宮崎直孝「Humanly imperceptible senses」について

■ 宮崎直孝 個展 ■ 新宿眼科画廊 ■ 2011年7月15日(金)~27日(水) 12:00~20:00 (最終日~17:00) http://www.gankagarou.com/sche/201107miyazakinaotaka.html
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mrchnk @brown_fat_cat

宮崎直孝展、展示できてるのかな。

2011-07-16 11:43:52
mrchnk @brown_fat_cat

宮崎直孝展、行ってみたら残念ながらWork in progress状態でw、まだ動いていなかった。明日には動いてるだろうから、来週末にまた行きたい。動いてなくても視覚的なインパクトは強力で、僕がまさに画廊に入ろうとした時に普段美術に関心などなさそうな女性が

2011-07-16 23:20:11
mrchnk @brown_fat_cat

「わー、すごい」と言って覗き込んでいた。実際その後見に行った「倉俣史朗とエットレ・ソットサス」展の比ではなかったよ。まあ分野が違うから当たり前だろうけど。

2011-07-16 23:21:48
mrchnk @brown_fat_cat

ただ制御にPCを使っている点がどうなのか。制作動機が技術自体にあるわけではないと思うが、一観客としての勝手な願望としては、PCのような技術的なブラックボックスのない素朴かつ洗練された技術で動いてほしかったりする。(例えばテオ・ヤンセンみたいな?)

2011-07-16 23:31:55
mrchnk @brown_fat_cat

あの作品自体が(安易なアナロジーだけど)コンピューターやパワープラントみたいなものとも言えるしね。勝手なこと言うけど、その点だけがすごく惜しいというかもったいない気がする。

2011-07-16 23:34:36
Takuma Ishikawa @ishitakuma

眼科画廊の展示はかなり見ごたえがあった。説得力がすごい!!

2011-07-24 18:22:08
Takuma Ishikawa @ishitakuma

.@gankagarou 宮崎直孝の展示を八谷和彦さん@hachiya が見たらどのようなことを考えるのかとても興味があります。 RT: 圧力容器 http://bit.ly/no5hNt http://bit.ly/mT21VA

2011-07-24 20:23:23
Takuma Ishikawa @ishitakuma

.@gankagarou 三部屋を使って展開されている作品は明らかに原発の構造を見る者に意識させます。ただ宮崎の作品は震災以前から一貫した展開です。密封された空間の中でのエネルギー変換やあの自壊の危険性が孕んだ伸縮や配管は構造的に原発と類似しておりそれはもともと組み込まれている。

2011-07-24 20:32:26
Takuma Ishikawa @ishitakuma

それでも彼の作品が単に装置や構造としてだけでなく、現代美術のコンテクストを意識させるのは、それが内臓器官のメタファーや、映画で扱われている人造人間やエイリアンなどの宇宙船などの密閉された空間の中での状況、原子力(とその開発)のイメージが折り重なって見えるところにもあるはずだ。

2011-07-24 20:42:25
Takuma Ishikawa @ishitakuma

宮崎の作品がサブカルと大きく違うのは、キャラクターという造形性が排除されていること。内臓自体に内面や個性が感じられないように、この機械には心理や内面的なものは皆無だ。構造や力学的な運動を見ることで、そこにある構造自体の類似によって他のイメージと結びつけられている。

2011-07-24 20:52:37
Takuma Ishikawa @ishitakuma

キャラクター性を欠いた中で構造的に結びつけられていくことは、どこか一つに着地せず、装置としては目的が宙吊りにされたまま運動を見る。循環の中で生まれる反復は反復ではなく、風船の伸縮は一回一回、死に漸近し、さらにそこには予期できぬ破壊の危険も孕んでいる。それを見つめること。

2011-07-24 21:09:14
Takuma Ishikawa @ishitakuma

.@hachiya わぁ〜、うれしい!リプ、ありがとうございます。はい、新宿眼科画廊です。7月27日までですが、よろしければ、ぜひ!

