オンナトモダチ【あきら編】

白色 @whiteeighter

26 《あほ！酔い過ぎ！今朝ちゃうやろ》 〈ほえ……？あれ？何日前…？？〉 脳内のカレンダーを引っ張り出すけど よくわからない 〈きみたか……今頃ちなっちゃんとイチャついてんやろーなー…くっそ〉 《あー寝取られたん？》 〈まだその方がマシやったわ〉 #オンナトモダチ

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27 《なーあー、ゴム持ってる？》 〈……？輪ゴム？ガム？なんて？？〉 《ちゃうちゃう、コン〇ーム》 〈………持ってません〉 《あかんな！ちゃんとせなな！！コンビニ行ってくるわ》 突然の質問あと出かけていった 〈……もーえーわ飲もっと〉 #オンナトモダチ

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28 いくら酔ってても この時逃げればよかった 《たらいまぁ♪ゲットしましたー！》 〈おうご苦労！〉 何に使うんやろー 私とするにしてもムードなさ過ぎやし ちゃうやろうなぁ ドン！ ………って あれ？ これ 押し倒されてない？？ #オンナトモダチ

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29 〈なに…してんの？〉 《んーもうええやん？意地はらんと…流されてもうたら？》 〈私こう見えて好きな人としかせーへんねんけど〉 まあよく知らない男の家に転がり込んで言う台詞ちゃうけど でもまだ私の心はきみたかの所にある 他の男とはできへんよ #オンナトモダチ

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30 しばらく見つめ合って フゥとため息をつかれ身体が離れた 《じゃーやめとこーっと》 〈あんたのことやから女に不自由してないやろ？〉 《大倉です》 え？ 《あんたやなくて、大倉忠義くんです。》 〈ああ名前ね？〉 こいつも相当酔ってるな笑 #オンナトモダチ

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31 《あきらさん寝室使てええよ》 〈え、あんた…大倉くんは？〉 《おーくらくんはソファで寝ます………》 ヨタヨタ歩いて ソファにたどり着かず 手前のテーブルの横に倒れ込むようにして寝る 〈…ソファ使ってへんやん〉 寝室…どこや？ めっちゃ眠い #オンナトモダチ

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32 ペタン そのまま床に座り込む せめてソファで……でも体が重たい… あ、 これぬくい… ぬくい物体は寝落ちした大倉くんで 気づかずにくっついて眠った 二人ともベッドもソファも使わず…笑 #オンナトモダチ pic.twitter.com/lTbmH5OAnD

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33 翌朝、携帯のアラームが鳴る 目を瞑ったまま手だけで探すと 箱のようなものに届いた (……これ携帯ちゃう……コン〇ームや) やっと携帯を探し出してアラームを消す (ここは…うん大倉くんちやな、うん。) 空になったワインボトルやら #オンナトモダチ

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34 ビールの空き缶が転がってる 例の箱は開けられていない状態やからこれは (…よし、やってへん！) 「てかもう昼過ぎやん！大倉くん！！起きて！」 『…んん、いややぁ……眠い…』 「バイト遅刻する！」 『ん～……え？ちょ、まじで？！』 ＿＿＿ #オンナトモダチ

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35 村《二人揃って遅刻とはええ度胸や》 きっちり遅刻してこってり怒られました 村《もちろん時給からは引いとくからな》 村上さんも傷心のはずやのに 絶好調やないですか… 遅刻はしたけどキビキビ働いて 少しの休憩時間を迎えた 「あ…お疲れさまです…」 #オンナトモダチ

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36 私達が休憩するスタッフルームでは 店長である村上さんがシフト表なんかを作成したり、本部と連絡を取ったりしていた 村《なんや元気ないやんけ》 「いや…あの大遅刻かましちゃったんで…しおらしくしようかと」 村《ああ。次から気ぃつけーよ》 #オンナトモダチ

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37 「はぁーい」 カフェラテ飲みながら 村上さんの仕事風景を見つめる 村《大倉とええ感じなんか？》 「へっ？」 村《お前もはよ忘れた方がええからな》 「ん？！」 あ。これ大倉くんと一緒に来たから 誤解されてるんだ 「ちがうんですよー」 #オンナトモダチ

