国立の都道146号線(大学通り)の構造分離自転車レーンをめぐるあれこれ
- kosukemiyata
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「自転車レーン」と構造分離
日本国内における正式な「自転車レーン」とは自転車専用通行帯のことで、一般にはペイントのみによって車道の他の部分から視覚的に分離された自転車通行部分を指します(参考: 国土交通省PDF資料「自転車通行空間の種類と通行ルール」)。実際には、「自転車レーン」を構造物で区切ることも可能なようです。その一例が国立にあります。
@ashipla 質問なのですが、「法定の自転車レーン」と「車道」との境界上にポールを設置することは、法的に可能でしょうか?
2016-08-21 17:16:15@makidaisuke00 自転車レーンは、車両通行帯を示す道路標示(白線か黄色線mlit.go.jp/road/sign/kijy…)と、自転車専用の道路標示・標識によって指定されますが、一方でポストコーン等の構造物で通行帯を区切ってはならないとの規定は存在しないと認識しています。
2016-08-22 20:07:00@makidaisuke00 構造分離自転車レーンの例:国立市大学通り(この形態でも「自転車道」ではなく「自転車レーン」の指定です) google.co.jp/maps/@35.69817…
2016-08-22 20:14:19現地の様子
国立駅の南側、大学通りにある構造分離自転車レーン。法的には車道内の自転車専用通行帯ですが、構造物で分離されているため路駐車に塞がれないのが良い。利用率は75%くらい? 活用されてます。 city.kunitachi.tokyo.jp/i/machi/traffi… pic.twitter.com/XZSTn9slBv
2016-08-23 17:59:16国立駅の南の構造分離自転車レーン、西側は北方向、東側は南への一方通行。逆走してる人にだけ見える位置に注意看板(でも逆走する人はいる)。路面は荒れてるとこもあるが高低差は無く概ね快適。信号で止まるべきかは迷いそう。バス停では徐行必須。 pic.twitter.com/t35krFzXVJ
2016-08-23 18:19:38AKIYAMA Takeshi(@canalmania)さんによる2013年6月のレポートと動画
「自転車道」化を都に求める国立市議会の動き
「自転車道」とは柵などの工作物で道路の他の部分から区切られた自転車空間のことです。大学通りの構造分離自転車レーンは「自転車道」指定でもおかしくありません。自転車道は双方向通行にすることが可能(少なくとも2015年9月の時点では)。
国立駅の南の構造分離自転車レーンについては、昨年9月に市議会から都に意見書が出ている。「舗装の整備、フラワーポットの撤去とレーン拡幅、 相互通行ができる自転車道への変更を求める」というのが要旨(市議会だより city.kunitachi.tokyo.jp/i/soshiki/Dept… 232号)。幅員問題な。
2016-08-23 19:15:00@kosukemiyata 現行1.5mを2.5m以上に拡幅するなら、ポット→ポストコーン変更では足りず、植栽を削る必要。そしてその植栽部分の管理は国立市(土地所有はコクド)、都への要望の前に国立市が考えるべき案件だと思います。city.kunitachi.tokyo.jp/ikkrwebBrowse/…
2016-08-24 09:45:31国立の大学通り構造分離自転車レーンを拡幅し双方通行自転車道に、との意見、どのくらい需要があるのかは昨日の実走では分からず。幅員の狭さは植栽の高さを抑えると少し改善できそう。横断が面倒なら双方通行に意義ありだが自分はそう感じなかった。 twitter.com/kosukemiyata/s…
2016-08-24 12:44:46@ashipla 植栽の過剰は感じました。特に自転車レーン側のツツジ等は圧迫感があり実用スペースを減らしてしまっていると思います。縁石の位置や形状に手をつけなくとも、植栽の高さを抑えることで幅員を少し増やせそうです。それで地域のアイデンティティーが損なわれるとは考えにくいですね。
2016-08-24 12:56:26国交省は2015年3月末に道路緑化技術基準を交通安全重視に改めていたんだな。ガイドライン等はあるのかしら。 報道発表資料:「道路土工構造物技術基準」の制定及び「道路標識設置基準」、「道路緑化技術基準」の改正について - 国土交通省 mlit.go.jp/report/press/r…
2016-03-17 02:08:50「自転車道」でも双方向通行はダメ?
ところで国は新しいガイドラインで「自転車道」の一方通行化を進めようとしています。
【リリース】自転車道につき一方通行を基本とする考え方を導入するなどを内容とした「安全で快適な自転車利用環境創出ガイドライン」の一部改定を行いました。自転車の安全で快適な利用環境の創出に取り組んでいます。 mlit.go.jp/report/press/r…
2016-07-19 17:26:05「自転車道は一方通行を基本とするが、下記1~4の条件を満たす特別の場合に限り、暫定的に双方向通行を適用できるものとする」(II-10)。新設自転車道は必ず最終形態で一方通行になるということ。既設のものもなるべく一方通行に変更、だと。 twitter.com/MLIT_JAPAN/sta…
2016-07-19 18:59:25下記条件を満たす場合は~、と適材適所で双方向通行自転車道も活用するのかと思ったら、それすらも暫定的に認めるだけで最終的には一方通行にする、って話。 ここまで強行に自転車道の一方通行化を推進するならば、反対側へ渡り易い道路構造にしなければ非スポーツ自転車利用が今よりも不便になる。
2016-07-19 19:19:50承前)具体例を一つ。R16沿いのOKストアで買い物した後に右手のラーメン屋に行く場合、自転車ユーザーは今ならAの最短ルートが使えるが、自転車道が一方通行になるとBの大回りルートまたは裏道Cが正しいってことになる。これが改善だろうか? pic.twitter.com/5kpX21kyS5
2016-07-19 20:14:29国交省ガイドラインにおいて、「自転車道」が完成形態として選定される目安は規制速度50km/h超の道路。「超」を用いているのが姑息なのだが、つまり上限60km/h指定の道路ということ。前述のR16の例のような理不尽な大回りを利用者に強いる「自転車道」が日本のスタンダードになります。
2016-07-19 20:35:06都道146号線(国立の「大学通り」)は40km/h制限の道路 google.co.jp/maps/@35.69708… なので、国の自転車空間ガイドラインに従うと「自転車道」が必要とはみなされない。同ガイドラインが強く否定する双方向通行自転車道を、実際に利用しやすい形で整備できるだろうか。
2016-08-24 14:14:13双方向通行の良し悪しは道路全体の空間配分、自転車道自体の幅、交差道路との関係、横断の容易さなどで変わるものであり、簡単に決めつけられるものではありません(参考: perfect comes from perfect: 一方通行 vs 双方向通行)。大切なのは、利用者のことを考えた適材適所の整備ができるかどうかです。