文化審議会著作権分科会法制問題小委員会(第4回2010/04/22)実況 by @himagine_no9 さん
さて。文化審議会著作権分科会の法制問題小委員会(第4回)の傍聴に来ているわけですが。今回も、いわゆる「日本版フェアユース」の件。著作権分科会的には「権利制限の一般規定について」とこだわりのある言い方。
2010-04-22 13:57:56資料1として配布されている「中間まとめ(案)」に対する検討が本日のお題。
2010-04-22 13:58:48資料1は三分冊。「中間まとめ(案)」本文、権利制限一般規定ワーキングチーム報告書(前に配布されたのと多分同じ)、参考資料——の3つ。
2010-04-22 14:00:14残された課題(保護期間・補償金など)についての項目にも言及。あとは侵害コンテンツに対するプロバイダの取組み、アクセスコントロール回避規制強化についても。こちらは知財本部WGで話し合われたやつですな。
2010-04-22 14:06:59事務局「参考資料1にあるように、本年5月に知財計画を閣議決定する予定。そこで行程表が示される」。
2010-04-22 14:08:00前回中間まとめ素案について議論、今回は中間まとめ案について議論——との旨が土肥主査から。そんで中間まとめ案の説明を事務局が行なっているところ。
2010-04-22 14:10:09草案から変わったところを中心に説明している。俺、前回出られなかったのでついていけない‥‥。
2010-04-22 14:11:46なお、前回の法制小委の配付資料はこちらから。 http://bit.ly/bt1xwy
2010-04-22 14:12:32村上委員「内容はこれで結構だと思うがひとつ確認。本当は一般規定の文言をどうするかで決まるので現段階の読み方としてだが、研究開発目的とリバースエンジニアリングも、個別具体的に裁判所が判断して、一定の需要がある場合にはフェアユースで権利侵害にならないのはあり得るという解釈でいいか」。
2010-04-22 14:25:00事務局「基本的には一般規定で明確に排除はしない(?)。必要・社会的要望があるものなら、個別規定の増設で並行して対応していくことにもなる」。
2010-04-22 14:25:37(大渕委員が発言中なのだが、マイク音声が小さく聞き取り困難‥‥。)
2010-04-22 14:27:35土肥主査「今後の検討課題で、後の方だがCのカッコ書きの記載、21ページ2段目について——大渕委員の指摘では十分マッチしていないということだが、そうすると今回の報告書の段階で変更することを具体的にお考えか?」
2010-04-22 14:31:58大渕委員「ステップバイステップだと思っているので、最終的に変わっていればいい」。
2010-04-22 14:32:43多賀谷委員「C類型のところを読んでいて、カテゴリーが接しているところが落ちるのではなく、権利制限が接していればより権利制限が確かになるということでは」
2010-04-22 14:35:24松田委員「リバースエンジニアリングに関する権利制限規定の導入が1月の報告書で方向がまとまっていると書いてあるが、この個別制限規定を一般規定の導入と同時並行的にするという考えはないのか。それなら解決が図れるが」
2010-04-22 14:36:13事務局「今の段階で将来の法改正がどうなるか的確に言えないが、一般規定と同時にリバースエンジニアリングの個別規定導入もあり得る」、松田委員「リバースエンジニアリングをCの類型に当たらないと明確にするためにも、一緒に立法化してもらいたいと要望する」
2010-04-22 14:37:07山本委員「知覚されなければC類型、享受でもなければC類型というのでは、広くなりすぎないか。知覚〜の要件がそもそも必要なのだろうか」
2010-04-22 14:38:32大渕委員「知覚にこだわれば、プログラムは何を複製してもシロになってしまいかねない。しかしプログラムの「表現」部分を保護すると考えれば、「知覚」の語を取るよりは説明しやすくなるのでは」
2010-04-22 14:40:31事務局(川瀬氏)「C類型については、ヒアリングでは研究開発・ネット関連の利用にともなって、さまざまな利用形態が(既存+新しい)考えられたものと理解している。プログラム著作物は既存の著作物と非常に違う。25ページ、C類型とプログラム著作物との関係に言及している」
2010-04-22 14:43:19