【横山光輝「三国志」講座96「関門突破」(前編)】

横山光輝「三国志」を一話ずつ解説してみようと言うコーナー。第96話「関門突破」(前編)です。 ※解説はbotさんの個人的見解です。
0
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座96「関門突破」01】 第96話でございます。 曹操と別れて、劉備のもとを目指して旅を続ける一行。しかし、日が落ち今夜の寝床を探さなくてはいけません。そんなところに都合よく家がありました。関羽は、劉備夫人が疲れてるだろうからと、一夜の宿を求めることに。

2016-06-14 12:37:38
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座96「関門突破」02】 この時代の宿泊施設事情はよくわかりませんが、都ならともかく、地方でホテルだの旅館だのが充実しているとは考えにくいので、旅する人は野宿かテント張っての野営。そして、地元の家に厄介になるという選択が多いと思われます。

2016-06-14 12:40:07
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座96「関門突破」03】 地元の名士なんかは、積極的に旅人を招いて、地元外の情報収集とかに活用することも多いと考えられます。なので、関羽が一夜の宿を請うというのは、別に恥ずかしいことでもなんでもなく、ごく普通に行われていたこと、と考えられます。

2016-06-14 12:43:33
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座96「関門突破」04】 さて、関羽。ごめんと入ったその家には、一人の男が出迎えてくれました。関羽の名前を聞くと、男はあの顔良や文醜を討った人かと、関羽の人となりを聞いていた模様。関羽も有名人になったものです。家の主人は喜んで宿を貸すと関羽を中に案内します。

2016-06-14 12:45:32
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座96「関門突破」05】 主人は、よりをかけてごちそうを作りおもてなしをするように家人に命じます。恐縮する関羽でしたが、主人は関羽のような人を泊めることができて光栄ですわいと言います。こうして、関羽は一晩この家にやっかいになりました。

2016-06-14 12:47:07
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座96「関門突破」06】 礼を言って立ち去ろうとする関羽に対し、主人は一通の手紙を渡します。自分の息子は胡班といって、滎陽の太守、王植につかえていると言います。河北への通り道に当たるので、何かの役に立つでしょう、と渡します。もちろん、わかりやすいフラグです。

2016-06-14 12:49:16
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座96「関門突破」07】 関羽一行は進みますが、関所が見えてきました。河北に行くまでに5つの関所を通らなくてはいけません。最初の関所では500の兵が守っているとのこと。関羽はひとり、掛けあってくると関所の前まで行きます。

2016-06-14 12:50:52
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座96「関門突破」08】 関所から一人の騎馬武者が現われます。このあと名前が出てきますが孔秀です。首を斬られた後に名前が呼ばれるのですが、可哀想なのでここから孔秀と呼びましょう。孔秀は関羽に、曹操の告文を持っているかと聞きます。

2016-06-14 12:53:02
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座96「関門突破」09】 告文というのは、関所と通ってもいいよ、という通行手形みたいなものですか。関羽はつい急いできたもので忘れたと言います。前回おみやげではなく告文もらっておけば話は早かったんですけどね。曹操も関羽もうっかりさんです。

2016-06-14 12:55:31
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座96「関門突破」10】 孔秀としては、うっかり忘れたでは済まされません。ただの旅人ならば関所の割符、公の通行なら告文がなければなりません。いかに関羽であろうとも、一時的とはいえ曹操の配下となっていたわけですから、当然告文が必要であり通すわけにはいきません。

2016-06-14 12:57:50
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座96「関門突破」11】 通りたければ引き返して告文を持って来い、と言う孔秀。しかし関羽はいまさら都に引き返せるかと言います。曹操とは立ち去る日がくれば好きな時に立ち去ってよいという約束があると言って引き返すことを拒否します。

2016-06-14 12:59:43
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座96「関門突破」12】 忘れ物をしたんだから取りに帰れよ〜、そのほうがあとでめんどくさくないじゃんかよー、というのは簡単ですが、前回あれだけ爽やかに曹操との別れを演じた手前、すごすごと告文をもらいに行くのもかっこ悪い話です。しかし、孔秀もお役目があります。

