『BLACK PAST』掲載「宇野常寛×虚淵玄対談■すれ違いの先にある奇跡」及び村上裕一の『魔法少女まどか☆マギカ』論考「受胎の記憶---ループと忘却のメカニズム」感想まとめ。

先だって『文学フリマ』で頒布され、現在は各種同人誌販売ルートや大都市の大書店でも販売されている同人誌『BLACK PAST』(編集:しねあい&坂上秋成)。 その中での『魔法少女まどか☆マギカ』関連記事について自分が呟いた感想をまとめました。
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相楽 @sagara1

アダー神父は答える「その仲間にも君にも、同じ機会があることを教えてあげればいい」。そして、涙ぐむ涼月にいわば自身の分身であり引き継いだ意志の象徴であろう「シスター・アーレの祝福が込められた私のロザリオ」を渡す。ファンとして<これぞ、冲方丁!>と言いたくなる場面。

2011-07-06 00:39:58
相楽 @sagara1

勿論、少年少女の物語に教養小説的要素、僕の理解で言えば「「(未熟な)自我と世界との対立関係」を世界と自己双方に対する認識の深まり、諦念、その上での自己の成し得ることの自覚と自負を以て調和させていく」ことを求めたがるのは、まず何よりも「僕の趣味であり好み」に過ぎない

2011-07-06 00:40:03
相楽 @sagara1

そしてどんな作者/脚本家にせよ。一読者/視聴者の好みに合わないからと言って、その作品の客観的な質を云々されるべき理由はまるで無い。「悪趣味」かどうかというのもまさしく読む/観る側の「趣味」の問題だろう。

2011-07-06 00:40:09
相楽 @sagara1

ただし。僕が提示したような観点からは「虚淵玄は一読者として一体どのような目で冲方丁の作品を読んでいるのか、大変に大変に気になってしまう」ところではある。それは一言(にしてはあまりに長い前振りだったけど)書いておきたいところだと思った。以上。

2011-07-06 00:40:15
相楽 @sagara1

なお、この『BLACK PAST』における虚淵玄インタビューは商業アニメ誌等でのものより確かに諸々興味深い点が多いと思えた。そこには「インタビュアーの宇野常寛さんが引き出した」という面が大いにあるのだろう。それは素直に認めたい……。

2011-07-06 01:13:24
相楽 @sagara1

あと、どこかで読んだ記憶がある「自作の中で少女をあまりに過酷な目に合わせることの不条理に対する問題意識」の出典を探す中で「冲方丁公式読本」http://t.co/sRejweS をパラパラめくったりもしてたのだけど……(続く)

2011-07-06 01:18:02
相楽 @sagara1

この読本、p27で例のアダー神父の重要極まる言葉を「バロウ神父の発言」として引用してるよ。おいこら。ちょっと待て。改めて「テスタメント~」の該当部分まじまじと見直しちゃったよ。その取り違えはまず過ぎるだろ。

2011-07-06 01:18:13