多くの学生は一定のスキルを有する「職人」になるわけではないので、スキルや人生経験前提で値踏みするのはそもそもおかしいと思う。「俺はスキルがあるからどんなに厳しい時代でも生き残れるもんね」で済む話ではない。この「自業自得」が隠蔽されたまま深まる社会自体がいびつなのではないか？

Rasiel @rasiel9713

大学生の半数が奨学金を受け取っており、かつ四大卒でないと就職口も限られてしまうという状況で「大学なんて奨学金を貰ってまで行くところではない！」とか、「奨学金を貰った以上、あくまで自己責任！」とか、「借りたものを返すのは当然！」とか言える人って、心が貧しすぎないか。なんなんだ。

Rasiel @rasiel9713

この手の民進党否定者は、高等教育を受けて「目覚める」人民が増えるのがまずいと思ってるから、高等教育を金持ちの道楽にした上で分断を図りたいということなのだろうか。金持ちにばかり優しい社会というのは、大企業・多国籍企業に優しい社会でもあるはずで、要するにアベノミクス支持層とも重なる。

Rasiel @rasiel9713

「大学生のアルバイトはただの小遣い稼ぎ」「アルバイトに熱中する学生は本分を忘れたバカ学生」といったイメージが罷り通っているが、アルバイトなしでは生計を立てられない層を無視している点で想像力に欠けている。学生自身が勉強する気がないだけ、と自己責任の論調が強まるのは耐えられない。

Rasiel @rasiel9713

敢えて言うならば、勉強する気のない学生に対しても一定期間のモラトリアムを与えることができる程度の余裕が社会の側には欲しい。就活に際しては学生の課外活動や学業成績を重視しておいて、構造的にそれらの実現が阻害されているのだから、何がしたいのか分からない。弱肉強食では耐えられない。

Rasiel @rasiel9713

構造的問題を巧妙に隠蔽しておいて、社会に出るタイミングで「はい、お前は学生時代に充分努力してこなかったよね？そんな奴をうちが採用するわけねーだろ」みたいな不意打ちをカマしてくるのは手続的正義に反する。だったら芸事の道のように、はなから厳しい世界であることを明示しなければダメだ。

Rasiel @rasiel9713

ただ、多くの学生は一定のスキルを有する「職人」になるわけではないので、スキルや人生経験前提で値踏みするのはそもそもおかしいと思う。「俺はスキルがあるからどんなに厳しい時代でも生き残れるもんね」で済む話ではない。この「自業自得」が隠蔽されたまま深まる社会自体がいびつなのではないか？