「世界に一つだけの花」問題などについて

橋本 @hasidream

人間は生まれと育ちのどちらで決まるのか？ というと半々くらいの割合で（もっと生まれの方が比率が多いかも）「どちらも」だと思うなー、くらいの意識。理由はいろいろ。

橋本 @hasidream

@rui178 「世界に一つだけの花」的な言葉を肯定する心算は毛頭ありませんけど、実際の所、成長する要素として「生まれ」は大きいなと。たいてい環境による影響に回収されちゃうくらい微々たる差であることが殆どですがｗ

海燕 @kaien

「世界に一つだけの花」問題はいま、ぼくのなかでホット。

LD @LDmanken

(´･ω･`) 何か考えていたら、『まどかマギカ』のまどかと、ナウシカは、ラストの在り方がちょっと似ている？とか思ったり。

海燕 @kaien

「世界に一つだけの花」を突き詰めると、障害学や能力主義の問題に突き当たると思う。「世界に一つだけの花」批判は、「そうはいってもひとは能力によって差別されるものだ」「そうでなくては社会が動かない」という現実を無視している、という点にあると思う。競争はこの世の本質なのだ、と。

LD @LDmanken

→【まどか】魔女になるシステムを破壊／【ナウシカ】墓所を破壊→でも、世界の在り方はそんな変わっていない、というか。（むしろナウシカは人類オワタ！＼（＾ｏ＾）／みたいな）

橋本 @hasidream

@kaien おお、そうつながるんですね。なるほど。

ルイ @rui178

お花畑を作らなかった彼女の現実感覚は立派。…あれ？ほむらがもっとループ繰り返してまどかのエネルギー貯めてたらそうした？w RT @LDmanken: (´･ω･`) 何か考えていたら、『まどかマギカ』のまどかと、ナウシカは、ラストの在り方がちょっと似ている？とか思ったり。

海燕 @kaien

しかし、それでは、競争に敗れた人間、生まれつき競争に向かない人間、たとえば重度障害者は価値がないのだろうか？と考える。かれらの存在は紛れもなく「オンリー１」であるが、「ナンバー１」になれる可能性はかぎりなく低い。

海燕 @kaien

だから障碍者運動はひとを能力によって差別する「この社会のシステム」そのものへの批判へと向かう。どんなに無能力な人間にも生きている価値があるはずだ、と。しかし、そういう障碍者でも、介助されるなら、やはり有能な介助者を必要とするだろう。かれらですらひとを差別せずにはいられないのだ。

海燕 @kaien

そういう意味ではたしかに「平等」は幻想であり、「競争」は世界の本質であり、資本主義は残酷でありながら正しく、「オンリー１」幻想は甘ったれた自己愛の延長でしかない。しかし、本当にそれでいいのか？　と、ここらへんでぼくの思考はいつもストップしてしまうのだが……。

海燕 @kaien

@hasidream これがぼくの次の同人誌のテーマだったりします。だから障害学の本とかいっしょうけんめい読んでいるわけ。

LD @LDmanken

@kaien 「世界に一つだけの花」｜足が早い遅い、絵（写生）が上手い下手があって、遅いのも、下手なのも、唯一の貴方を構成する個性で、足が早い事、絵（写生）が上手い事に劣らない等価のものだけど、この等価の視点はどこからくるのか？等価としない視点とごっちゃにしてはいけませんよね。

海燕 @kaien

@LDmanken 「能力の価値」と「存在の価値」を混ぜちゃいけないのかな、と。いや、「価値」という言葉を使うことがそもそも間違えているのかも。「価値」がないものは存在していけないのかと。『Fate』で言峰が「これから生まれてくるものには罪がない」といったその倫理と重なるような。

LD @LDmanken

→言い方を変えると、まどかは魔女になる不幸は無くした。ナウシカは墓所が撒き散らす不幸は無くした。…これだけなんですよね。

海燕 @kaien

「差別」とそこから生まれる「競争」はこの世界のグランドルールであり、変えることはできない人類の宿命なのかもしれない。しかし、そこには「もうひとつの価値」もあるのではないか。「オンリー１」を「この世は競争なんだよ。そんなの価値ねえよ」笑い飛ばしてそれで終わりにすることはできない。

LD @LDmanken

→同時にまどかもナウシカも、「お前の宗教、お前の思想、お前の趣味を世界に押し付けるなよ」という糾弾を免れえない。でも、僕はこの二人の決断は好き……というか、すごく納得（肯定）するんですが。

海燕 @kaien

@LDmanken そのまどかやナウシカの決断のもとになっている感覚がぼくのいう「戦場感覚」なんだと思うんですけど。この世界は「差別」と「競争」によって成り立つ「戦場」であるという感覚。しかし、それでいて同時にその「競争」を戦うひとりひとりはかけがえもなく貴いという感覚。

LD @LDmanken

→視界はナウシカの方が広いのでしょうけどね。まどかは魔法少女になった少女たちを遍く観て、ナウシカは腐海に生きるモノ（虫含む）たちを遍く観て、あの決断に到っている。

海燕 @kaien

突き詰めて考えると「ひとは死なないほうがいいのか」という問題に行き着くと思うんだよな。ぼくは「征服から受容へ」と言っているんだけれど。ひとは「科学」に酔って自然を「征服」して快楽を得てきたわけだけれど、本当にそれって正しいの？という……。ああ、むずかしいよドラえもん！

ルイ @rui178

【世界に一つだけの花】は主張として乗りたい部分もあるのに、マクロの現実を無視しミクロ礼賛に寄りすぎ扱いに困ります。ならば「散るまで」「束ねられて」な【俺屍】の方が誤解がない。…という訳でPSP版俺屍を買おう！(強引 俺の屍を超えてゆけOP http://j.mp/kPd5ec

海燕 @kaien

「不老不死」という人間の理想は、つまり「死」という自然現象を「征服」することだと言い換えられる。未来の科学はいつかこの奇跡を成し遂げるかもしれない。しかし、そうなったら失われていくものもあるはずだ、とぼくは考える。なぜなら、人類の文化はすべて「死」を前提に成立しているからだ。

LD @LDmanken

@kaien 「戦場感覚」｜あ、そうなんですかｗ（言葉だけ観ていてどういう意味なんだろう？と思っていた人）同人誌楽しみです。

海燕 @kaien

たとえば耳が聴こえないろう者が、聴こえないことを前提としてろう者なりの文化を築きあげたように、人類は「死」を前提として死ぬなりの文化を築きあげた。それはろう者の文化が「健常者」の文化に劣っていないように、不老不死の文化に劣っているわけではないはずだ。とまあ、そんなふうに考える。

LD @LDmanken

→　@kaien まどかも、ナウシカも、世界の素晴らしさを知ってしまうと「手を加えられなくなっちゃう」のだと思うんですよ。いや、まどかはこの域だと何を考えているのか分からない所があるけど（汗）少なくとも「神になってもいい！」と言い出す子ではあります（汗）