【横山光輝「三国志」講座91「降伏の条件」】

横山光輝「三国志」を一話ずつ解説してみようというコーナー。第91話「降伏の条件」の巻。 ※解説はbotさんの個人的見解です。
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横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座91「降伏の条件」01】 第91話でございます。 前回、曹操軍にあっけなく敗北してしまった徐州の劉備玄徳は、逃亡の旅へご出発。その後のお話でございます。

2016-05-13 12:31:59
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【横山光輝「三国志」講座91「降伏の条件」02】 徐州城に入った曹操を跪いて出迎えたのは、陳珪、陳登の父子です。曹操は、二人を打ち首にしてもいいのですが、この地でまだ役に立つと見て、徐州の民衆をなだめ落ち着かせることを条件に、罪はすべて許すと言います。

2016-05-13 12:34:18
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【横山光輝「三国志」講座91「降伏の条件」03】 もともと、呂布を追い出し、人格者と見た玄徳の味方をしていた陳父子。袁術と結びつくように助言し、手助けをしたのも陳父子でしたが、曹操にはあっさりと降伏し、帰順してしまいます。

2016-05-13 12:36:42
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【横山光輝「三国志」講座91「降伏の条件」04】 陳父子のこの対応の理由は語られていませんが、仮に曹操に対して徹底抗戦を貫いたところで、徐州が荒らされるだけで到底勝ち目はありません。打首の覚悟はできていたというセリフもあるので、徐州の民にとって良き方向に判断したとみたいです。

2016-05-13 12:40:37
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【横山光輝「三国志」講座91「降伏の条件」05】 陳父子の帰順により、ひとまず戦乱は納まったかというと、まだ終わっていない場所がありました。それが、関羽が立てこもっている下邳(かひ)城です。ここは、かつて呂布が立てこもっていた堅城。関羽がいる以上、さらに攻めるのは難しそうです。

2016-05-13 12:42:34
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【横山光輝「三国志」講座91「降伏の条件」06】 しかし、曹操はこの徐州の戦いを長引かせたくはありません。いつ袁紹の軍が都に攻めてくるかわからないからです。そこで、善後策を部下に問います。部下の一人が、関羽を城外におびき出すしかないと言います。

2016-05-13 12:43:52
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【横山光輝「三国志」講座91「降伏の条件」07】 まず攻めて、わざと逃げ出し、追って出てきたところを大軍でもって取り囲んでしまうというものです。ここで、曹操はとんでもないことを言い出します。

2016-05-13 12:44:46
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【横山光輝「三国志」講座91「降伏の条件」08】 曹操は、関羽を自分の家臣にしたいから、殺さずに生け捕れという要望を出します。簡単に言いますが、殺すのさえ大変なのに、生け捕るとなればどれほどの犠牲がでるかわからないと言い出す部下。

2016-05-13 12:46:11
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【横山光輝「三国志」講座91「降伏の条件」09】 しかし、ここで張遼が自分が関羽を口説いて、味方にすると名乗り出ます。戦場でよく関羽と渡り合った自分なら、きっと口説けると言う張遼は、徐州兵の捕虜200人を預けるように曹操に頼みます。これを使って、曹操をおびき出す作戦です。

2016-05-13 12:48:02
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【横山光輝「三国志」講座91「降伏の条件」10】 曹操は、すぐにその計を開始するように命じます。そして、「あの男をを余の家臣にするのは余の夢でもあった」と口にします。 玄徳の生死が不明な今、玄徳に忠義な関羽を手に入れるチャンスとみたわけです。

2016-05-13 12:50:45
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【横山光輝「三国志」講座91「降伏の条件」11】 さて、下邳城。張遼の作戦通り徐州兵の捕虜達が城に帰ります。味方の兵と見た関羽は、城にかかる橋を降ろし迎え入れます。兵達から、徐州城、小沛城が落ち、玄徳の行方もわからないという報告を受けた関羽は、とりあえず、敵軍の動きを探らせます。

2016-05-13 12:53:35
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【横山光輝「三国志」講座91「降伏の条件」12】 玄徳の身を案じる関羽。物見からの報告で、曹操軍が下邳城方面は手薄だと知ると、関羽は出撃をして曹操軍を苦しめることにしました。関羽の出撃を見た夏侯惇は、手はず通りに動くように命じます。突っ込んでくる関羽を迎え撃ちます。

