レガシー/レッテル/責任

今朝のyoshihirohoriiさんのツイートをまとめました。 不備、不具合あったら言ってください。
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堀井義博 @yoshihirohorii

26/52 : ちなみに僕は、藤村君が「レガシー」と呼んだこれらの問題を「素朴」だとは考えない。そうではなく、これらの問題は、たんに「フィジカル」なのだと考える。すなわち、それらが、工学的な立ち位置から見た場合の、建築の、もっぱら中心的な主題であって、それ以上でも以下でもない。

2011-02-23 06:51:41
堀井義博 @yoshihirohorii

27/52 : 仮に、社会的な、コンテクスチュアルな(あるいは人文学的な)主題をどこかから引っ張って来たとしても、あるいはそうじゃなくても、この問題は「等しく」そこにある。そういうことから目を逸らすべきではないと思う。実務家としての彼は分かっているはずなのだが。

2011-02-23 06:51:46
堀井義博 @yoshihirohorii

28/52 : だからこそ、建築とは絶対に切れないこうした要素を「レガシー」などと呼ぶのは、彼自身が嫌っているはずの印象操作そのものであり、不当なレッテル貼りに他ならないとさえ思うわけだ。それで無くなるんなら手品だけど。

2011-02-23 06:51:51
堀井義博 @yoshihirohorii

29/52 : それとも、アルゴリズムで建築の形態を生成させ、小さな住宅への視座を都市規模へと拡張させれば、雨風は凌げるようになるのだろうか。だとしたら、それをこそ、藤村君お得意の「批判的工学」として打ち出すべきだと思う。ただの「主義」ではなく。出来たら凄いぜ。

2011-02-23 06:51:57
堀井義博 @yoshihirohorii

30/52 : そしてこの期に及んで、この一件がここまで「しつこく」気になるのは、やはりたまたま目にしたツイッター上のやり取りから、この「間違い」によるレッテル貼りの影響が、今後も継続される可能性があるらしいことに「気付いた」からだ。ここからは「推測」である。

2011-02-23 06:52:02
堀井義博 @yoshihirohorii

31/52 : それはまったく別の文脈の会話で、伊藤暁君 @strito による http://p.tl/ugxm という発言を目撃したことに端を発する。この伊藤君の発言は、理科大での藤村君の発言とそっくりで、つい最近に藤村君から刷り込まれたらしいこともすぐに「推測」できた。

2011-02-23 06:52:07
堀井義博 @yoshihirohorii

32/52 : というのも、伊藤君のツイートを読むと、伊藤君がこの発言をする前日に二人は会い、春からの東洋大の設計演習の打合せをしていたこと http://p.tl/4IVY が分かるからだ。伊藤君、注意した方がいいね。自分の意志で喋っているつもりでも、そうとは限らないからね。

2011-02-23 06:52:12
堀井義博 @yoshihirohorii

33/52 : 実は、僕はこれまで、この理科大の講評会のような場所以外では、藤村君が公の場で話すのを一度も聞いたことがなくて、だから実のところは何とも言えないのだけど、いつも冷静・平静を装った話し方をするようでいて、内容は多分に扇動的で情緒的ですよね。

2011-02-23 06:52:17
堀井義博 @yoshihirohorii

34/52 : それが、以前のラジオだっけ?(聞いてないけど)のような批判の原因になるのかと「推測」するんだけど、表向きの表現や言い回しが感情的だったり情緒的であったとしても、内容がクールな方がいいんじゃないの?と、僕は個人的には思う。

2011-02-23 06:52:21
堀井義博 @yoshihirohorii

35/52 : その話法の典型というか、そのワザ師の代表として僕がすぐ思い浮かぶのは西沢大良さん。彼はいつも露骨に煽るような言い回しや表現を使うのだが、話す内容は、実は至ってクールであることが多い。これは、冷静そうに話すが内容は扇動的っていうのとは対極である。

2011-02-23 06:52:25
堀井義博 @yoshihirohorii

36/52 : で、件の伊藤君の発言は、石川初さん @hajimebs にあっさり返されて http://p.tl/abwW ます。僕も石川さんに同感。同感というより、それがこの「レガシー」という言葉の使い方としては「正しい」と思うわけです。

2011-02-23 06:52:30
堀井義博 @yoshihirohorii

37/52 : ここまでが「レガシー」という言葉の「間違った」用法によるレッテル貼りの影響が、今後も継続される可能性を「推測」した内容。それが不注意によるものなのか意図的なものなのかは判別できないが、論理展開をする上での不注意が原因だと思いたい。意図的なら悪質だと思う。

