#gengo ゜は、どんな音を表わす?
「書記体系につられて、本来ない音韻的対立」といえば、「あ゛」とか「ま゛」みたいなありえない濁点の音声学をやってみたいっていったら知り合いの音韻論の先生が鼻で笑った。
2011-03-08 05:25:46@gotshu あー、やっぱり誰かやりますよねえ。俺がこれ言ったの、修士に入ってまだ間もない事なんで、その時やっていれば… あの音韻論の先生に、今度いちゃもんいってやる。
2011-03-08 05:39:55@koda_TO しかし、よく考えてみると不思議ですね。「あ゛」「ま゛」「ら゛」なんかは、なんとなくわかる気がしますが「あ゜」「ま゜」っていまいちピンと来ないというか。有声/無声の対立ならむしろ後者の方が意味がありそうなのに。
2011-03-08 05:46:02@gotshu たしかに。。。濁点とちがって、「無声化記号」と認識していないからかも。現代だと「ぱ行」にしかでませんし(昔は他でも使ってたのかなあ?)
2011-03-08 05:52:25@koda_TO 『日本人の知らない日本語2』で、「いかだ(筏)」じゃなくて「いかた(鋳型)」だと示すために「いかた゚」と表記してるのをポルトガル人が見て、半濁点を「ぱ」行を表すのに使い始めたような話が載ってますね。
2011-03-08 05:58:08@gotshu なるほど。Wikiの記述だと江戸時代に用法が確立したとあります。江戸時代の最初期ならポルトガル人がいてもおかしくないのかな? @kzhrきゅんへるぷ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%8A%E6%BF%81%E7%82%B9
2011-03-08 06:18:49@koda_TO @gotshu 呼ばれてた。まあ『日本人の知らない日本語』は間違ってる記述が多いですw 「いかだ」と「いかた」を区別するというのは不濁点というものですが、それとイエズス会の文献でp音を示すために半濁点が用いられているのにどのような関係があるかははっきり分りません
2011-03-08 09:00:49@koda_TO @gotshu (続き)現代につながる用法としていまいちばん有力なのは、唐音資料という江戸時代の中国語学習文献(とまとめていいのか分らないけど)において、日本語のふつうにある音じゃない中国語の音をかな書きで示すとき、たとえばつ゜でtsuだったかtuだったかを……
2011-03-08 09:03:25@koda_TO @gotshu 示すというものが起源ではないかと言われています(沼本説)。゜をp以外に使う例として、以前Warrongoがワロコ゜と書く大先生がいると話題になったのですが、そういうᵑg行表記に用いることがあります。あと江戸の文献でおとっさ゜んでotottsan…
2011-03-08 09:07:11@kzhr ふむ。まぁ、あの本はおもしろければいいので、正確さはあまり信用してはないのですがw まぁ、なんというか、右上に○というのは、濁点の ゛よりも、記号としてはありきたりな感じもしますしねぇ。 そしてどういう経緯で呼んだんだか既に覚えてないという。
2011-03-08 09:10:23@gotshu @koda_TO あと、さいきんはキリシタンが——まいてポルトガル人が——独創的な表記をしたと考えない方向にあるので、日本でなんらかの伝統があったのだろうと推測されています。すくなくとも、漢字・かなの表記を選ぶ主体は日本人だったでしょうね
2011-03-08 09:15:19「あ」とか「ま」に濁点をつけるとたいていの母語話者はmurmuring(下ウムラウト)とかcreaky voice(下ティルデ)で読みそうだなあ。
2011-03-08 09:22:21@hyossii @gotshu @koda_TO 朝の急いでるときのtweetsなんで間違ってるかもしれませんw キリシタンの表記については福島邦道1973キリシタン資料と国語研究(か、1983続)、沼本氏の研究は『日本漢字音の歴史的研究』にそれぞれ収録されています
2011-03-08 09:22:54@kzhr 突発的な丸投げにここまで丁寧に対応してくださってありがとうございます:) なるほど、どうも定まった用法のないAd Hocな補助記号と認識していいのかな?
2011-03-08 09:43:06@koda_TO 半濁というのは昔からみたいですけどね。岡島先生の2001半濁音名義考があります(ネットでPDFで公開されています)
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