「面白いマンガが完結しないで終わる悲しさを味わったから、好きな本ほど買うのが怖い」という心情を抱かせる昨今の出版事情

荻野謙太郎(マンガ編集者) @gouranga_

念のため申し添えておきますと、私は「出した以上最後まで責任を取れ」という意見は筋が良くないと思っているだけで、出版社を擁護する気はないです。「可能性を買って出したんだったら、きっちり宣伝予算を組め。作者のSNSに頼ってないで、周知されるための手を尽くせ」の方が建設的かなと思ってます

𝖬𝗂𝗍𝗍𝗌𝗎𝗇 @mittsun3214

「面白いマンガが完結しないで終わる悲しさを味わったから、好きな本ほど買うのが怖い」という心情を抱かせる昨今の出版事情 - Togetter togetter.com/li/1391483 @togetter_jpさんから 作品を最初に見てもらう媒体である「雑誌」が売れない。本当に売れない。

𝖬𝗂𝗍𝗍𝗌𝗎𝗇 @mittsun3214

例えがいいかわからないけど、 クラッシックの組曲をストリートで3分だけ聴いて数千円のCDを買わせることができるか、というお話。 だからこそ今は連載の時点で単行本化の先まで見据えたプロモーションが必要なんだろうな。

𝖬𝗂𝗍𝗍𝗌𝗎𝗇 @mittsun3214

これはコミックに限らず小説もそうで。 書店のどこに並べられるか、どの客層をピンポイントで攻めたいか。 一般文庫のレーベルでキャラノベを出すと元々のファンには届くけれど、その「ジャンル」を開拓したいと思っている読者さんには見つからない。

𝖬𝗂𝗍𝗍𝗌𝗎𝗇 @mittsun3214

出版社さん側の事情もあるのは重々理解できるけれど、僕自身一度書店員を離れた経験も踏まえてあえて言うなら以前つぶやいたように「本の情報」は興味がなければ本当に手に入らない。 TVで紹介されて「ヘぇ〜、そんな本が出てるんだ」と気づく程度。

𝖬𝗂𝗍𝗍𝗌𝗎𝗇 @mittsun3214

なので、、、自分が担当しているジャンルについては出版社の営業の方にもこの話ぶつけています。 一般のレーベルでライト系の作品を出すところにはどうやって売りたいか、どのお客様の目に止めて欲しいか、とか。 要望があればそのタイミングでスポットでも展開するから、と。

𝖬𝗂𝗍𝗍𝗌𝗎𝗇 @mittsun3214

綺麗事でも結構。 「売れてます」をおさえつつ、 「売ります！」 をもっとお客様に伝えたいんだ。

ゆえこ。 @yueco1017

@mittsun3214 @togetter_jp 恥ずかしながら、重版出来！という作品を読むまで雑誌の重要性に気がつかず、どんなに好きな作品でも単行本待ちしてましたが、重版出来！の雑誌打ち切りの回を読んでから好きな作品の載っている雑誌は購入するようになりました。

𝖬𝗂𝗍𝗍𝗌𝗎𝗇 @mittsun3214

@yueco1017 そうですね。僕もちょうどその回のドラマを観ながらツイートしていたのでちょいとアツくなってしまいました（笑）。 「雑誌」という媒体はやはり残してゆきたい。ただ、状況はますます厳しくなってゆくので、、、あり方、売り方は転換期にきていると思います。

藤田沙織 @saorious

@mittsun3214 みっつんさん、この話題ほんとうに大事なことだと思います。弊社もとても苦労しているし、どうやって届けるか、どうやって情報を発信するかはほんとうにもっとちゃんと考えなければと。

𝖬𝗂𝗍𝗍𝗌𝗎𝗇 @mittsun3214

@saorious すみません、偉そうなことを言ってしまいましたね（苦笑）。 出版社の皆さんが苦労なさっていることは重々承知しています。だからこそ、その数％でも書店がお手伝いができればもっと展開は変えられるんじゃないかなとも思っています。 ご遠慮なく書店も巻き込んでやってください（笑）。

るか@職人2年目 @RukainBookstore

@mittsun3214 おはようございます ほんとそうですね 書店離れて４ヶ月（！）に なりますが驚くほど 新刊情報って入らないなと 思います 書店員さんと 仲良くなるとか 余程各所にアンテナ 張ってないと… 版元から 情報発信すらされてない 名作たくさんありますよね

