数値的/非数値的・公共的/モノグラフ的──社会学の研究類型論
- contractio
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@n_akiya この見取り図はいいですね。最後の段落の指摘についてはもう1記事掘り下げてほしい重要トピックだと感じます。
2011-05-09 14:36:42@takeshi_nishida いやー、ほんと大事なことを書かれてますよね。実証主義とはなんぞやということ、すなわち科学的とはなんぞやということを最初のほうでちゃんと踏まえたほうがよいってことでしょうね。本を書かれているようなので、出版待ちですね!<最後のパラグラフ
2011-05-09 18:05:03敢えてツッこむなら「公共的に検討可能」と「フォーマライズされた手続きの存在」が等値されているところか。 http://t.co/b9Eo7TT ここを詰めると 話がややこしくなる気もするが、詰めがいはありそうなトピックかもしれない。
2011-05-09 19:54:06身も蓋もない問いを建てれば ■「フォーマライズというのはどういうことか」 になるが、別の問い方としては、 ■「「公共的に検討可能である」のは「フォーマライズされた手続きがある」ときだけなのか」 というものも思いつく。 htn.to/cHtP3B
2011-05-09 20:10:35多くのアクセスを頂きました。ありがとうございます。...というかよくこんなややこしい話をみんな読む気になるもんだ (´∵`) 「質的研究と量的研究について」社会学者の研究メモ http://t.co/gQTEjDj
2011-05-09 22:13:05「質的研究と量的研究というタイトルを聞いたら黙っちゃおれない」http://bit.ly/lBTNim
2011-05-10 12:38:39歴史学の場合、そもそも質的研究と量的研究という区分自体がない。それは何故かと言えば、多分量的研究が歴史学の中では、余りメジャーな分野ではないからだろう。そしてそれは、基本的にたまたま残った史料を使って、研究しなければならないという歴史学固有の事情によるのだと思われる。
2011-05-10 12:41:35基本的に前近代の時代に関しては、そもそも社会調査というものが存在しないので、人々の考えを統計的に分析することは不可能だ。また、史料が限られているので、ほとんどのことは、非常に不完全にしか分からない。
2011-05-10 12:44:07たとえば、私は北西ヨーロッパで再洗礼派が形成していた人間関係のネットワークを分析したいと考えているが、これをネットワーク分析のように数理的に処理することは不可能だ。何故なら、史料からその存在を確認できる再洗礼派は、再洗礼派全体の極一部に過ぎず、サンプルが極度に偏っているからだ。
2011-05-10 12:46:30そのため、極めて偏っているサンプルから、どうやって信頼できる分析結果を得られるかを、考えなければならない。というか、歴史学者の仕事は、極めて偏った残り方をした不完全な情報から、いかに少しでも信頼できる分析結果を引き出すかという、職人芸のようなものだと言っても良いかも知れない。
2011-05-10 12:50:02とは言え、では歴史学研究が、信頼できないかと言えば、そんなことはないし、そもそも、歴史時代の過去を再現する方法として、現代の歴史学以上のものはこの世に存在しない。その意味では、歴史学研究は、他分野の質的研究やモノグラフ的研究を行う研究者にとっても、参考になるかもしれません。
2011-05-10 12:53:48@contractio もちろん歴史学でも、量的研究は行いますが、統計調査が行われるようになってきた近現代はともかく、前近代では使えるところは限られると思います。歴史人口学でも、正確なデータが使えるようになるのは、大半の地域では17世紀以降かと思います。
2011-05-10 13:25:47@contractio また、うろおぼえですが(すぐに探せないのですいません)、ピーター・バークが、『歴史学と社会理論』の中で、歴史学で数理的に何かを分析するときに、何を指標にするかが非常に難しいと書いていたと思います。
2011-05-10 13:28:52とは言え、私はこのあたりの問題に通じているわけではないので、話半分で受け取っていただけるとありがたいです。
2011-05-10 13:30:00今からやる講義の本日の御題は、「方法論にアイデンティティを持つな(目的とデータに敵っているか確認せよ)」です。QT @saisenreiha: 「質的研究と量的研究というタイトルを聞いたら黙っちゃおれない」http://bit.ly/lBTNim
2011-05-10 12:42:42でも、今の院生「先生の方法論は何ですか?」と聞いてくる奴多いんだよなぁ。Methodologist になるんじゃなければそんなこと気にしても仕方がないと思う。研究の目的があって、それに使えるデータがあって、はじめて研究の方法が決まると思うのだけど、その辺が転倒している感が強い。
2011-05-10 12:46:11@saisenreiha というより、何が使えるかまず確認してからでないと、どんな研究計画も方法論も意味がない、ということですね。
2011-05-10 12:57:44@kankimura そうですね。その意味では、使える道具を増やすために、色々な方法を知ることは重要だと思います。
2011-05-10 13:02:39