2016-06-14 13:01:36
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座96「関門突破」13】 曹操と関羽の約束なんて聞いてはいない、さっさと都に帰られい、と言う孔秀に対し、関羽は腕ずくでもまかり通るそと、孔秀に刀を突きつけます。役人を脅すつもりか、と関羽を召し捕れいと命じる孔秀を、関羽は一刀にて首を撥ねます。

2016-06-14 13:03:59
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座96「関門突破」14】 指揮官をやられた関所の兵士たち。関羽をやっつけろと立ち向かいますが、それほど早死したいかとバッサバッサ斬りまくります。この様子に恐れおののく兵士たち。関羽は赤兎馬に乗り、手向かいしなければ何もしないと言います。

2016-06-14 13:06:10
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座96「関門突破」15】 関羽は劉備夫人を乗せた馬車を呼び寄せ、堂々と関所を通過。そして、よく聞け、拙者は曹操にいとまを告げここを通るものだ、関羽を通したからといって何のとがも受けん。都にそう報告せい、と告げます。こうして、関羽は東嶺関を突破しました。

2016-06-14 13:08:51
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座96「関門突破」16】 東嶺関が破られたという知らせがふたつ目の関所の洛陽の関門を守る武将、韓福のもとに届けられます。名前が呼ばれるのは相変わらず首が飛んでからなんですが、可哀想なので、ここから韓福と呼びましょう。

2016-06-14 15:41:49
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座96「関門突破」17】 韓福は、曹操をないがしろにするとは何事か、と兵を配置につけ迎撃体制をとります。名誉にかけても通さないつもりです。一方関羽は、関門を前に再び一人で門番に掛け合おうとします。関羽の姿を見て出てくる韓福。

2016-06-14 15:43:50
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座96「関門突破」18】 河北に行くから通せという関羽に対し、告文を持っているかと尋ねる韓福。それがあいにくと、と答える関羽。韓福は、告文無しで通れると思っているのかと。再び強行突破をしようとする関羽を召し捕れと命じます。

2016-06-14 15:46:15
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座96「関門突破」19】 兵士たちが関羽に向かいますが、次々と倒されていきます。と、ここで韓福は弓を取り出します。矢を放つと関羽の左腕に命中。文字通り一矢報いた韓福でしたが、かすり傷だった模様です。関羽は矢が服にささったまま、駆け寄り、韓福の首を撥ねます。

2016-06-14 15:49:30
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座96「関門突破」20】 韓福がやられたことで浮足立つ関門の兵士達。その隙に、玄徳夫人を乗せた馬車一行は関門を通ります。さえぎる者は首をはねるぞ、と脅す関羽に、兵士たちは黙って通すしかありませんでした。こうしてふたつ目の関所を突破します。

2016-06-14 15:51:15
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座96「関門突破」21】 東嶺関、洛陽が突破されたという報は、三つ目の沂水関にもたらされます。ここを守るのは、弁喜です。首が離れる前に名前を紹介してもらえました。弁喜はまず、関所は黙って通し、鎮国寺でもてなし、酔いつぶれたところを捕まえる作戦を立てます。

2016-06-14 15:54:51
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座96「関門突破」22】 そうとは知らぬ関羽は沂水関につくと様子を見に行きます。関所を通りたい旨を告げると、弁喜が出てきます。関羽の名声はここまで届いていると言って、天下の豪傑に会えたのも何かの縁、一献差し上げたいと言います。

2016-06-14 15:56:51
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座96「関門突破」23】 ご夫人連れ一夜の宿も取らねばなりますまい、という弁喜の言葉に断ることができない関羽。この地で有名な鎮国寺という寺があるので、そこで世話をするというと、関羽はかたじけないと言って弁喜とともに向かいます。

2016-06-14 15:58:48
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座96「関門突破」24】 鎮国寺につくと、弁喜は普浄和尚を呼びます。出てきた普浄和尚は、弁喜に大切なお客様だから粗相のないようにおもてなししろ、と命じられます。この時点で、和尚は弁喜の作戦を知らされていたと見えます。

2016-06-14 16:01:45
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座96「関門突破」25】 案内をする普浄和尚。ところで、関羽様は郷里の蒲東(ほとう)を出てからどれくらいになりますか、と尋ねます。関羽は、二十年になるか、と答えます。それならば、私のことをお忘れでございましょう、と言う和尚。和尚も蒲東の出身のようです。

2016-06-14 16:05:10