【宇宙機たちの】「はやぶさ」と「あかつき」と「イカロス」と「みちびき」と【キャッキャウフフ】 2011年06月次
【臼田より】「あかつき」の電波はコロナを通過してから臼田宇宙空間観測所に届きます。受信電波の強度や周波数が大きく揺らぎ、活動するコロナの様子を伝えてきます。明日、電波の経路は太陽表面に最も近づき、その距離は太陽直径の1/4です。
2011-06-24 13:58:22【臼田より】「あかつき」の電波経路を横切る太陽風の吹き出し口を「ひので」が見ています。「ひので」はX線などの特殊な目で太陽表面の爆発現象や太陽風が吹き出すしくみを調べます。中でもコロナが100万度にまで加熱され、その圧力で太陽風が加速されるプロセスは重要ターゲットです。
2011-06-24 13:59:01【臼田より】「あかつき」の観測で、太陽風が外側に向かって速度を増していく様子や、コロナ内の波動や乱流の様子が、とらえられるかもしれません。これを「ひので」のデータと見比べることで太陽の活動とコロナの関係がわかることを期待しています。ジョイント観測は月曜まで4日間続きます。
2011-06-24 13:59:32わぁ。うすださんのところに僕のチームの人が行ってるんだね。僕が送ってる観測用の電波、ちゃんと届いてるみたいでよかった! もう少ししたらお話し終わる前の健康チェックだから、時間になったら切り替えるねー。
2011-06-24 15:25:06お話しの時間終わったー。 うすださんも、ひのでさんも、地上の人たちもありがとうございました!また明日よろしくお願いします。
2011-06-24 16:32:25一昨日(6/22)から、GPSさんのアルマナック(粗軌道暦)の提供も始めました~。 http://t.co/wS9LrKI 私は、自分とGPSさんの分のアルマナックを提供しているんですよ~。 http://t.co/zTrB32X
2011-06-24 18:47:36そろそろお話し始めるよ。今日は地球から見て一番太陽のすぐそばを飛んでる日なんだって。 うすださん、眩しいかもしれないけど、よろしくお願いします!
2011-06-25 08:59:56【臼田観測所より】直径64mのアンテナの上には梅雨の最中とは思えない青空が広がっています。 http://twitpic.com/5gdy0h
2011-06-25 10:43:15【臼田より】「あかつき」の太陽観測は一見、本来の使命である金星探査とは全く関係がないように見えますが、実はそうでもありません。その理由は二つあります。
2011-06-25 10:44:48【臼田より】一つめは太陽風が金星に与える影響です。太陽風はとても希薄なガスですが、そのわりに高いエネルギーを持ち、磁場を持たない金星の高層大気に作用して大気成分を宇宙空間にはぎとっていきます。このために金星の大気成分は長い時間をかけて変化してきたかもしれません。
2011-06-25 10:45:20【臼田より】金星の進化を解明するために、太陽風がどのように加速されていて、それが時代とともにどう変わってきたのかを知りたいのです。同じことは火星についても言えます。(地球は磁場に守られているので、こういうことはあまり起こらなさそうです)
2011-06-25 10:47:00【臼田より】二つめは太陽コロナと金星大気の共通点です。今の金星はとても乾燥していますが、大昔の金星にはたくさん水があって、海もあったかもしれません。その水は徐々に蒸発して高層大気に運ばれ、紫外線で水素と酸素に分解されて、軽い水素は宇宙に逃げたかもしれません。
2011-06-25 10:48:47【臼田より】水素が宇宙に逃げる際には、太陽光で加熱されて高温になった水素ガスが金星から遠く離れたところまで広がり、重力を振り切って宇宙に流れ出していった可能性があるのです。これに似た現象は今の太陽系では太陽コロナでしか見ることができません。
2011-06-25 10:50:26【臼田より】太陽コロナが100万度にまで加熱され、太陽風となって宇宙に吹き出していく様子に、太古の金星の姿を重ねています。(ちょっと想像が飛躍しているかもしれません)
2011-06-25 10:51:03