先に言っておくと、今は安全な状況 だと思う 座ることができている。湿ったコンクリートの上にネットブックを開いている。ケガはないです。
2011-09-24 01:14:28電波入るので 入るうちに じゅんばんが編になるかもしれませんがツイートできるときにとにかくしときます ←ここまで 今のこと ここから 今まで書いていたことをアップ→
2011-09-24 01:17:21地図はエレベーターの所在地点までしか描かれていなかった。エレベーターに入ると階を指定するボタンは上下2つしかなかった。下を押すしかない。ドアが閉まった。がくんと揺れてから、動き始めた。
2011-09-24 01:18:05進んでみる。壁に突き当たり曲がるとすぐ前方に縦穴があった。淵まで進んで覗き込んだ。直径20メートルくらい。底面までの深さ40メートルくらい。その筒の内側を螺旋状のスロープが取り巻いていた。手すりが設置され、人が歩けるようになっていた。
2011-09-24 01:20:11先に進む道はこれ一本しかない。僕はそのスロープを下っていった。足元は濡れていて、注意していないと滑りそうだ。しかも暗い。明かりといえば既にはるか背後のエレベーターから漏れている光だけなのだ。
2011-09-24 01:20:37底に着いた。何度もケータイ画面を明るくして足元を確かめた。進まなければならない方向はすぐにわかった。筒の底面には、細い横穴部分があったのだ。その細い通路を進んだ。
2011-09-24 01:24:32通路が終わると、その先が開けた。いや開けたといっても実のところ暗くてほとんど何も見えない。それがホールなのか、洞窟なのか、わからない。ただその空間の巨大さは感じ取ることができた。空気の冷たさ。そして匂いのせいだ。水の、それも山奥の深い湖のような匂いがした。
2011-09-24 01:24:55唯一の光源であるケータイを掲げてみたが、光は闇にすっかり吸い込まれて消滅してしまった。闇に向けた瞳孔が開いていくのを自覚した。そして海鳴りのような音。それはどこかから聞こえるのではなく、耳の奥に、感じられる。
2011-09-24 01:25:23深い地下においては電波や宇宙線のノイズもゼロに近くなると聞いたことがある。そのせいか、頭がとても澄んでくる。この場所に誘い込まれて次にするべきこともわからないままですでに10分以上経過したが、不思議と不安や恐怖は感じない。
2011-09-24 01:35:53ケータイの光でなんとか足元を確かめながら、段差を降りた。ばしゅん、と、低い音が響いた。いきなり、光。白い衝撃に顔を思い切り殴られたような気がした。目を閉じても世界は白いままだった。しばらくは何も見えなかった。
2011-09-24 01:36:13やがて目が慣れてくると、想像していたよりさらに巨大な空間が照らし出されていた。トンネルだった。幅、高さともに20~30メートルくらい。国道トンネルくらいの規模のものだ。地面に並ぶサーチライトがいっせいに点灯したのだ。
2011-09-24 01:36:45僕は暗い場所に1人でいる。ちょっと身動きできない状況だが、この時間を利用して、これまでに体験した奇妙な出来事を、少しでも、記録しておこうと思う。
2011-09-24 01:43:13まだ同じ場所にいる。 1時間ほどの出来事を思いだしながら書いている。 暗闇で、わずかに発光するケータイの画面だけを見てその中に文字を並べていると、これが現実なのかあるいは夢や妄想の中のことなのか、わからなくなってくる。
2011-09-24 01:44:19今、体験したことが本当にあったことなのか。 どうも確信が持てなくなる。あるいは僕は部屋に閉じこもって延々とおかしな小説を書いているだけなのかもしれない。
2011-09-24 01:44:43