グレッグ・イーガンの最新超ハード・ドS・SF "Clockwork Rocket" について

naruniwaさんのレビューに関連したtweet をまとめました。
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鳴庭真人 @naruniwa

ブログ更新: The Clockwork Rocket by Greg Egan http://t.co/eeHvhsmp マジワカンネ。

2011-11-08 23:25:14
鳴庭真人 @naruniwa

今ほど物理を勉強しなかったことを後悔したことはない……。

2011-11-08 23:26:06
Y. Furusawa 古沢嘉通 @frswy

ここのレビュー http://t.co/sa3mtcBP を読むと、イーガン三部作はとても面白そうなんだが、できれば日本語で、しかも、SFのわかっているサイエンスライター(含む科学者)の科学解説つきで読みたい。いつ読めるだろう?

2011-11-09 09:13:36
Kou @ditty100

イーガンのこのシリーズは果たして訳されるのだろうか。なんだか凄そうだ。 / The Clockwork Rocket by Greg Egan - シンギュラリティ注意報 http://t.co/ynImeA65

2011-11-10 23:04:10
proto_typo @proto_typo

魔法の体系や言語を1から作る作家は居ても、物理法則の体系を1から作ってしまえるのはイーガンだけだろう…   アンタ本当に何者だ?

2011-11-10 23:16:51
proto_typo @proto_typo

イーガン女性説、イーガン人工知能説、イーガンポストヒューマン説に続いて、イーガン別宇宙の住人説登場。オッズはどうなる

2011-11-10 23:18:01
proto_typo @proto_typo

おっと、イーガン「汎性」説が抜けた

2011-11-10 23:19:31
Ita @itarex

@naruniwa 心配いりません!第二巻は量子論の発見になるフラグが立ちまくってます!第三巻が本当に楽しみですね。自由意志の問題とかはあっちの世界がより端的だけど、本質的にはこっちも同じですからね

2011-11-09 00:22:22
鳴庭真人 @naruniwa

@itarex 心強いお言葉! 二巻は量子論ですか。ますます手の届かない領域へ行ってしまう………もはやitarexさんだけが頼みの綱です。

2011-11-09 00:34:42
Ita @itarex

@naruniwa いやー自分も相対論勉強しなおしましたよー。いやしかし片道分の燃料で特攻てのもずいぶんな話ですね。ありゃ核推進開発しないと帰れないから量子論は必須です。危険性を指摘する勢力をことごとく無視する主人公は核関連のことを考えるとちょっと複雑です

2011-11-09 00:43:40
Ita @itarex

1: イーガン Clockwork Rocketで適当に流してた部分をもう一度よく考えて腑に落ちたので書いてみる。序盤の家族イベントで光合成の仕組みが逆だったり光の爆発が容易に起こる世界であることが示される。 #ClockworkRocket

2011-11-11 00:46:17
Ita @itarex

2: 我々の世界では、加速するとエネルギーが増す。また水素と酸素が反応してよりエネルギーの低い状態へ行くと、その差額のエネルギーが光となって放出される。また逆に光を吸収して光合成みたいに化学エネルギーの高い状態へ移ることもある #ClockworkRocket

2011-11-11 00:50:06
Ita @itarex

3: あっちの世界では、光を出してエネルギーの低い状態へ行ったり吸収して高い状態へ行くのは同じ。違うのは加速すると相対論的エネルギーが下がる事。E=m0 c^2/sqrt(1+v^2/c^2)。  #ClockworkRocket

2011-11-11 00:53:27
Ita @itarex

4: なので光を出そうと思ったら燃焼以外にも、光を出して反対方向に加速するという方法がある。燃焼と違って物質自体の状態は変化してないので、これを際限なく行って無限に光エネルギーを放出しつつ無限に加速できてしまう。これが危ない理由。 #ClockworkRocket

2011-11-11 00:56:23

うちらの世界では E=m0 c^2/sqrt(1-v^2/c^2)で符号が一か所だけ違う。m0は静止質量。速度vで動くと質量が重くなってm=m0/sqrt(1-v^2/c^2)になる。初めの式に入れるとE=mc^2。また、動かなくてもγ崩壊とかしてγ線を出すとそのエネルギーの分だけm0が軽くなる。

あっちの世界では m=m0/sqrt(1+v^2/c^2)。加速するほど軽くなる。重さというのは止まっている者からみて速度を少し増やす時にどのくらい力が必要か、という量。止まっている者から見た速度というのは対象が観測者の時間方向に1だけ進む間に距離方向にどれだけ進むか、というのが定義。速度が時空で真横に向くと無限になる。速度がすごく大きくて一億から十億に変化しても、どちらもほぼ真横なんで角度で見るとほとんど差はないので、この変化に大した力はいらない。でもすごく速度が増えるので定義から質量は0に近づいて行く

Ita @itarex

ありゃ、光を出して光合成、てのはおかしいな。

2011-11-11 01:05:45
Ita @itarex

5: たぶん物理屋はこういう世界を考えてもなんかおかしいと思ってそこで止める。イーガンはその先へ行った。で、家族イベントの後にすぐ講義が始まる。運動量とは?エネルギーとは?それらは保存する量で会計チェックみたいにいろいろ便利に使えるよ、という #ClockworkRocket

2011-11-11 01:00:20
Ita @itarex

6: そういう高校物理Iの話の後に、実は運動量とエネルギーは四次元空間での物体の動く方向を示すベクトルの空間成分と時間成分だよ、ていういきなり相対論の話になっちゃう。でもそれを図1枚で説明できちゃうのがこの世界の利点。 #ClockworkRocket

2011-11-11 01:02:27
Ita @itarex

7: 次に大学の招待講演で光の波長を測る装置が公開される。主人公はこれを使って光の速さと波長の関係を調べる実験を思いつく。それが相対論の発見に結びついていくけど、あんたついさっき相対論をすでに使ってたやん。 #ClockworkRocket

2011-11-11 01:11:20
Ita @itarex

9.色によって光の速さが違うので星を見ると遅い色が後方にずれ虹色になる。星までの距離をR、星の視差方向の速度をV、ある二つの色の光の速さをC1,C2とする。到達する時間の差はΔT=R/C1-R/C2 この間にVΔT星が動く。視差はV(1/C1-1/C2)。視差からCを計算

2011-11-11 16:35:54
Ita @itarex

9.色によって光の速さが違うので星を見ると遅い色が後方にずれ虹色になる。星までの距離をR、星の視差方向の速度をV、ある二つの色の光の速さをC1,C2とする。到達する時間の差はΔT=R/C1-R/C2 この間にVΔT星が動く。視差はV(1/C1-1/C2)。視差からCを計算

2011-11-11 16:35:54