アール・ブリュットを巡る トークシリーズ 視点6(ゲスト:田口ランディ氏)まとめ
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パリのアールブリュットでの作者たちは自信に満ちていて、すばらしかった。もしそれで持ち上げられて作品がダメになると心配する人たちもいるが社会との接点で変容していくことも人生のダイナミックさ。
2011-11-26 16:16:21アールブリュットの定義は、誰が作るか、ではなくどのように作られるか。表現の衝動が意味性からでなく内発性によるかどうか。 内発的にいいモノを誰かに伝えたい!と思ったりするのもありなんじゃないか。
2011-11-26 16:20:34パフォーマンスもやってますので、そちらの方にもぜひいらっしゃってください。『第一回 新世界不完全死体寺山修司総会』12月10日(土)です!六本木の新世界というところでやってます!よろしく!(田口)#artbrut_t
2011-11-26 16:24:33騒げば騒ぐほどよくないのではないか。良さがなくなってきてしまう。あまり騒ぎすぎるのもよくないのかな。前衛芸術などいろんな分野があるが、一つの隔絶された分野があるのでは。そっとしておいてもよいのではないかと思う。(質問者より)#artbrut_t
2011-11-26 16:25:12「生き物」のように動いていくものだからコントロールできないもの。わたしはいま騒ぎたいだけ。騒ぎたくない人は騒がなければいいし、人間の小さな力では止めることができない。やっぱり楽しい、って感じですかね。(田口)#artbrut_t
2011-11-26 16:25:23作品を見せていいんですか?と聞かれる。本人たちは主体的な判断ができないから。気持ちはよく分かる。見せていけないんではないかとも思う。けれど、その人がこういうものを持っているということを他の人にも知ってほしいという気持ちを大事にしたい。(保坂)#artbrut_t
2011-11-26 16:25:53作られたものは世の中に投げ出されたものということが、美術の世界ではあるので、オブジェとして投げ出されたものを社会に送り出したいと思う。(保坂)#artbrut_t
2011-11-26 16:26:07例えばABの作品が売れると分かった場合に親御さんなのか施設なのかが、売れるとなったら作らせてしまう。そういうとき、作品の質が落ちてしまうことがある。それはABに限らずあることだが、「作る」環境を周囲が守って行く必要はある。内発的なものを保持できる環境。(保坂)#artbrut_t
2011-11-26 16:26:34心配している人は多いと思う。ABはそっとしておいた方がいいのでは、という人も多い。もっと議論していけば良いと思う。(保坂)#artbrut_t
2011-11-26 16:26:54社会性、さらされるということ。社会的に彼らもいろんな情報が入ってきてしまう。だから非常に今の状況を危惧しているのです。(質問者さんより)#artbrut_t
2011-11-26 16:27:15去年、ABの作家たちと一緒にパリにいった。初めてたくさんの作家さんと何日か過ごした。彼らは家族も含めて障害を持っているということで苦労されている人が多い。そんな中で花のパリに展示されたことが家族をすごくいきいきさせていた。(田口)#artbrut_t
2011-11-26 16:27:33みんながあまりに誇らしげに大使館のパーティーに出席したのだけど、彼らには不思議な落ち着きがある。相手が大使だろうが、フランス人だろうが関係ない。こっちの方がたじたじするほど。どうどうとしている。人として誇らしげにしている姿を見て、良かったなと思った。(田口)#artbrut_t
2011-11-26 16:27:43パリにいったことで環境はかわるかもしれない。作品も作らなくなるかもしれない。けれどもそれも彼らの人生であり、それを経験できたことが大事。いろんな人生がある。(田口)#artbrut_t
2011-11-26 16:28:03ABの作家は守られて波風ない人生で終わっちゃうということもあるかもしれない。挫折もあり、表現していくためには誤解もある。彼らにも同じように表現者人生を歩んでほしいと思う。(田口)#artbrut_t
2011-11-26 16:28:13矛盾は今日はOKと言われているので言うが、僕もABが好きなのでABのような作品がどんどん作られればいいなと思うが、作品が少なくなっているのは事実。(保坂)#artbrut_t
2011-11-26 16:28:39今日、カメラマンの大西さんにも教えられたが、精神科病院で薬がよくなってきているので、AB的な作品が少なくなっているという。(保坂)#artbrut_t
2011-11-26 16:28:54子供のアートはABとは違うのか、とよく言われるが、子供の描く絵はやがてかわる。その点においては評価はしない。子供は社会化していく。けれども子供は常に子供のままでいろとは言わない。障害のあるAB作家への心配もそれと同じことかもしれない。(保坂)#artbrut_t
2011-11-26 16:29:04荒波の中に飲まれていくこと。アート・マーケットの中では守る必要があると思うが、騒がれることでそういう作品が少なくなってしまうことは彼らの経験として仕方がないことでは。なんにしろ議論は必要だと思う。(保坂)#artbrut_t
2011-11-26 16:30:20私は大学まで美術を学んでいたが、在学中に施設で障害のある作家の人たちに出会ってすごく衝撃をうけ、いま施設で働いている。(質問者さんより)#artbrut_t
2011-11-26 16:30:45施設の中では素晴らしい作品を作っている人がたくさんいるが、その人たちをいろんな人に知ってもらうことがなかなか福祉の現場ではできない現状がある。難しい。けれど、田口さんが福祉のことを言われたことが嬉しくて泣きそうになった。(質問者さんより)#artbrut_t
2011-11-26 16:30:55僕は前、作家の人生なんて関係ない、作品だけに向き合うべきだと言っていた。けれど数年たって変わってきた。見る人には、作った人が障害があるとは気づかない。(保坂)#artbrut_t
2011-11-26 16:31:19