「輸送体の構造解析とその進展」第1回

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HattoriM @HattoriM

1998年、、2000年などとと年度ごとに分けてありますが、各輸送体の一連の仕事のうち、最初にその立体構造がprotein data bankに登録された年を基準にしていますので、年度ごとというよりは、輸送体ファミリーごとに区切りのほうが適切かもしれません #memstruct

2011-06-20 14:43:32
Hideaki E. Kato @emeKato

@HattoriM 遂に始まりましたね。Hattoriししょーによる膜タンパクの歴史講座。これから楽しみに読ませて頂きます。ちなみにふと気になったのですが、recombinantで解かれた初めての膜タンパクってもしかしてKcsAだったりするんですか?

2011-06-20 15:35:38
HattoriM @HattoriM

@emeKato その答えはイエスであり、ノーでもあります。膜に対して貫通というより結合するようなタイプのものやベータバレル型のものについては、recombinantを用いた成功例はありました。が、いわゆるαへリックス型の複数回膜貫通タンパク質ではKcsAが初だと思います。

2011-06-20 16:51:39
Hideaki E. Kato @emeKato

@HattoriM なるほど。ちなみにα helix型とβ バレル型、可溶化に使うdetergentなんかは全然違いますが、当時の構造学者達に「構造解析の難易度に差がある」みたいな意識はあったのでしょうか?やっぱりβバレル型の方が大分安定とか?

2011-06-20 21:37:06
HattoriM @HattoriM

@emeKato 多数のβシート形成による安定化あるため、バレル型のほうがはるかに安定です。一方、αヘリックス型は、ヘリックス間での一部の極性残基による相互作用などが主な安定化要因となっており、あまり強固ではありません

2011-06-21 05:57:04
HattoriM @HattoriM

@emeKato 膜貫通へリックスは、疎水性残基に富んでいますが、それらは基本脂質側を向いており、ヘリックス間で密な疎水相互作用があるわけではないということです。

2011-06-21 05:59:19
Hideaki E. Kato @emeKato

@HattoriM なるほど確かに。そういえばヘリックス間で密な疎水相互作用を作ってしまったが故に動けなくなってしまった(と考えられている)変異体がLacYのC154Gでしたね。失念してました。有り難うございます。

2011-06-21 06:05:08
HattoriM @HattoriM

「1998年以降の膜タンパク質、特に膜輸送体のX線結晶構造解析とその進展 第一回」の全長原稿をhttp://biokids.org/に掲載しました。トップページから「みんなの勉強会」→「第一回目」からみることができます

2011-06-27 11:17:40