2016-05-13 12:56:29
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【横山光輝「三国志」講座91「降伏の条件」13】 関羽の姿を見た夏侯惇は、関羽を挑発。関羽と夏候惇の一騎打ちが始まりますが、こんなところで命を落とすことはない、と逃げ始めます。関羽はすかさず追撃を開始します。曹操軍を蹴散らしながら進みますが、少し深入りしすぎたようです。

2016-05-13 12:59:04
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【横山光輝「三国志」講座91「降伏の条件」14】 一旦退くように指示する関羽。しかし、伏兵の待ち伏せに会います。回り道をして城に引き返そうとしますが、そこでも曹操軍が待ち受けていました。気が付くと、関羽軍はすっかり取り囲まれてしまいました。さらに、下邳城も炎上しています。

2016-05-13 13:00:44
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【横山光輝「三国志」講座91「降伏の条件」15】 完全にウラをかかれたことを知り、この戦いが完敗であることを知った関羽。どこにも逃げられないと見て、明日の夜明けに潔く打って出ようと言います。それまで、馬を休ませ、休養を取るように命じます。

2016-05-13 13:02:12
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【横山光輝「三国志」講座91「降伏の条件」16】 決死の覚悟を決めた関羽のもとに、張遼が一人でやってきました。話し合いに来たという張遼は、下邳城に玄徳の妻子がいたと言います。玄徳の妻子は関羽に預けられていたのです。張遼は、曹操が玄徳の妻子に指一本触れさせていないと言います。

2016-05-13 13:04:33
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【横山光輝「三国志」講座91「降伏の条件」17】 主君の家族の安全を聞いて安堵する関羽ですが、恩を打って降伏させようというのか、と張遼につめよります。関羽は、明朝潔く討ち死にする覚悟だと言うと、張遼ははははっ、と笑います。それが天下に名のとどろいた英雄のすることか、と。

2016-05-13 13:06:33
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【横山光輝「三国志」講座91「降伏の条件」18】 あくまで忠義をまっとうするという関羽に対し、張遼は、ここで関羽が死ねば3つの罪が後で数えられると言います。 まずひとつは、もしまだ玄徳が生きていたら、桃園の誓いを破ることになると。

2016-05-13 13:08:03
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【横山光輝「三国志」講座91「降伏の条件」19】 ふたつ目は、主君の妻子を任されたのにもかかわらず、その妻子がどうなるかを見届けることなく自分だけが死を選べば、人々は英雄というだろうかと。

2016-05-13 13:09:10
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【横山光輝「三国志」講座91「降伏の条件」20】 3つめは、天子を思い、天下の将来を憂えて立ち上がったのに、ここで血気にはやって死んでしまっては、真の忠節とは言えないだろう、と言うのです。

2016-05-13 13:10:17
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【横山光輝「三国志」講座91「降伏の条件」21】 張遼の3つめの罪は、軽く曹操をもdisっている気もしないではありませんが…。生きて玄徳の消息を探り、妻子の安全を計り、忠義をまっとうしたらどうだ、と持ちかけます。張遼はあえて、曹操のためとは言わず、関羽の忠義心に訴えたのです。

2016-05-13 13:13:00
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【横山光輝「三国志」講座91「降伏の条件」22】 もしここで、張遼が、曹操が自分の家臣になることを望んでいる、とでも言えば、ふざけんじゃねえ、この野郎で、関羽がさらに頑なになってしまいます。ここは張遼の話の持って行き方がとてもうまい。ビジネスの現場でも役立ちそうです。

2016-05-13 13:14:38
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【横山光輝「三国志」講座91「降伏の条件」23】 さて、恥を忍んで生き延びることを承諾した関羽。しかしながら、降伏をするには条件が3つあると言います。張遼の3つの罪に対応するかのごとき3つの条件を出してきます。この回が三国志の屈指の名シーンと言っても過言ではありませんな。

2016-05-13 13:17:54
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【横山光輝「三国志」講座91「降伏の条件」24】 関羽の条件とは、一つには曹操に降伏するのではなく、漢朝に降伏するということ。ふたつ目は、玄徳の妻子の安全を守ること、みっつめには、もし玄徳が生きていたら、曹操にいとまごいをせずに玄徳のもとに帰る、というものです。

2016-05-13 13:19:21
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【横山光輝「三国志」講座91「降伏の条件」25】 この3つのことを約束するなら、降伏をしよう、という関羽の言葉を持ち帰り、張遼は急ぎ曹操のもとに戻ります。これを聞いた曹操は、さすがに自分が見込んだ男だと感心します。

2016-05-13 13:20:45