篠房六郎さん、映画「この世界の片隅に」を語る
物語で鉄板の「泣き」要素、と言えば誰かが死ぬことなのだが、この世界の片隅に、では全く逆に、すずさんというキャラクターが本当に生きている、生きていたという実感にもう、感動して泣いてしまうのだ。
2016-11-26 04:10:24勿論これは、並大抵の作品に出来るような事ではない。普通じゃ絶対ありえない、キャラクターが死ぬんじゃなくて、逆にキャラクターが生きている、そう実感させる事で観客を感動させて泣かせるなんて芸当は。
2016-11-26 04:10:54終盤にあちこちで起こったすすり泣きは、そういう実感を経た上で、もうそろそろ物語が終わること。全てが幻だったと否応なしに突き付けられる瞬間が訪れる事に皆が気づき始めたからだと思う。
2016-11-26 04:11:28終わった後の観客は、号泣してるか、呆然として、どう感情を整理していいか分からないような様子の人たちが多かった、それはまさしく、あのピカード艦長と同じような心理状態だったのだろうと、今になってみれば分かる。
2016-11-26 04:11:59
この世界の片隅に、は見終わった後の感動がこのように極めて複雑なもので あるために、皆それを他人にどう伝えて、オススメしていいか分からない人が感想を検索して見る限り多そうだったので、自分のこの埒もない長文が、その一助になれば、幸いです。
2016-11-26 04:13:11すずさんは、勿論作られたキャラクターではあるけども、実在しなかった訳じゃない。自分が日本人である限り、数多く存在したであろうすずさんの中の誰かから、今の自分へと、命がつながっているのだということも、忘れちゃいかんと思います。以上、長文感想終わりです。
2016-11-26 04:14:31
漫画家す。足掛け2年、1年間本格的にひきこもって書いた技法書「ポーズの定理」もsino6.booth.pm/items/2990081にて販売中。新連載「姫様はおあずけです」もよろしくお願いします manga-one.com/title/2182
→▼篠房六郎 - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/篠房六郎
映画「この世界の片隅に」(片渕須直監督作品)
→▼劇場用長編アニメ「この世界の片隅に」公式サイト|2016年11月12日(土)全国公開 http://konosekai.jp/
→▼このセカ応援団 私設ぷちポータル http://ouendan.konosekai.info/
→▼「この世界の片隅に」を支援する呉・広島の会 http://shien.konosekai.info/
絶賛公開中!『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』(#いくつもの片隅に)&映画『この世界の片隅に』(#この世界の片隅に)監督:片渕須直、原作:こうの史代、音楽:コトリンゴ、 声の出演:のん 細谷佳正 稲葉菜月 尾身美詞 小野大輔 潘めぐみ 岩井七世/花澤香菜/澁谷天外