「ぼくらはそれでも肉を食う」読書メモ

タイトルにある書籍の読書メモです。 最近、本当に記憶力がなくなってきたので、せっかく読んだ本の内容も、右から左に消えて行くような按配なので、通勤途中に読みながらツイートしたものを、順番にまとめました。 なお、このツイートの内容は、僕という人間のフィルターを通して書かれているので、この本の内容と完全に一致するとは限りません。内容をざっくり知ることは出来ますが、細かい例までは書ききれませんでしたので、ご興味のある方は是非、書籍の方を書店でお買い求め下さい。 続きを読む
6
前へ 1 ・・ 5 6
福田 礼@撤退予定 @fukupage

アメリカには動物実験の施行に対して採否を決定する機関がある。担当者は分厚い報告書を毎日何時間も書けて精読し、採否を決定する。しかし、現場で行われていることに通じているわけでもない彼らの判断が正しいかどうかは、疑問の余地が残る。 #ぼく肉

2011-11-18 08:31:54
福田 礼@撤退予定 @fukupage

人間はいい加減な生き物である。動物は人間と同等に扱われるべきだと言いつつ、動物実験や肉食、毛皮の利用を肯定する人がかなりいる。相当な信念をもって行動している人でもなければ、そういった主張は頭の中の主張の寄せ集めでしかない。 #ぼく肉

2011-11-18 18:48:27
福田 礼@撤退予定 @fukupage

多くの人は動物を守るべきだという。しかし、一般的な人々の意識はそれほど高くないことが、多くの調査で明らかになっている。動物愛護団体に寄せられる寄付の額は、食肉の産業全体からすれば、ほんのわずかな金額である。 #ぼく肉

2011-11-18 18:48:28
福田 礼@撤退予定 @fukupage

極端に言えば、多くの人は自宅のペット以外の動物について、あまり気になどしていない。猫を可愛がる人がミンクのコートや牛革のベルトを着用してチキンを食べることは、その人の中では矛盾していないのだ。 #ぼく肉

2011-11-18 18:50:32
福田 礼@撤退予定 @fukupage

(アメリカの)動物愛護活動家の四分の三は女性で白人、政治的にはリベラル、中流階級の出身でしっかりとした教育を受けていて、多くはペットを飼っている。そして道徳的なショックを受けるような出来事がきっかけで、運動に参加した人が多い。 #ぼく肉

2011-11-18 18:56:25
福田 礼@撤退予定 @fukupage

ただ、動物愛護活動家はさまざまな根拠をもって活動に望んでいることも事実で、決して感傷的な気持ちだけで活動している訳ではない。この部分を思い違いをしている人が多い。 #ぼく肉

2011-11-18 18:59:31
福田 礼@撤退予定 @fukupage

(アメリカの)動物愛護活動家の8割は無神論者ないし不可知論者で、伝統的な「信仰」を持っていない。しかし、彼らの価値観は、宗教原理主義者同様に白か黒かをきちんとつけて、自分がよい行いをすれば、よい結果が訪れると信じている。 #ぼく肉

2011-11-18 19:05:18
福田 礼@撤退予定 @fukupage

動物について真剣に考えながら生きると、生き方が変わってしまう。多くの人が信念にあわせて生き方を変える。成功の度合いは様々だが、それらは消費行動に現れる。 #ぼく肉

2011-11-20 16:19:11
福田 礼@撤退予定 @fukupage

道徳的な立場が明らかになればなるほど、道徳的な一貫性を保つことが難しくなる。それを「運動家のパラドックス」という。 #ぼく肉

2011-11-20 16:22:54
福田 礼@撤退予定 @fukupage

こういった運動は、美徳や道徳への感覚的なものや人脈など、エられるものは多いが、逆に失うものも多い。多くの人は、こういった活動の異議を唱えるが、実際にそういう活動を近くでされると後ろめたく感じるものだ #ぼく肉

2011-11-20 16:27:04
福田 礼@撤退予定 @fukupage

カップルで活動する場合、同じ問題に注目し、議論し、考えることから結びつきは強くなるかも知れないが、そうでない場合は、やがて大きな隔たりを築いてしまい、破局の原因になりかねない。 #ぼく肉

2011-11-20 16:30:21
福田 礼@撤退予定 @fukupage

そして、時には自分を追い詰めてしまうこともある。精神的にも。そして、動物の虐待を思わせる全てから、追い詰められてしまうのだ。動物愛護団体の寄附のパンフレットや、ファーストフード店からする臭い、スーパーの精肉売り場など……。様々なものから追い詰められる。 #ぼく肉

2011-11-20 16:34:48
福田 礼@撤退予定 @fukupage

そして……、時には道徳的な傾倒に圧倒されてしまうことがある。もうこれ以上はどうしようもないというところまで行ってしまうのだ。 #ぼく肉

2011-11-20 16:37:15
福田 礼@撤退予定 @fukupage

多くの動物愛護活動家は狂信的な人物ではない。ちょっと考え方が他の人と違うだけ。ただし、中には先鋭的な考えに基づいた活動家もいる。そういった活動家との間に、実りある会話は難しい。 #ぼく肉

2011-11-20 16:41:02
福田 礼@撤退予定 @fukupage

そして、先鋭的な動物愛護は意見の黙殺から爆殺に変わる。こういった行動を彼らは「直接行動(ダイレクトアクション)」と表現する。研究者や畜産関係者に、死を匂わせるメールを送りつける。 #ぼく肉

2011-11-20 16:47:19
福田 礼@撤退予定 @fukupage

アメリカの過激な中絶反対運動には、とうとう死者が出てしまった。動物愛護運動では、まだ死者は出ていない。しかし、それも時間の問題だろう。#ぼく肉

2011-11-20 16:50:52
福田 礼@撤退予定 @fukupage

こういった犯行の一番多い対象物は動物実験で、ペットになるような動物や霊長類を使ったものだ。しかし、ほとんどの実験を占める、それ以外の動物実験に対しての直接行動や脅迫状はごく一部だ。 #ぼく肉

2011-11-20 16:57:24
福田 礼@撤退予定 @fukupage

そして動物愛護活動を主張する人のごくごく一部は「論理に囚われる」。厳密に考えるあまりに、シロアリがあなたの家を食い荒らす権利を肯定することもある。 #ぼく肉

2011-11-20 17:11:04
福田 礼@撤退予定 @fukupage

動物と良い関係を築きたいと、多くの人が考える。その結果が様々な矛盾をうんでしまうことは、おかしな事でも偽善でもなく、当たり前のことだ。それこそが人間らしさの証なのである。 #ぼく肉

2011-11-20 17:25:16
福田 礼@撤退予定 @fukupage

とりあえず、以上で #ぼく肉 の読書メモは終わりです。実は訳者解説がとても興味深いのですが、それは実際に本を手にとって読んでみてください。やや厚い本ですが、とても面白い本なのでオススメです。

2011-11-20 17:36:26
前へ 1 ・・ 5 6