ほんとにひどいなこの論理。こないだからの下らない流れに見事なオチがついた。 http://livingtogether.blog91.fc2.com/blog-entry-96.html
2011-06-11 01:33:03原発問題は確かに差別の問題でもあり、中央と地方の格差と搾取の問題でもあるが、「植民地問題」ではない。百歩譲って「帝国主義的資本主義の問題」とは言えるかも知れないが。
2011-06-29 21:16:25福島が「満州や朝鮮と同じく植民地だ」と福島の人たちに言えるか?と自分が言ったのは、反原発集会で右翼の登壇を阻止するために「福島はかつて日本帝国が支配した地域と同じく植民地であり、従ってその植民地支配を肯定する右翼は排除すべき」という論理が使われたから。
2011-07-12 02:04:03つまり自分が反駁したのは「福島はかつて日本帝国が植民地支配した地域と同じ(←ここが重要)植民地である」という論理に対してだった。それは論理的飛躍でありこじつけである、というのが自分の見解だった。
2011-07-12 02:04:34「福島が(こと原発問題に限っては)戦前の日本帝国の後継である中央権力によって搾取されている」ところまでは同意できなくもない。しかし「福島がかつての日本帝国の海外植民地と同じ意味で植民地である」と言い切ることはできない。
2011-07-12 02:04:54言い切ることのできないものを、論理を飛躍させて無理矢理そうだと言い張る。それは現に福島に住み、原発事故の被害を受けている人たちに対して、余りに失礼で、残酷だろう。だから「直接彼らに言えるのか?」と問うた。
2011-07-12 02:05:23さらにそうした飛躍した論理によって、本来は反原発という一点については共闘することに問題のなかったはずの人々を排除した。いや、排斥の目的がまずあって、そのために飛躍した論理を使った。自分の発言はそのことを批判したものだった。以上。
2011-07-12 02:05:46たんに「俺たち左翼だから右翼とはやっぱり一緒にデモはできない」と言って自ら出ていけば良かったんだよ。その心情は充分理解する。しかし彼らはそうはしなかった。
2011-07-12 02:06:56僕は彼らのことを論理も理屈も思想もないとは思いませんよ。メインストリームを代表していると思われるものの中に象徴的な「悪」を見出して糾弾し続けることで、「反体制的」で「理性的」な自分たちの存在を確認する。その手段として、異常に狭隘で攻撃的な論理を使う。それは糾弾の論理。極左の論理。
2011-07-07 02:41:45関係ないものを「自覚はないが裏にその思想が隠れているのだ」という特殊な飛躍の論理で結びつけ、糾弾する。批判すること、攻撃すること、吊るし上げることこそが彼らの運動。交渉し、妥協し、説得して、徐々に改良していくという思想はない。
2011-07-07 02:42:50心から怒り、おかしいと思うのではなく、ある記号化された約束事、コードを設け、それに抵触する者たちを糾弾する。その本当の動機は自分たちの知的さ、左翼っぽさ、ポリティカリーコレクトネスを認識して悦に入ること、そして自分たちの足場を獲得し続けること。
2011-07-07 03:03:57彼らの論理は絶対に広汎な支持を得ることはない。外の人たちがその中に入っていくこともない。こうして不毛なインナーサークルは維持されていく。
2011-07-07 03:08:47極左的な部分ありましたよ。若い頃はね。根本から問い直す、ゼロから否定する、みたいな。でもそういうことしても何にもならない、ただブッ壊すだけだ、ってのがわかりましたね。今は極左的なもの全てに疑いを持ってますね。具体的な団体、人間はもちろん、思想や思考、概念もね。
2011-07-08 05:32:13だってそれって結局魔女狩りになるからね。「お前は魔女だと思ってないかも知れないがお前の中には悪魔がいるんだ、俺たちが追い出してやる、それでお前はより良い人間になれるんだ」ってね。それってオウムのポアと一緒でしょ。浄化して、いい人間にしてやる、っていう。
2011-07-08 05:33:27カルトってだいたい「悪魔を追い出してやる、えいっ、えいっ」って可哀想な人を叩いて、死なせたりするじゃないですか。これって洋の東西を問わずひとつのパターンで。相手の、あるいは世の中のためになると思ってやってるわけだ。
2011-07-08 05:35:12それに比べたらね。どうしても取り除かなければならない敵が居て、それを冷静に殺害する、みたいな。レジスタンスとかIRAとか赤い旅団とか中南米のゲリラがやってましたけど。そういうものは僕は根本的には否定しないです。弾圧を招く、とかそういうのは置いておいてね。
2011-07-08 05:37:44ようは暗黒街でやってることと同じだから。そういう闘争の方法もあると思いますよ。去年ぐらいに『誰がため』っていうデンマークの対ナチレジスタンスの映画観ましたけどね。昔の名作で『影の軍隊』ってのもそうでした。
2011-07-08 05:38:43でも「市民」の枠であえて合法的にやってる人間に対してね。そしてそうであることで他の市民にも運動を拡げていこうという人間に対して、「お前は過激さが足りない、反権力が足りない、メインストリームへの批判が足りない」ってね。そんなカルトの布教は要らんですよ。
2011-07-08 05:41:16ようは、多少俗っぽい素朴な動機でもって善行をしてる人間に対して「信心が足りない」「そんな信仰のない善行は正しい善行ではない」「そんな善行はやめろ」って言い立てる。宗教でしょそれって。
2011-07-08 05:45:37新しく反原発運動に加わったり、よく事情がわからないまま参加してきた人のために、マルチイシュー/シングルイシュー問題について、大雑把な構図を説明しておきます。311の原発事故の後、日本中で反原発運動が大きな盛り上がりを見せました。
2012-05-08 15:45:51これは、それまで細々と他の社会問題のテーマに取り組んできた既存の左翼活動家にとって、非常に魅力的な状況でした。彼らは反原発デモに参加したり新たに始めることで、新しいトレンディな運動の中で自分たちの足場を築こうとしました。
2012-05-08 15:46:10こうした左翼活動家らは、無党派の一般市民によって膨れ上がった反原発デモの中に、自分たちの組織の旗印や、原発以外の政治的テーマを強引に持ち込もうとしました。またそれを口実に、反原発運動に参入してきた一部右翼を排除しようとしました。
2012-05-08 15:46:51