2011-02-23 06:52:36
堀井義博 @yoshihirohorii

38/52 : さらにもう一点。藤村君がこのツイート http://p.tl/4jcw で要約している件だけど、僕の記憶が正しければ、このようにはっきりと素朴な意見を主張した人はいない。確かに、論旨のハッキリしない擁護や意見は飛び交ったし、もしかしたら僕も言ったかもしれないが。

2011-02-23 06:52:42
堀井義博 @yoshihirohorii

39/52 : それでも「元気があるからこの案を推します!」といった「素朴な」発言をする人はいなかったはず。っつか、そこまで無防備な人間、今どきほとんどいねーよ。いたとしても、多くがそういう風に「聞こえる」だけで、実際にそういう風には言わないと思う。

2011-02-23 06:52:47
堀井義博 @yoshihirohorii

40/52 : この件も、やはり議論の現場で「何かがオカシイ」と違和感を抱きつつ、結局それを明確化できなかった自分が悪いのだが、今となっては、これもやはりレッテル貼り以外の何物でもないなぁと思う。別の言い方をすると、ちょっと呆れてる。なんでそんなにレッテル貼りがしたい?

2011-02-23 06:52:53
堀井義博 @yoshihirohorii

41/52 : で、その藤村君はと言えば http://p.tl/0mw0 と続けるわけだが、こんな誰もしていない主張を、あたかもそうしたかのように要約して煽ったりすることは、それこそ感情的な、印象批評的な曖昧な議論とは違うのかい?と聞いてみたい。っていうか、何と戦ってるんだ?

2011-02-23 06:52:57
堀井義博 @yoshihirohorii

42/52 : こうやって回想していくと、当日、自分が現場で感じていた、しかしハッキリしなかった違和感が、いちいち腑に落ちてくるわけだが、面白いと思うのは、当日あの場にあれだけの人間がいて、誰もそれを指摘できなかった、という事実のほうだったりする。

2011-02-23 06:53:03
堀井義博 @yoshihirohorii

43/52 : その理由について、藤村君なら「自分の主張には一貫性と論理的整合性があるから(だから多くの人がそれに同意するから)だ」と言うかもしれない。一方の僕はと言うと、何故そんなバカげたことが起こってしまうのかを、あいにく現時点ではうまく説明することが出来ない。

2011-02-23 06:53:09
堀井義博 @yoshihirohorii

44/52 : 特に、最初に挙げた「レガシー」の誤用などは、非常に初歩的な「間違い」なので、こうして整理すれば多くの人に同意いただけるだろう指摘だと思うのだけど、でも、何故か現場ではそうならない。そしてその「何故か」の理由を突き止めることは、あいにく僕には出来ない。

2011-02-23 06:53:13
堀井義博 @yoshihirohorii

45/52 : ところで初見先生は、僕にも同様に「これまで排除される要素でしかなかった雨を計画の中心に取り込んだという指摘。あれは本当に重要な問題提起をしてくださった。ありがとう。」と言ってくださったわけだが、ホスト側の先生なので、要するにゲストを労って下さってるわけだ。

2011-02-23 06:53:17
堀井義博 @yoshihirohorii

46/52 : 最終票を投じる直前、小島一浩さんがなされた演説が、これらの「印象操作」に対する痛烈な問題提起を的確に要約されていたと思う。

2011-02-23 06:53:21
堀井義博 @yoshihirohorii

47/52 : 曰く『藤代案(=最終的に勝った)に票を入れるということは、集中監視型の動線プランと、トップライト以外の開口部を一切持たない密閉型の居住空間に対してイエスということである、と皆さんよく自覚して下さいね』と小嶋さんは念を押された。

2011-02-23 06:53:27
堀井義博 @yoshihirohorii

48/52 : で、この日の議論の現場では、最終的にそれにイエスと言う人が多かったわけだ。これは、既存の建築計画学について、いろいろ細かいレベルで異論はあるとしても、基本的にはその延長で考えることが主流だと思われる今日の建築計画行為についての自殺に等しいと感じた。

2011-02-23 06:53:32
堀井義博 @yoshihirohorii

49/52 : とは言え、僕が自分の最後の1票を投じた(そして負けた)真崎案は、案自体もそうだし、彼自身がかなり弱いように見えたのは事実。そして、その点、勝った藤代案は、案自体も彼自身も、全体によく構造化されているように見えたのは事実だと思う。この印象の差は大きい。

2011-02-23 06:53:36
堀井義博 @yoshihirohorii

50/52 : 藤代君の口から『こういう空間が自分にとって心地良かったので』という、あまりにあけすけな主観的動機の告白があったことを除けば、概ね論理的に組み立てられているように見える案だった。

2011-02-23 06:53:42