望みをかなえてやってほしいと言うと、関羽も心を動かされます。

2016-06-28 15:33:15
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【横山光輝「三国志」講座97「関西の周倉」13】 関羽は、ともかく玄徳夫人に相談してみるといいます。話を聞いていた夫人は、たしかに山賊を引き連れていけば玄徳の名に傷をつけるかもしれないが、正道に戻りたがっている者を見捨てるのも哀れなので、周倉の願いをかなえてつかわすがよい、と。

2016-06-28 15:35:19
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【横山光輝「三国志」講座97「関西の周倉」14】 玄徳夫人の許しも得たので、関羽は周倉に、一人だけ伴にすると言います。喜ぶ周倉に対し、先ほどの指揮をしていた手下が、ようございやしたねと声をかけます。関羽はその男に、残る手下はお前が預かれと言います。

2016-06-28 15:37:26
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【横山光輝「三国志」講座97「関西の周倉」15】 誰かがまとめなければ、山賊たちは散りぢりになり、里へ下りて悪さをするかもしれません。関羽は時期が来たら必ず迎えをよこすから、それまでは山でおとなしく待っていろと言います。こうして、関羽は周倉を伴い、旅を続けることに。

2016-06-28 15:39:08
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【横山光輝「三国志」講座97「関西の周倉」16】 手下たちは、早く迎えに来てくだせえと言いながら、一行を見送ります。関羽はずいぶん慕われているのう、と周倉に言うと、彼らも根は気のいい人間なんですと。答えます。

2016-06-28 15:42:01
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【横山光輝「三国志」講座97「関西の周倉」17】 こうして、関羽は終生の部下となる周倉を新しい伴とし、さらなる旅を続けます。 都を出てからもう何日になるか。すでに千里の道を踏破していました。 果たして、関羽一行は玄徳に無事会えるのか? 旅の続きはまた次回です。

2016-06-28 15:45:44