別冊のりまき文庫

とあるバンドの140文字SS。ただの俺得よせあつめブルース。だいたい腐向け。糖度は高め。 少し増えてきたので分けてみた。※140×5以上のものは専用ページのみ収納。 転石の巻 http://togetter.com/li/146462 接吻の巻 http://togetter.com/li/137123 空気職人の巻 http://togetter.com/li/137127
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@nori_bun

Keith*Anita 1971 Nellcote http://twitpic.com/50oglr

2011-05-22 03:36:01
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ゆう💎ᎯᏟᏋ @norimakeith

永遠じゃないことは分かっていた。だから自由だった。日焼けした肌の匂い、年上の赤ワインと上質なハシシ。魔法の絨毯みたいにぐにゃりと歪む足元が、これは夢よ幻よと笑うけど、シーツに包まり堕ちてしまえば同じこと。一生なんて言葉は海に沈めて、未来は左手で握り潰して、今はその眼に囚われよう。

2010-07-15 01:14:55
@nori_bun

Keith*Anita 1971 Nellcote http://twitpic.com/50ofw4

2011-05-22 03:36:41
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ゆう💎ᎯᏟᏋ @norimakeith

正午に近い午前の日差しと鴎の鳴声が夜更かしの邸宅を揺り起こす。テーブルに並ぶ分厚いステーキ、せめてラムチョップにしてくれたらね。ウィマダム、明日の朝食をお楽しみに。房からもいだ葡萄一粒、寝起きの口に放り込めば深く重なり煙草の匂いと果汁で溢れ、嚥下。まだ物足りない?ウィムッシュー。

2010-07-21 04:49:51
@nori_bun

Keith&Anita 1976 Tara消失後 http://twitpic.com/50ogyc

2011-05-22 03:37:51
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ゆう💎ᎯᏟᏋ @norimakeith

ベッドの上、猫のように丸くなり目を閉じ呼吸を整える。周りには小さな空の瓶が転がり、床には使ったばかりのニードルが落ちている。突きつけられたのは、温かく幸せな灯が消えた冷たい現実。これが罰か、なら何故俺を連れて行かない。零れた言葉は枷となり、嬌声に似た女の泣き声だけが残響し続けた。

2010-08-26 03:50:28
@nori_bun

Keith*Anita 1968 Performance撮影中 http://twitpic.com/50covi

2011-05-22 03:38:49
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@nori_bun

帰宅して随分経つというのに、留守を預かった男は目を合わせようともせず鍵盤に向かい続けている。不機嫌なブギ。馬鹿正直に嫉妬されるのも悪い気はしないけど。「愛してるのはあなただけよ」「…当然だろ」「これ台詞の練習だけど?」やっとこっち見た。さて怒れるご主人様のお望みは?Action!

2011-03-10 14:56:13
@nori_bun

Paul ステージの上でGeneに耳打ちしてるのがキスに見えたので

2011-03-10 00:55:45
ゆう💎ᎯᏟᏋ @norimakeith

パイロの爆音、熱、内臓を揺さぶる重低音、熱狂する人また人。それは疲れも今朝の焦げたトーストのことも一瞬吹き飛ばしてくれる。つまり今日は機嫌が良い、だから。プレゼントはサプライズに限るだろ?甘美な囀りとその頬へ献上した彩りは、果たして何倍になって返ってくるか。疲れる夜になりそうだ。

2010-05-28 00:23:38
@nori_bun

Gene*Paul ノーメイク期だと嬉しい

2011-03-10 00:57:56
ゆう💎ᎯᏟᏋ @norimakeith

「瞼んとこ血出てね?」「ああさっき弦切れて…危ねぇよもうちょいで目に入…って何してんの」左手は右肩に右手は顎に、少し見下ろされる視線はじっとりと絡み付く。「舐めてやるから目瞑れ」自然と緩む口元、が、予想に反して言葉通りの行動があるだけ。「ん?何か期待したか?」黙れクソ野郎目瞑れ!

