- Uroak_Miku
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2)まんが『NANA』を例に引いて彼は、実際にいそうな人物が劇中にいるとそれは「キャラクターが立っている」けれど、その架空人物が二次創作で登場してもあまり存在感がない場合は「キャラが立っていない」として、キャラクター/キャラの二分類を提唱したわけですが
2016-10-12 08:34:313)自分は違う視点で考えています。彼がいう「キャラ」の立ちの良しあしは、二次創作の類にとどめずそのキャラクターが商品化された場合にまで拡張できるし、そもそもそれこそが本来の姿ではないか、と思うのです。
2016-10-12 08:36:074)わかりやすい実例といえばこれ。ミッキーがアニメの世界から飛び出して、ミッキー商品という「二次創作」の世界で存在感を見せつけた。 pic.twitter.com/zITixslF5Z
2016-10-12 08:44:497)キティはいかなる作品も出自としていなくて、いきなり小銭入れという商品のデザインとしてデビューしました。 pic.twitter.com/Qt6V7zx61F
2016-10-12 08:49:168)この小銭入れが、ほかの動物キャラクターを使った同種の商品よりも頭一つ突き抜けてよく売れました。それでこの子猫さんをほかの商品にもあしらってみたところ、やはりよく売れた。
2016-10-12 08:50:4511)小田切博は「キャラクターは19世紀末に欧米で生まれた」としていますが、間違いです。「アメリカで生まれた」のです。それも商品化という資本主義の歯車のなかで生まれたと私はみます。
2016-10-12 08:57:0912)新聞まんがや短編アニメの人気キャラクターをあしらった商品を出して稼ぐやり方はむろんミッキーマウスより前からあったのですが、ウォルト・ディズニーが画期的だったのは、ミッキー商品の大ブレイクを経て「キャラクター」を発見したことです。
2016-10-12 08:59:0013)いいですかキャラクターあって商品化でもブレイクしたのではなく、商品化でのブレイクを経て「キャラクター」という概念を彼は発見したのです。
2016-10-12 09:00:0814)架空の存在でありながら実在の映画スターと同格であり、特許ではないけれど特許と同格であり、それでありながら法的根拠は特許法ではなく著作権法ほかの法律というわけのわからない、けれども誰もが「あっミッキー!」と認識してしまう、とらえどころがなくて同時に具体的でもある
2016-10-12 09:03:4416)喩えるならば新宿湘南ラインの電車。「湘南新宿ライン」という路線は鉄道便覧には載っていないのに、今日も東京のJRを「新宿湘南ライン」の電車が駆け回っています。 pic.twitter.com/6XyInP3D9w
2016-10-12 09:07:0317)横須賀線、東海道本線、山手線、両毛線、上越線、高崎線、東北本線それに貨物専用線を駆け抜けていく、乗り換え不要の便利な電車をJRを走らせ、それを「新宿湘南ライン」と命名したのです。
2016-10-12 09:09:4718)「横須賀線、東海道本線、山手線、両毛線、上越線、高崎線、東北本線それに貨物専用線を乗り換え不要で駆けていく、便利な電車」という「キャラ」がまずあって、それが「新宿湘南ライン」という「キャラクター」に昇華したのです。
2016-10-12 09:12:01