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38 村上さんに大倉くんちに行った経緯を説明した 村《なんやそれ》 「店的にまずいですかね？」 村《いやそんなんは関係あらへん。 女泊めてやらへんとかあんねんな笑》 「そーですよねー」 村《まあ深入りせんと。はよ家見つけや》 「ほぇーい」 #オンナトモダチ

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39 「そーいや村上さんはその後どうですか。聞いちゃっていいのかわからへんけど」 村《分からんのやったら聞くな！笑》 「なんだかんだモテるでしょ？」 村《いくらモテたかて好きな女に選ばれへんかったら意味無いわな》 おお。モテるん否定せーへん！ #オンナトモダチ

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40 「村上さんやったらきっと幸せにしてくれるんやろうなぁ」 村『ぶはっ笑』 「ちょ、笑うなんて失礼でしょ！」 村『お前…男に幸せにしてもらうとかそんなそんなタマか？どっちかゆうたら幸せ分けてやるくらいのパワーあるやろーが』 「…それ褒めてます？」 #オンナトモダチ

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41 村『褒めとるよ。お前のええとこや！ほら休憩終いや、ビシッと働いてこい』 「ほぇ〜い」 村上さんってほんまええ男やなあ ちなっちゃんもアホやな… いやそれ私か。 休憩の交代を伝えに大倉くんの所へ行く 「大倉くん次休憩どぞー」 #オンナトモダチ

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42 大『へいへーい』 昼間のランチが過ぎるとお客さんはまばら 大『お疲れ様でーっす』 村『おつかれさん』 大『店長？』 村『なんや』 大『店長ってあきらさんとなんかあるんですかー？』 村『あきらの元彼と俺は友だ…知り合いやねん』 #オンナトモダチ

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43 休憩室で繰り広げられる2人の会話 大『あー…なるほど』 村『……お前は？あきらのこと何で泊める気になってん？』 大『さあ、なんででしょうね？なんか…あの人オモロイからかなあ』 村『ちゅーか女泊めといてなんもせんってお前すごいな』 #オンナトモダチ

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44 大『店長なら絶対ヤッてます？』 村『まあ合意は得るけどなあ…逆になんもせーへんとか失礼やろ』 大『どーゆーこと？！笑』 村『ほら、上げ膳食わぬは…とか言うやないか』 大『ちょっとオッサンの考え分かりませんわー♡』 村『まあ遅刻はあかんぞ』 #オンナトモダチ

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45 大『すんませんでした』 村『よっぽどの事情があったら許したるけどな』 大『よっぽど…ねぇ』 村『大切な人の一大事とかあるやろ？』 大『大切な人なんかいませんもん』 村『…アホ。』 ＿＿＿ 大倉くんがロッカールームから出てくる #オンナトモダチ

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46 「あーっもう何してたん？！休憩長くない？」 少し混み始めた店内 『すんませーん』 「謝ったら許してもらえるとでも？！」 睨みつけると 『このあと挽回するから許して？あきら♡』 肩越しに囁かれる低音ボイス くっ…自分の推しポイント把握してるな #オンナトモダチ

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47 「お、大倉くん…今日何時まで？」 『この後もいっこの方いかなあかんからはよ上がんで』 「ふーん」 『また食いに来たら？』 「うーん…２日続けてってのもなぁ」 『料理できんのやったらキッチン勝手に使てもええよ』 「あ、ほんまに？いい？」 #オンナトモダチ

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48 『あ、ちょっとまっとってー』 またロッカールームに消えて すぐに戻ってきた 『ん、これうちの鍵。』 「えっ合鍵？！」 『やー…合鍵ないねん。これしかないから無くさんといてな』 「…オンナ？笑」 『…女ってすぐ合鍵欲しがるよなあ』 #オンナトモダチ

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49 「まあ、なんか認めてもらえた感があって嬉しいな」 大『そんなもん？笑』 村『くっちゃべっとらんで働けよー』 背後から村上さんが来てはたかれる あの広くて綺麗なキッチンで何作ろうかなーなんて考えながら残り時間の仕事をこなした #オンナトモダチ

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50 バイトのあと大倉くんのキッチンを借りて晩御飯作り 一応2人分 だって一人分だけ作る方がめんどくさいしね ガチャ 玄関の鍵を開ける音がした なんかえらい早いな…？ 〈あなた…誰？！もしかして…〉 「え。」 現れたのは見たこともない女の子 #オンナトモダチ