出版業界2016

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ときつみか/C95Day2東A52b @Denpatounokai

@obenkyounuma 新創刊した雑誌数との差分で考えるべき

2016-07-02 08:14:34
ぬまきち @obenkyounuma

@Denpatounokai 追い切れないけど「新創刊したWeb雑誌(Webサイト)」という見方で比較したほうが良いのでしょうね。

2016-07-02 08:17:35
ぬまきち @obenkyounuma

雑誌が消えているというのは、そのまま出せる場そのものが消失しているということで、2005年の出版社の数4229社と較べて、去年の出版社は3489社。もう本を出すという会社自体はどんどん減っているのです。

2016-07-02 08:23:09
ぬまきち @obenkyounuma

出版業界5月売上。書籍461億円(-3.2%)、雑誌501億円(-4.9%)で、書籍雑誌の合計は962億円(前年比-4.1%)。

2016-07-02 08:09:09
ぬまきち @obenkyounuma

去年までに比べると、落ち幅は少しゆるやかになっている感じ。雑誌売上の内訳を見ると、月刊誌が401億円(-5.7%)、週刊誌は99億円(-1.4%)。気がつけば、週刊雑誌ってもう100億円産業ではなくなってしまったのです。ちなみに前月は週刊誌の売上が10%落ちているので油断禁物。

2016-07-02 08:11:29
ぬまきち @obenkyounuma

1月から5月いっぱいまでに休刊した雑誌は、去年より17誌多い63点。気が付くと、半年足らずで63もの雑誌が消えているのです。

2016-07-02 08:14:08
ぬまきち @obenkyounuma

1月から5月いっぱいまでに休刊した雑誌は、去年より17誌多い63点。気が付くと、半年足らずで63もの雑誌が消えているのです。

2016-07-02 08:14:08
ぬまきち @obenkyounuma

書籍のほうも、小説はキツいようで文庫が-8%、ムックは-5%、コミックも-2%。コミックはもう電子書籍で売上を補うスタイルが定着したから-2%くらいは大したことないのだけど、文庫とムックはキツい・・・

2016-07-02 08:16:08
ぬまきち @obenkyounuma

かつて「学研の~おばちゃんまだかな~♪」のCMの学習教材出版で知られた学研でさえ、もうあまり本はやってなくて、介護ビジネスと学習塾がメインの会社になっちゃってますしね。

2016-07-02 08:24:06
ぬまきち @obenkyounuma

売り場である書店も去年は閉店数が668店で、今年は大洋社倒産にともなう連鎖倒産で地方店の大型倒産が相次いでいるので、ヘタしたら書店閉店数が初の1000店突破もあるのでは・・・と戦々恐々。

2016-07-02 08:26:28
ぬまきち @obenkyounuma

で、この数字を見た時の小説家の反応は「漫画と小説の違い・・・それはなんだ?」ということになるわけです。

2016-07-02 08:28:04
ぬまきち @obenkyounuma

そして、小説家が至る答えは「図書館だ!」になるというわけ。というのも2010年に図書館貸出冊数が書籍販売冊数を上回り、現在ではもう図書館で貸し出されているほうが売れる本よりもずっと多くなって定着しているからなんですね(とは言え、図書館も買う本の数を減らしていてここ2年貸出数減)。

2016-07-02 08:31:52
ぬまきち @obenkyounuma

僕が思うに、図書館は漫画と小説の文庫を入れるのを止めてあげたほうが良いのではないか・・・? ハードカヴァーと新書サイズまでは図書館OKくらいで手打ちにして。

2016-07-02 08:35:23
ぬまきち @obenkyounuma

文庫書き下ろし小説も増えているし、そういうわけにもいかないのかなあ・・・

2016-07-02 08:35:49
ぬまきち @obenkyounuma

@dejiboo1 コンビニの雑誌返本率は今や51.2%。トラック側の配送拒否が起こっていて、日販トーハン共同のトラック運送による効率化を目指す動きが始まっているくらい、ジリ貧です。

2016-07-02 08:42:39
ぬまきち @obenkyounuma

取次の話。大洋社倒産後、大洋社からほとんどは日販・トーハンに切り替わったわけですが、内訳が興味深い。日販が200社引受、トーハンは54店。

2016-07-02 08:48:34
ぬまきち @obenkyounuma

トーハンは、直近で鹿島建設から八重洲ブックセンターを買い取る大型株式譲渡があり、それに対して日販は大型書店の新規開店でこのところことごとく失敗しているのがあって、小口帳合をマメに拾って地方の中小書店を囲う日販と、大型書店に賭けるトーハンで目指す道がはっきりわかれた感じ。

2016-07-02 08:52:29
ぬまきち @obenkyounuma

@dejiboo1 そのブックオフも古書偏重を捨てて、ハードオフに違約金を支払ってすみ分けをやめて古物買い取りを始め、一昨年から家電の取り扱いを増やし、徐々に古本は切り捨てていく方針だそうで、本のリサイクルのほうも暗雲です・・・

2016-07-02 08:55:04
ぬまきち @obenkyounuma

取次主要三社の状況としては、日販がグループ全体で6398億円(前年比-3.2%)。日販単体では5238億円(-4.6%)。経費節減によって当期純利益は10億円、22.4%増の減収増益。トーハンは、4737億円(+1.5%)。こちらも同じく期純利益16億円(+1.3%)の減収増益。

2016-07-02 09:02:56
ぬまきち @obenkyounuma

倒産した栗田と合併した旧大阪屋(業界第3位)は、693億円(前年比+0.8%)。大型の負債を抱えた2社が合併し、何千という出版社に債務放棄をさせている最中の大阪屋が0.8%とは言え増益なのはよくわからず。書店の負債の闇は深い・・・

2016-07-02 09:04:12
ぬまきち @obenkyounuma

あと、取次で見えやすいのは、地方・小出版流通センター。売上高は12億9462万円(前年比+9.49%)。こちらは雑誌がないので、足を引っ張る要素がなく、規模も小さいので、売れた本が出ると簡単にこのくらいの黒字が出る仕組み。書籍だけで見ると中小でもまだまだ行けそうな希望ある数字。

2016-07-02 09:06:26
ぬまきち @obenkyounuma

収益構造の変化は、書店・取次以上に、出版社のほうが急務で、一例として小学館。売上高956億円(前年比-6.7%)。今期は30億円の赤字(計上損失は9億円)。このうち書籍と雑誌の売上は631億円(-13.1%)。

2016-07-02 09:12:40
ぬまきち @obenkyounuma

内訳を見ると、雑誌295億円(-12.2%)、コミックス204億円(-10.0%減)書籍112億円(-14.1%)、パッケージソフト18億円(40.8%減)。つまり、紙に印刷したりDVDに収録したりするものはもうことごとく全部去年より1割以上の大幅ダウンなわけです。

2016-07-02 09:14:16
ぬまきち @obenkyounuma

雑誌は売上ではなく広告で収入を得ているので・・・と思う節もあるでしょうが、広告収入も118億円(-7.2%)でどんどん急減中。雑誌の刷数が減っているので当然なのですが。

2016-07-02 09:15:40
ぬまきち @obenkyounuma

で、それは何が補っているかと言えば、もちろん出版社の救世主は電子書籍です。売上117億円(前年度比+54.4%)。今や小学館の総収入の1割を超えた確固たる存在感のある収入源になりました。その内訳も、ほとんどがコミック。電子書籍の漫画がこれからの小学館を支えてゆく。

2016-07-02 09:17:39