原発の発電原価って高かったのね・・・「ウェークアップぷらす」より

とし @toshihiro36_sub

<ナレーション>　原発を巡りもう一つ大きな動きが。日本一、危険といわれる浜岡原発が運転を停止。そして日本列島で電力不足の懸念が。

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---------------ＣＭが入ります---------------

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<ナレーション>　政府の要請を受け、今日運転を停止する中部電力の浜岡原発。浜岡原発は東海地震の震源域の真上に建つ。政府の試算では３０年以内にマグニチュード８程度の東海地震が発生する確率は８７％。かねてより専門家の間から、原発の停止を求める声が上がっていた。

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静岡・川勝知事：安全・安心なくしては日本の発展はありえないというメッセージを出されたことで、総理と海江田大臣お二人による決断を高く評価するものです。

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<ナレーション>　地元・静岡の川勝知事は政府の要請を歓迎した。だが一方で、懸念の声も。福島第一原発事故による運転停止で、東京電力管内では計画停電や節電で企業の活動に大きな支障が出た。中部電力が電力を供給する東海地方にはトヨタ自動車をはじめ製造業が集積している。

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<ナレーション>　自動車の部品の金型を扱うこちらの工場。わずかな間の停電でも、致命的だという。

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工場の社長：（停電で）一番問題になるのは、金型を作るデータが飛んでしまうこと。突然の停電は一番困る。他の製造業も同じ立場だと思います。

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<ナレーション>　東海地方の製造業は日本のみならず、世界経済の大きな要だ。

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東芝・副社長：四日市工場・三重工場・佐久工場という大きな工場があります。どれだけの影響があるか、精査をしていかないとまだわからない段階です。

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<ナレーション>　なかでも、これから迎える夏はエアコンを使うため１年で一番電力消費量が多い季節だ。浜岡原発の運転停止で、この夏中部電力も電力不足になる懸念が出てきた。

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<ナレーション>　このため政府は関西電力など西日本の電力会社に、中部電力へ電力を融通することを要請。しかし・・・・

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リポーター：（関西電力の前で）現在、関西電力の原子力発電所では３基の原子炉が定期検査のため運転を見合わせていますが、その再開にメドは立っておらず関西電力にとっては予想外の事態となっております。

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<ナレーション>　関西電力管内ではこの夏、検査中の原発が運転を再開しなければ中部電力に電力を融通する余裕はなくなる恐れが・・。　厳しい世論を受け、全国的に定期検査後の運転再開のメドの立たない原発が相次いでいる。運転停止となった浜岡原発がある、静岡県・御前崎市の市長からも・・

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石原市長：国が原子力を危険だ・不安だと思うのであれば、全ての原子力発電所の見直しをするべきじゃないか。

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<ナレーション>　日本列島にはどの地域にも地震や津波のリスクがある。この夏、各地で原発の再稼働が停滞すれば、全国的に電力不足になる恐れが出てきた。財界からは政府に対しこんな声も・・・

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経団連会長：本当に、コメントもしたくないような・・・。民主党の時代になって・・・分からないのは、結論だけコロッと出てくる。思考の過程がまったくのブラックボックスになってる。

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関西経済同友会幹事：市民生活あるいは経済界に対して、どのような影響があるかということを十分検証した上で（浜岡原発の停止）要請をしているのか。なんとなく思いつきで停止要請したと・・そういうのはいかがなものか・・。

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<ナレーション>　浜岡原発をめぐる総理の決断がもたらす重大な影響は想定内だったのか？　そして今週、総理はさらなる決断を・・・

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菅総理：今回の大きな事故が起きたことによって、従来決まっているエネルギー基本計画は一旦、白紙に戻して議論する必要があるだろう。

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<ナレーション>　去年決定した政府のエネルギー計画では、現在総電力の３割を占める原発を、将来的に５割に増やすとしていた。これを白紙にするという。では、どう見直すのか？

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菅総理：この原子力と化石燃料というものが、これまで電力においては大きな２つの柱として活用されていました。再生可能な自然エネルギーを基幹エネルギーの一つに加えていく。エネルギー政策全体の見直しの議論を進めたい。

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<ナレーション>　日本のエネルギー政策は、大きな転換点を迎えることになる。これから私たちの暮らしは、どう変わるのか？

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-------------ＶＴＲ終了。スタジオになります-------------

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辛坊：いま我々がこの１～２週間ぐらいで直面している事態というのは、それこそ１０~２０年先の日本をどうするかという、ものすごい大きな局面にいますよね、岩田さん。

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岩田：菅首相も、今回の浜岡の決断なんかでも、歴史的に評価っていうか・・。見直されると思うんですが・・。そういった意味でも大変な転換点ですよね。