2011-07-24 21:13:52
Takuma Ishikawa @ishitakuma

繰り返しますが、単純に説得力ありまくり!それは誰が見ても納得すると思う。

2011-07-24 21:16:17
mrchnk @brown_fat_cat

TL上で見かける宮崎直孝展についてのツイートを見ると、作家自身が「内蔵感覚」という言葉を使っているように、内臓器官という言葉を散見する。それ以外はやはり原発、SF的なイメージ。画廊に展示してある美術作家が作った作品だから当たり前だけど、それらは美術の枠の中での了解であると思う。

2011-07-24 22:05:44
mrchnk @brown_fat_cat

それが間違っているとは思わない。だけど作品を再見して考えたのは、矛盾した表現だが、そのような美術の枠組みであの作品を享受することは美術にとって良くないのではということだった。かなり僕の脳内補完を伴う理解だけど、あの作品のポテンシャルは作家自身も理解していない範囲に及ぶと思える。

2011-07-24 22:07:29
mrchnk @brown_fat_cat

一部コンピューター(シーケンサーかな?)で制御しているからといって、あの作品がメディアアートと呼ばれるものに属するとは思えない。作家本人が強い印象を受けた「医学と芸術展」でのふいごを使った呼吸器の面白さとも異なると思う。ディファレンス・エンジンのような想像力の産物とも違う。

2011-07-24 22:08:10
mrchnk @brown_fat_cat

僕があの作品に不満を持つのは技術的な側面だ。具体的な代替案もないのにこんなことを書くのは随分勝手だけど、作品を動かすための何らかの「発明」が必要であるように思える。作家はそこに関心がないのかもしれないが、現状は視覚的に動きが確認できるところで作品が完了している。

2011-07-24 22:10:31
mrchnk @brown_fat_cat

もうひとつの不満は、その動きが作られたランダムネスを伴っていることだ。つまりシステム全体の動きが外部から操作されている。システムを動作させるための何らかの技術的なブレークスルーがあれば、自ずとその技術が要請するロジックが発生するのではないか。

2011-07-24 22:12:33
mrchnk @brown_fat_cat

以前コンピューターのような技術的なブラックボックスを作らない方が良いじゃないかと書いた理由は、それがあるとシステムの中にそういった隙のようなものができてしまうというのもある。プログラムでものを動かす時、ランダム関数って安易に使ってしまうんだよね。

2011-07-24 22:13:01
mrchnk @brown_fat_cat

で、仮に技術的なブレークスルーがあった時、あの作品が到達するのがどこなのかわからない。ただ作家本人にあの作品自体がある種のコンピューターやパワープラントのようなものではと言ったのは、比喩的な意味でも現代に対する批評的な意味でもなく、言葉そのものの意味だった。

2011-07-24 22:14:14
mrchnk @brown_fat_cat

自分が見たいものを押し付けるような感想だけど、そういった意味であの作品はまだ完成していない進行形であると思う。いずれにせよChimなんとかやカオスなんたらとは全く異なる次元で生成中の重要作品だろう。って評論家みたいな書き方できるほど現代美術に詳しい訳じゃないけど。

2011-07-24 22:15:37
mrchnk @brown_fat_cat

とはいえあの作品のかっこよさはやはり美術作品以外の何ものでもない。しびれるね。建築系の人がどんな感想を持つのか、来てるだろうから聞いてみたい。それにしても資金的な理由で作品が未完成というのは惜しいよね。

2011-07-24 22:19:53
mrchnk @brown_fat_cat

@naotakamiyazaki いえいえ、最近技術について考えることが多かったので刺激されて勝手な感想を書きました。でも考えれば考えるほどすごい作品だと思います。

2011-07-24 22:50:16
Takuma Ishikawa @ishitakuma

@MotomasaSuzuki うん、秀逸だよ。残念だけれど、オープンスタジオで見てみてください。ぜんぜん鈴木くんの作品の可能性を否定するものではないよ。むしろ、引き合うところだってあるかもしれない!キャラクター的な擬人化を避けて、人体などとの類似が示されてるってこと。

2011-07-25 00:34:04