𝖬𝗂𝗍𝗍𝗌𝗎𝗇 @mittsun3214

@RukainBookstore 僕も前職がなくなってひと月ほど無職な状態でしたが、本当に情報が入ってこない。 紙の本の需要が少なくなっているのにその少ない需要を持つ人ですら気付けないのは流石に危機感がつのるばかりでした。 まずは書店に来てくださるお客様に、と奮闘はしていますが、、、道は厳しいですね（苦笑）。

ジンジン @honglvdeng8

@mittsun3214 部活じゃないから｢結果出なかったけど、みんな頑張ったからいいよね｣では済まされないですもんね。私も売行きいいのは自己啓発本ばっかりで食傷気味なのですが、そこはおさえつつも時事や企業研究、人文書もねっとりじっくり売っていく心づもりです。当店の客層と合わない部分がツラいですね。

𝖬𝗂𝗍𝗍𝗌𝗎𝗇 @mittsun3214

@honglvdeng8 やはり書店も商売なので、「欲しい本を欲しいタイミングで欲しいだけ提供する」は続けないといけない。正直もどかしい部分もありますが、その上で自分の「推し」をねじ込んで売れるともう、、、たまりませんよね。 大丈夫です、「『推し』はしぶとく、ねちっこく」売っていきましょう(笑)!!

J・K=24 @jeikeiikoru24

読み飛ばされる作品が多いから雑誌は買わないっていうのはある。三割読まない作品がある雑誌を買うのはキツイ twitter.com/mittsun3214/st…

𝖬𝗂𝗍𝗍𝗌𝗎𝗇 @mittsun3214

「〇〇社さんの新レーベルとか、いっぱい創刊されて状況厳しくなってますけど、、、」って話をふって「そうなんです、弊社も、、、」って売り方を相談してくださる人、苦笑いで済ませる人、反応は様々です。 これ、書店側でも笑えない状況なんです。 twitter.com/mittsun3214/st…

𝖬𝗂𝗍𝗍𝗌𝗎𝗇 @mittsun3214

10レーベルでちょうどいい棚に17レーベルくらい入っているのが書店の棚の現状。 今年はそこへさらに５レーベル増えるとしたら、、、？ あとは各々のご判断に（苦笑）。 ちなみに、僕は上司に提案するレイアウト変更案を作成中です。今後もっと伸びるジャンルだと思うので。

碧也ぴんく @pinkjyoudai

コメント欄まで読むとおそらく読者さんサイドにはまだまだ理解されにくい業界事情の話だなと思う。 例えば全6巻の予定で最後の２巻でからくりを見せる構成で描いてたら、3巻が出た頃4巻で完結と言われ、残り1巻に3巻分を詰めて滅茶苦茶にするよりは、未完完結で残りを描く方法を模索するという事。>RT

碧也ぴんく @pinkjyoudai

これは最近本当によくある流れで、それが怖いから作者は巻数が若いうちに売り上げを伸ばそうと手弁当や持ち出しの無料奉仕もたくさんして頑張るんだけど、切ない事にその努力が実を結ばないうちに結論を出される事が増えている気がする。理由はよく分からない。それが不況というやつなのかもしれない。

碧也ぴんく @pinkjyoudai

これが繰り返されると、一本の筋を通した物語の企画は通らなくなって、短期の反応や出版社都合でいつでも終われる構成や題材の物語しか描けなくなる。それが時代の流れで自分の出した結果なら作家はそれに従うしかないんだけど、今描いているこの大切な作品の行く末だけは守りたいという話なんだよね。

碧也ぴんく @pinkjyoudai

ちなみに、いつでも終われる構成や１話完結でも面白くはできるし、そう努力するのが当然だと思いますん。 後半に比重がある長尺構成の物語の尺をカットしなければならない場合どうするか…という、大きな課題に対する作家としての誠意の置き所を考えてみたという事で。 好きな漫画は買って下さい!是非!

碧也ぴんく @pinkjyoudai

ところでさきほどのまとめ、サムネイルになってる雑誌の表紙がたまたま私の絵で、今こんな路線行ってるのかとびっくりしたという呟きをはっけんしたんですが、ロ、ロマンス系ってそんな意外？ ちなみに明治舞台のお雇い外国人と元士族の娘さんのラブロマンスです(宣伝)。