2010-06-01 03:46:00
@nori_bun

Gene*Paul KISSteriaのラストシーンから膨らませた妄想… でもノーメイク期希望 Gene視点

2011-05-05 23:51:27
@nori_bun

ライヴ会場から車を飛ばし、シャワーも浴びず衣装のままでホテルに入る。「じゃおやすみ」エレベーターホールの前で素早くキスをすると、彼は自分の部屋へと足を向けた。貸切のフロアは先刻までの非日常とはまるで違う次元にいるようで、その姿も汗の匂いも、何故か妙に濃く脳裏に焼き付いて離れない。

2011-05-06 02:06:03
@nori_bun

振り向くと、丁度ドアノブを回し今まさに部屋に入ろうとする彼の姿があった。走り出したのは本能だろう、閉まりかけたドアに手を伸ばしそのまま勢いよく中に入る。「…遅ぇよ」ああ、本当にこいつは。笑みを浮かべたその唇を乱暴に奪う。狂わせて、狂わされて、結局は俺がお前に囚われているんだろう。

2011-05-05 23:49:14
@nori_bun

Gene*Paul リク:タオル共有(Unpluggedのアレ)…だけどまったくリクに沿えずorz Paul視点

2011-05-15 02:42:53
@nori_bun

少しだけぼんやりと余韻に浸りながらシーツに包まり彼の横顔をじっと見つめる。すぐにこちらを見つめ返すその目が何かと尋ねた。「いや…俺はお前の物だなあって」「はあ?」そのままの意味だよ、怪訝な顔をする彼にそう言えば、大仰にため息を吐いて優しく髪を撫でた。「何を言い出すのかと思えば…」

2011-05-15 02:40:05
@nori_bun

彼の物でいたい、彼の一番大切な物で。「当たり前だ、でも違う」低く穏やかな声が諭す。「俺もお前と同じように思ってる。それは誰かが誰かの所有物ということじゃなくて、お互いが共有してるということだろ?」黙って頷くと瞼に口付けた。「物も思いも景色も、全部お前と共有したいと思ってるんだよ」

2011-05-15 02:39:50
@nori_bun

今にして思えばまるでプロポーズのようだ。デビューして間もないころの会話をふいに思い出して、ステージの上で彼を見つめる。その気持ちのほとんどは目を見れば伝わった。投げられたタオルを受け取ると感じる彼の匂い。俺は今、この収録が終わった後のことを考えている。彼も同じ思いだと信じながら。

2011-05-15 02:39:39
@nori_bun

Gene*Paul これ(http://j.mp/jCimyB)の最後のちゅっ!から、社長のお仕置き Paul視点 …つまりお互い口実が欲しいだけ 微エロ

2011-05-25 15:57:58
@nori_bun

ひとつ、それは場を盛り上げるためである。ひとつ、それはファンサービスである。収録を終え控室に戻ると彼は後ろ手に鍵を掛け、何も言わず口内を貪ったかと思えば今入ってきたそのドアに両手をつかせた。ごつごつとした左手で自身を弾かれ思わず声が漏れる。「おっと、聞こえちゃまずいだろお嬢さん」

2011-05-25 15:44:14
@nori_bun

「ジーン待て、頼む…!」当然休むことのない動きはいつもの作業をただ淡々とこなしていく。ドアについた手に口を当て必死に声を殺していたが、彼自身の熱が押し当てられた頃には膝はがくがくと震え、口は開閉を繰り返すばかりだった。「ん、ふ…っああ」「黙っていられないのか?だらしないやつだな」

2011-05-25 15:44:01
@nori_bun

そう言うとドアから手を離させ、彼に背を凭れる格好となった。先程とは異なる刺激に脳髄が瞬く。彼の方に顔を向けられまた深く交わる。意識を手放そうかと思った矢先、その唇が耳に触れた。低く囁かれた言葉に思わず口元が緩む。彼が知ったらどんな顔をするか―ひとつ、それは彼の気を引くためである。

2011-05-25 15:43:50