25.特に重要なのが1時間20分あたりのクラブでのマークとショーンの会話である。ここは実は冒頭のエリカとマークが学生バブで話すシーンと相似形になっている。
2011-11-08 22:58:5026.冒頭のシーンのマークの位置にショーンが座っている。さらに、ここでのマークは冒頭のエリカのように「話についていけない」と戸惑ったりしている。あたかもエリカに対してマークが振る舞ったようにショーンはマークに対して振る舞っているのである。
2011-11-08 23:00:5327.さらにショーンは自分がナップスターというネットビジネスを始めたきっかけは好きな女の気を惹くためだったと告白する。これも、マークがエリカにフラレたことがきっかけで女の子の品評会のサイトを作ってしまったのと対応しているように読める。
2011-11-08 23:01:4828.しかし、このようにショーンが得意げに喋っている最中にはマークはただ「あ、そう」という表情をしているだけだ。しかし、一カ所、ショーンの言葉にマークが感慨深く深くうなずく台詞がある。
2011-11-08 23:03:0429. I changed the music industry for better and for always. ←ここだ。新しいアイディアや技術でで社会や産業を改革すること、そしてそれを阻もうとする既得権益に対しての激しい嫌悪。これがマークにとってのショーンの魅力だった。
2011-11-08 23:04:1630.次の動画を見て欲しい。スティーブ・ジョブズが1983年に行ったMacintoshの発表会でのスピーチである。IBMという帝国に対する激しい嫌悪、そしてコンピューターという新しい技術で世の中を変えるのだという自信に溢れている。http://t.co/Y4LO3GR4
2011-11-08 23:05:5831.しかし、革新者としてのショーン・パーカーのイメージはマークの中で瓦解していく。ショーンは所詮は金と女と権威に耽溺する側にすぎないとマークは納得する。従業員の女に手を出し、パーティに夢中になるショーンはマークにとって冒頭のフェニックスのパーティで騒いでいる連中と等価だ。
2011-11-08 23:07:5132.この社会は糞だ、ウザイという嫌悪感をマークは抱いている。だから時々シャッターを下ろして眠っているかのような状態になることや、心ここにあらずというような態度になる(34分、36分、48分等等)。そしてこの糞社会をデザインし直すコミュニケイション・ツールがフェイスブックだった。
2011-11-08 23:08:5233.『ソーシャル・ネットワーク』における“バラの蕾”はじっくり見ていくと透かし絵のように見えてくる。それはコンピューターを使ってのコミュニケイション革命であった、――というのが僕の解釈である。
2011-11-08 23:09:30『ソーシャル・ネットワーク』 おまけ1/3 http://t.co/VFyc5pgr
2011-11-09 01:41:21『ソーシャル・ネットワーク』 おまけ2/3 http://t.co/m4NZ87yO
2011-11-09 01:47:21『ソーシャル・ネットワーク』 おまけ3/3 もっと鮮明なものが欲しい人はプロフのメアドまでメールくれれば、時間を見つけてファイルで送ります。 http://t.co/qRdHa4OI
2011-11-09 01:49:30