漫画家 松田未来氏『「キャラクターを作る」ことと、「キャラをデザインする」事の違い』

松田未来(@macchiMC72)氏 「#みんなキャラデザってどうやって決めてるの」まとめ http://t.co/rxe6bEjT を読んでのツイート
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松田未来 コミティア146 C50b 「翼駆人アラン 第Ⅵ章」 @macchiMC72

「キャラクターを作る」ことと、「キャラをデザインする」事は似てるけど結構違う。後者は絵面の問題であることが多く、前者はストーリーと密接に関係している(と思う)。このまとめhttp://t.co/rxe6bEjTはその前提がごっちゃになってるかな。

2011-11-23 23:46:46
松田未来 コミティア146 C50b 「翼駆人アラン 第Ⅵ章」 @macchiMC72

漫画の場合色々やり方はありますが、絵が最初でも設定が最初でもやることは一つ「人生をひとつ作ること」になります。どこまで掘り下げるかはケースバイケースとはいえ、それが浅いとキャラが薄っぺらくなります。メインキャラは履歴書を書けるぐらいには色々考えますね。

2011-11-24 00:05:28
松田未来 コミティア146 C50b 「翼駆人アラン 第Ⅵ章」 @macchiMC72

キャラを作るときにやると面白いのが、「インタビュー」です。頭の中でも構わないので一問一答を自分のキャラとしてみましょう。生まれ、経歴、好き嫌い、友人/家族関係、欲望…etc聞けることは色々あります。そこで答えに詰まった時が、そのキャラの設定の足りない部分ですね。

2011-11-24 00:12:31
松田未来 コミティア146 C50b 「翼駆人アラン 第Ⅵ章」 @macchiMC72

劇中でそれをすべて語る必要はまったくありませんが、それを知っていないと作り手側は「演技指導」ができません。それでは漫画が描けないですね。勿論最初から全て把握というのも無理な話でして、ラクガキやネームを通じて「コイツはこういう奴だった」と気がつくこともままあります。

2011-11-24 00:14:53
松田未来 コミティア146 C50b 「翼駆人アラン 第Ⅵ章」 @macchiMC72

こういった掘り下げをする必要性は、作品を描くということだけでなく、編集者とのやり取りにも必要になります。何かネームで問題が生じた時、相手に「彼(彼女)はこれこれこういう人だから、こういう時はこうするんですよ」と説明できないと打ち合わせに負けます。

2011-11-24 00:18:05
松田未来 コミティア146 C50b 「翼駆人アラン 第Ⅵ章」 @macchiMC72

脚本の都合でこうした、と言うよりもこのキャラはこういう人間だからこういう行動をした、としたほうが遥かに説得力があります。そのためのキャラの掘り下げなのです。漫画の場合は、こういった絵の裏側に書かれる情報を作るのも仕事の内なんですね。

2011-11-24 00:21:38
松田未来 コミティア146 C50b 「翼駆人アラン 第Ⅵ章」 @macchiMC72

キャラが弱い、と編集さんに言われている人は、自分のキャラに見た目の特徴をつけることよりも彼(彼女)がどんな人物なのかをもう一度掘り下げてみるといいかも。思わぬ切り口が見つかるかも知れません。

2011-11-24 00:36:39
松田未来 コミティア146 C50b 「翼駆人アラン 第Ⅵ章」 @macchiMC72

僕の師匠は「自分のキャラに触れる感覚がある」と言っていました。そこまで行くといわゆる「キャラが勝手に動き出す」が発動するようになります。正確に言うと「キャラの隠れた一面を引き出せるようになる」状態です。

2011-11-24 00:49:57