発端は伊藤計劃『ハーモニー』の感想から。
伊藤計劃『ハーモニー』読みました。お前それ考えうる限り最低の陳腐にもほどがある読みだぞ?という良心の警告にも関わらず、作中の〈大災禍〉の反動で成立した過剰な医療福祉社会と、3.11以後の「がんばろう日本」的な空気をベタに重ね合わせることへの誘惑に負けそうです。
2011-09-13 13:10:56気になってたんですが、表紙とあらすじから苦手な、経血系女子作家エミュレート系(長)なのかと思えてなかなか手が伸びませんでした。実際に読んでみれば、そういう部分もあるもののさほど気にもならず、やはり読まず嫌いいくない。『虐殺器官』のわりと直接な続編だと知ってたらもっと早く読んだかも
2011-09-13 13:15:37俺用語解説。「経血系」とは、桜庭一樹を代表とするような作家群のことです。なぜ経血なのかはファジィに捉えてください。「経血系エミュレート系」の代表的な作家は、(個人的に)森田季節です。経験上、オリジナルの経血系よりも、読んでてイラつくことが多い気がします。
2011-09-13 13:18:32俺用語解説。「経血系」とは、桜庭一樹を代表とするような作家群のことです。なぜ経血なのかはファジィに捉えてください。中二女子系と言い換えてもいいかも。「経血系エミュレート系」の代表的な作家は、個人的に森田季節です。経験上、オリジナルの経血系よりも読んでてイラつくことが多い気がします
2011-09-13 13:21:04経血系エミュレート系の話。
森田季節は、『ともだち同盟』なんかはそうだったかもですけど、どうでしょう。経血系なるものの存在を仮定するとして、それは繊細な少年の一人称と結構隣接的だったりもする気が。
2011-09-13 20:57:23某氏の提唱するところの「KKKエミュレート」(言葉の響きが強すぎて口に出せないヘタレ)、思いつきそうで思いつかない。真行寺のぞみとかちょっと近いかも、と思ったけど全然違う気もする。
2011-09-13 21:49:52扇智史『永遠のフローズンチョコレート』『塔の町、あたしたちの街』あたり、とか、かな? 純粋に自分の感覚だけから生まれたカテゴリなので、境界はかなりてきとうです。そして、もしこれで森田季節と扇智史が女性作家だったりしたら目も当てられない。
2011-09-14 12:33:50あ、重要なの忘れてた。アサウラ『バニラ A sweet partner』。これぞまさにKKKエミュの中のKKKエミュと呼ぶべき作品。いやあムカついたねえ(笑)。この人がまさか、『ベン・トー』なんていう超エンタメ志向作品を書くようになるとはねえ。分からないもんですねえ。
2011-09-14 12:56:35バニラ→黄色い花の紅→ベン・トーはそんなにわからなくないかなあ。前二者ってマーケ的な視点で書いてんだろうなあってすごく素直に思えたもの。
2011-09-14 13:02:48経血系でないほうのおぞましい作家について。
経血系は苦手、だけど決して嫌いではないです。世界に対する違和感、という一点では、感覚を共有しているので。しかし、自分が定義した、比較的世界に対して順接な女性作家群(どう解釈しても侮辱にしかならない命名なので伏せます)の作品は、自分にとっては最後まで正気で読み切ることすら難しい魔書
2011-09-13 13:25:46う、すいません、ちょっと特定できないです。そもそも、女性作家をそれほど読んでるわけでもないもので……。それでいい加減なこと言ってんのかよって話ですが。
2011-09-14 13:00:52『塩の街』を、アンチセカイ系として評価するふりをしてボロクソに言う評論が読みたいです安西先生。世界の危機をミサイル一発で解決って、今から思うと逆にアバンギャルド?
2011-09-14 13:29:55ここで経血系及びエミュレート系のアレげさについての的確なまとめが。
そしてこのジャンルの大物・桜庭一樹の話に。